薬物依存の経験がある高知県出身の俳優、高知東生(たかちのぼる)さんが7月31日、ギャンブル依存症の支援について考える高松市の講演会に参加した。来場者約130人を前に自身の経験を打ち明け、「世間からたたかれまくった僕でも今ここにいる。『(依存症からの)回復っていいぜ』と伝えたい」と語りかけた。
高知さんは2016年に覚せい剤取締法違反で執行猶予付きの有罪判決を受け、現在は依存症問題の啓発活動に取り組んでいる。父親が暴力団関係者で、高校生の頃に母親が自殺するなど家庭環境が影響したことが薬物依存の背景にあったという。「大切な人がいつか自分(の元)から去ってしまうと思い込んでいた。ストレスをためやすく、薬物しか逃げる手段が無かった」と振り返った。
支援団体から「12ステップ」の回復プログラムを教えられ、「『(高知さんの)周囲の人間は自分の世話を焼くことを喜んでいる』などの認知のゆがみを自覚した」と明かした。また、故郷で母の知人を訪ねたことで、生前の母が高知さんを常に気に掛けてくれていたことを知ったという。「おふくろに捨てられたと思っていたが、愛されていたのだと気付いた。一度しかない人生を大切に、本気で生き直そうと思った」と力を込めた。
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