マンギラルさん(インスタグラム@indianexpressから)

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 インドで最もクリーンな街として知られるインドールで、インドール当局がホームレスを保護した。調べたところ、家を3軒保有し、数億ルピー(1ルピー=1・7円)の財産があることが分かった。今後、処罰が検討されているという。インド紙インディアン・エクスプレスが先日、報じた。

 インドール当局が「ホームレス根絶キャンペーン」を進める中、極度の貧困状態にあるとみられるホームレスのマンギラルさん(50)を保護した。

 マンギラルさんは2021年ごろから、インドールのにぎやかな宝飾品街サラファ市場の路上で、木星の台車に体を乗せ、施しを求める姿が見られた。

 ところが先日、当局がマンギラルさんを保護。シャワーを浴びさせられ、清潔な衣服を与えられた後、役人から状況について尋問を受けた。そして、見た目ほど困窮していなかったことが判明した。

 調査したところ、3軒の家と運転手付きの車、レンタル用のオートリキシャの車両群、さらに闇金業も営み、数億ルピーの財産を所有していたことが分かった。

 ホームレス根絶キャンペーンの担当責任者ディネシュ・ミシュラ氏は「彼のやり方は巧妙で、決して直接お金を求めず、買い物客のそばに静かに座っているだけで、相手が自発的に与えるようにしていた」と説明した。

 当局によれば、マンギラルさんはサラファ市場の商人に40万~50万ルピーを貸し付け、施しで得る1日500~1000ルピーに加え、毎日利息を回収していたという。施しを受けているのか、利息を回収しているのか、分かりにくくしていたようだ。

 不動産には、3階建て住宅、2軒の平家、そして福祉プログラムで支給されたアパートがあった。路上近くには、運転手に送らせていたという。

 地区行政長官のシヴァム・ヴェルマ氏は、すべての事実が確認され次第、処罰的措置が取られると明らかにした。現在、マンギラルさんは福祉施設にいるが、違法高利貸しの件で逮捕される可能性もある。

 ヴェルマ氏は「インドールは〝ホームレスゼロの都市〟です。政府は、ホームレスが不便を被らないよう、更生のための手配を進めています」と述べた。

 10年連続で「インドで最も清潔な都市」と称えられてきたインドールでは、行政が2024年2月から集中的なホームレス根絶キャンペーンを実施している。この街は、路上で施しを求めること、施しを与えること、さらにはホームレスから物を買うことまで法的に禁止しているという。