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炎上している探偵ナイトスクープのヤングケアラーの回について。 TLを見ていると「親がひどすぎる」「子供が可哀想」という怒りの声で溢れていますが、医師として今のこの「親叩き」の状況に、強い違和感を抱いています。 なぜなら、ネットでどれだけ親を攻撃しても、あの少年の生活は1ミリも良くならないどころか、かえって彼を追い詰めるリスクが高いからです。 想像してみてください。 あの少年は、放送後も当たり前に両親と暮らし続けます。 もし両親が、世間からの激しいバッシングを目にして逆上したり、あるいは精神的に不安定になったりしたら、そのストレスの矛先は誰に向かうでしょうか。家庭という密室で、一番弱い立場にいる子供です。 少年が出したSOSは「1日だけ休みたい」という悲痛な叫びであって、「お父さんとお母さんを日本中から攻撃してほしい」ではなかったはずです。勇気を出して助けを求めた結果が「親への総攻撃」と「家庭内の空気の悪化」だとしたら、あまりに残酷すぎます。 問題の本質は、個人の親の性格云々以前に、テレビ局が「バラエティのネタ」として消費したことにあります。 専門家につなぐこともなく、タレントが精神論で励まし、最後は親が悪者に見えるような編集で終わらせる。放送後の子供の安全やメンタルケアまで考えられていたとは到底思えません。 「ひどい親だ」と石を投げてスッキリして終わりにするのではなく、なぜ12歳の子がそこまで背負わなければ回らない家庭状況なのか、そこにどんな手を差し伸べられるのかを考えるような内容であって欲しかったです。そうでもないと、そもそも放送する意義はありません。 メディアも私たちも、その背景にある社会の穴に目を向けないと、第2、第3の彼のような子供は救われません。 子供のSOSを、大人のエンタメや、正義感を満たすための燃料にしてはいけないと思います。
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ライブドアニュース
@livedoornews
【激励】せいや、5人の育児する少年に「お前はまだ小学生や!」 news.livedoor.com/article/detail 『探偵!ナイトスクープ』に12歳の少年が登場。母が社長、父は母の会社の手伝いで、少年は多くの家事を負担している。「長男をやるのに疲れた」という少年にせいやは「まだ大人になんなよ」と背中を叩いた。
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