「てにおはができてない」という指摘について
2026年01月26日 (月) 06:41
10万文字、文庫本一冊分の小説を読むこと自体は、決して難しいことではありません。
しかし、10万文字の作品を「書け」と言われて、実際に書き切れる人はどれだけいるでしょうか。

はっきり言います。
書けている時点で、私も含めて「異常」なのです。

普通の人に書かせてください。
おそらく、途中で破綻します。話も文章も滅茶苦茶になるでしょう。
それが現実です。

この現実を理解した上で、作家という存在をリスペクトしてほしい。

これは、
「PCを使える人間=プログラマやSEになれる」
わけではないのと同じです。

一般人の多くはMOS検定レベル。
それは立派なスキルですが、プロは基本情報技術者試験(国家資格)以上を当然のように求められる世界です。

例えるなら、
MOS+ITパスポートが取れたら御の字。
プロと素人には、それほどの差があります。

「てにおは」も同様です。
普通の人は、読めても書けません。
厳密に言えば、「分かっているつもり」なだけで、運用できないのです。

ここで逆に聞きます。
あなたは卒論を書きましたか?
正直に、心の中で答えてください。

最近では、一万文字の卒論すら書かずに卒業できる大学も多数あります。
その一万文字すら書けない人が、なぜ十万文字の無料小説に向かって
「『てにおは』ができていない」
などと嘲笑できるのでしょうか。

お金を払っているなら、まだ理解できます。
しかし、私の作品は無料作品です。

それでも平然と無料小説作家を批判する。
私は、その感覚がまず理解できません。

そもそも「てにおは」は、日本語に元から存在した概念ではありません。
漢文を読むために後付けで整備されたものです。
知らなかった人も多いでしょう。

ここで、巨大掲示板の住民に向けて明確に主張します。

一般人は

「てにおは」を読めても

「てにおは」を駆使できない

また、
論文・レポートを書くハードルと、小説を書くハードルの間には明確な壁があります。
そして断言しますが、小説を書く方が段違いに難しい。

もっと、小説書きをリスペクトしてください。

私は「下手な横好き」です。
それで十分ではないでしょうか。

十万文字以上の作品を五本以上書いている。
それだけで、すでに凄いことです。
普通の人には、まず出来ません。

仮にプロになれたとしても、
年間約2600点刊行されるライトノベルの中で、
三年後に生き残るのはせいぜい100作品。

才能があっても、消える世界です。
しかも、その多くは元からプロだった人間が書いています。素人からプロになれる人は生まれ持った才能を活かしている。ただそれだけのことです。

はっきり言います。

一般人に小説書きは無理です。
だから作家は「先生」と呼ばれる。
誰もがクリエイターになれるわけではない。

もっと、物書きを尊敬してください。

このような常識を、改めて表明しなければならないことを、
私は誠に遺憾に思います。
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