福井知事選、保守分裂招いた背景は 独自に候補者探った元参院議長

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久保智祥 小田健司
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 セクシュアルハラスメントでの杉本達治前知事の辞職に伴う福井県知事選(1月8日告示、25日投開票)は、保守分裂の選挙戦となる見込みだ。自民党の県議会会派が支援する元越前市長の山田賢一氏(67)と共産党書記長の金元幸枝氏(67)が争うとみられたが、元外務省職員の石田嵩人氏(35)を保守系福井市議らが擁立したためだ。

 保守分裂となれば、杉本氏が5期目を目指した西川一誠氏を破って初当選した2019年以来6年ぶりとなる。

 山田、石田両氏とも自民県連に推薦願を出していたが、県連は27日の執行部会で取り扱いに関する結論を見送った。

 一方、立憲民主党県連は27日、山田氏を推薦することを党本部に上申することを決めた。

 共産公認の金元氏は8日にいち早く立候補を表明。「セクハラ被害を訴えた当事者の勇気ある訴えが後退しないよう、選挙を通して福井県を変える機会にしたい」と話した。

流された稲田朋美氏の忠告

 杉本達治前知事の辞意表明によって、想定外の候補者調整を迫られた自民党県連は、なぜ一枚岩になれなかったのか。

 「多数決は取らない」

 27日に福井市であった県連執行部会。会長の山崎正昭参議院議員は、出席した約20人に早々と宣言した。

 県連には山田賢一氏と石田嵩人氏双方から推薦願が出ていた。しかし、山崎氏の発言は、2人を推薦するかどうかの結論を出さないことを意味していた。

 「決をとらない方が、県連が分裂するのではないか」

 県内選出で元防衛相の稲田朋…

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この記事を書いた人
久保智祥
福井総局
専門・関心分野
寺社、宗教、文化財、文化、美術
小田健司
ネットワーク報道本部(大阪・堺支局)|地方行政や町ダネ、裁判など
専門・関心分野
権力監視、原発、公共事業、ボブ・ディラン