【MTG】アルケミー ティムールアガサ デッキガイド
はじめに
本記事は、アルケミー:霊気走破リリース後(タルキール:龍嵐録リリース前)の環境における、ティムールアガサデッキを紹介するための記事です。
筆者は3月度サブアカウントでこちらのデッキを使い、ミシックランク50位以内に到達できています。
いくつかデッキを回した筆者の所感ですが、このデッキはその中でも頭一つ抜けた強さを示しているように思います。
色々アルケミーのデッキ触ったし作りましたが多分ティムールアガサが最強です
— 山辺カフカ/Yamabe Kafka (@yamabekafka) March 29, 2025
ニーズがあればデッキガイド書きます#MTGA_Alchemy https://t.co/2SSYk8JfK9 pic.twitter.com/k13usgTUMF
そしてそんな折に5月の予選ウィークエンドのフォーマットがアルケミーに決まったとの一報が入りました。
実に1年2か月ぶりのアルケミーの競技シーンであり、今年はそこまで競技志向ではない筆者としては、知見を少しばかり共有できればとの思いで筆を取っています。
ちなみにアルケミーで回した他のオリジナルデッキも記事にしているので、よろしければお読みください👇
ちなみに、このティムールアガサの原型は、スタンダードのもりゆきさん原案の以下のリストです。
本記事ではこちらのリストの内容にまでは触れませんが、共通のパーツで実現できる動きも多いため、スタンダードでこのデッキをご検討されている方もよろしければお読みください。
だいぶ参考にさせていただいているので、この場をお借りして御礼申し上げます。
新ティムールアガサ
— もりゆき/Noriyuki Mori (@kushiro_mtg) March 18, 2025
レッドシフトとフェアリーの能力を持ったクリーチャーをアガサで作れば無限マナ、タイヴァーで無限パワー
(レッドシフトのマナでは唱えられないが消尽で出せる)
囁かれる希望の神に比べてだいぶスタッツがいいレッドシフトでコンボするようになり、3キルもそこそこする pic.twitter.com/bJUPzNq3TZ
デッキリスト
画像はもりゆき氏作成のツールを使用。
Deck
4 Trackhand Trainer (Y25) 6
4 Sleep-Cursed Faerie (WOE) 66
4 Dredger's Insight (DFT) 159
4 Agatha's Soul Cauldron (WOE) 242
4 Redshift, Rocketeer Chief (DFT) 218
2 Forest (FDN) 281
3 Tyvar, the Pummeler (DSK) 202
1 Bristly Bill, Spine Sower (OTJ) 157
3 Verdant Dread (Y25) 17
3 Skyserpent Seeker (DFT) 224
2 First Little Pig (Y24) 18
2 Fear of Missing Out (DSK) 136
1 Realm-Scorcher Hellkite (WOE) 145
3 Captivating Crossroads (Y24) 29
2 Crawling Barrens (FDN) 685
3 Spirebluff Canal (OTJ) 270
2 Commercial District (MKM) 259
1 Thornspire Verge (DSK) 270
3 Willowrush Verge (DFT) 270
4 Botanical Sanctum (OTJ) 267
4 Hedge Maze (MKM) 262
1 Conduit Pylons (OTJ) 254
Sideboard
2 First Little Pig (Y24) 18
3 Scavenging Ooze (FDN) 232
1 Disdainful Stroke (WOE) 47
1 Negate (MOM) 68
1 Spell Pierce (DFT) 64
2 Torch the Tower (WOE) 153
2 Pyroclasm (DSK) 149
1 Pawpatch Formation (BLB) 186
1 Subterranean Schooner (LCI) 80
1 Slagstorm (FDN) 207
Why Timur Agatha?
ティムールアガサは複数のゲームプランを取れるコンボデッキという認識。
環境の主たるデッキに対して以下の通り有利に戦えると考えた。
骨格はもりゆきさんのリストをベースに、アルケミーの強力なカードを織り交ぜる形で調整を始めた。
対アグロ(各種部族アグロ・セレズニア召集)
採用カードがいずれも軽量クリーチャーでありスタッツも比較的優れているため序盤に一方的な攻勢を受けにくい。
《猛打者、タイヴァー》の固さにより地上は切り崩されにくい。
妨害さえなければ最速3ターン目にコンボ開始でき、平均でも5ターン目には無限コンボ(Plan A)成立を目指せるため、キルターンでも勝ち目がある。
相手が理想的な動きをできていなければアグロ戦略(Plan B)に切り替えられる。これによりブロックを強いれば相手も攻撃に転じにくい。
対ミッドレンジ(スター全般・砂漠・戦慄予示)
無限コンボ(Plan A)成立速度の方がキルターンで勝ることが多く、コンボ成立に重点を置くことで勝ちを狙える。
ミッドレンジ戦略(Plan C)でもスケール勝ちを狙える。
接死ティムコンボが決まるだけでもほぼ勝てる
対ランプ(オーバーロード・消尽ランプ)
無限コンボ戦略(Plan A)とアグロ戦略(Plan B)のどちらかへの対処を迫ることで、もう一方の戦略が通りやすくなる。
基本ラスの《審判の日》に対して《新緑の死者》や《猛打者、タイヴァー》の破壊不能付与が強い。
サイド後は打ち消しが刺さるため対策しやすい。
対強奪合唱
シナジーデッキのため、強奪されるカードの単体性能は基本あまり高くない。(《アガサの魂の大釜》を奪われるのはそこそこリスクではあるが)
特に色が合わない起動型能力持ちは本領を発揮しにくい。
カウンター構えに対して《新緑の死者》や《猛打者、タイヴァー》の全体強化でずらせる。
《這い回るやせ地》で殴り勝ちやすい。
対コンボ(アブエロ全知・陰湿な根)
メインから《アガサの魂の大釜》による墓地対策や、《一番目の子豚》によるディッチャが可能。
無限コンボ(Plan A)成立速度でもそこまで負けない。
個別カード解説
メインボード
アガサの魂の大釜
デッキ名に冠するだけあり、様々なギミックと噛み合うデッキの核。
必ずしもこのカードに辿り着かなくても勝てるが、コンボや最速アグロプランを狙う際にはお世話になる。
眠り呪いのフェアリー
後述するコンボ(Plan A)の片割れ。
《トラックハンドの訓練士》は1ターン目にあまり置きたくないので、1ターン目の最良の動きの一つでもある。
1ターン目に出せた場合は単体でも除去耐性のある大きめのフライヤーとして対アグロの空の壁になる。
アンタップ起動で《猛打者、タイヴァー》の破壊不能付与に寄与できることもあるのはTips。
ロケッティアの隊長、レッドシフト
後述するコンボ(Plan A)のもう一つの片割れ。
単体でも2/2/3警戒のマナクリなので、序盤に赤マナが少々出にくい点以外は2ターン目の動きとして文句なし。
勇気を出して1ターン目に《トラックハンドの訓練士》を出したケースでは、3ターン目に《探し求める空蛇》の消尽起動までできるブン回りにも貢献。
猛打者、タイヴァー
アグロ戦略(Plan B)やミッドレンジ戦略でのキーマン。
リミテで大暴れしていた通り、単体でも破壊不能付与・全体強化ともに非常に強力。
加えて《訓練場》や《ロケッティアの隊長、レッドシフト》とのシナジーもあり、大釜で煮込むとコンボパーツを破壊不能で守ることもできる。
トラックハンドの訓練士
このデッキの強度を一段階以上引き上げた張本人。
単体でもわずか2マナで2種類の脅威を生み出す上に、シナジーも抜群。
《アガサの魂の大釜》のお陰でこのカードを8枚体制にすることができるのが、アルケミーにおいてティムールアガサデッキを薦める一番の理由とも言える。
浚渫機の洞察
このデッキのメインボードのカードは《新緑の死者》とこのカード以外すべて対象であり、このデッキでは2マナの《食料補充》のような役目を担う。
メインデッキ唯一のライフゲイン手段でもある。
序盤は《アガサの魂の大釜》を探し、中盤はコンボやギミックのパーツを探し、終盤は解決策を探すため獅子奮迅の活躍。
パーマネントのため《ロケッティアの隊長、レッドシフト》の消尽能力で唱えずに出せる点も偉い。
新緑の死者
ミッドレンジプラン(Plan C)の一角であり、墓地肥やし要員でもある。
《ロケッティアの隊長、レッドシフト》のマナはこれの起動にも使える。
裏向きにした《眠り呪いのフェアリー》は1マナで麻痺していない状態で表にできるのも地味に強く、見かけたら優先して裏向きにすることが多い。
上記や《トラックハンドの訓練士》のケアのため、3マナ以上ある状態でこれをプレイするときはできる限り青マナを残したい。
探し求める空蛇
丸いけど必須ではないパーツ。
これを主軸にした消尽ランプも存在するが、このデッキではそこまで重要ではないため囮にもなる。
接死・飛行はこのデッキの弱点である空のブロッカーとしても偉く、相手目線は早めに処理したく移るのかたまに大きいフライヤーとも1:1交換できて偉い。
後述する接死ティムのコンボパーツにも一応なる。
一番目の子豚
個人的に激推しの1枚。
先日記事にした陰湿な根デッキでも採用しているが、環境的にこのカードはかなり強いと思う。
《訓練場》で起動が軽くなるのも小気味良い。
刺さる相手にはとことん刺さるのでサイドにも積んでいるが、強奪には宝物経由でこちらのアガサを割る手段になったりするので要注意。
棘を播く者、逆棘のビル
軽いタイヴァーの代用品であり、ちょっと違うシナジーも生み出すいぶし銀。
アガサで能力が使えるクリーチャーを増やしたり、空蛇やレッドシフトの消尽と組み合わせてパンプもできたりする。
起動型能力も恒久強化のためタイヴァーと差別化でき、睨み合いではカウンターの残るこちらの方が強力。
除去耐性でタイヴァーが勝るため減らしているが、アガサもいるためピン刺しも意味があると思い残している。
逸失への恐怖
ぼんやり枠。
デッキ内の唯一のセルフハンデス役なのはコンボ達成のため偉いものの、昂揚もそこまでしなければ2回アタックも全体強化するこのデッキと今一つ噛み合わない。
一番の自由枠なのでここを何にするかでオリジナリティを生み出せそう。
王国焦がしのヘルカイト
ご存知アガサロマンコンボのお供。
重いが唱える気がほとんどないのでセーフ。
無限コンボに入れば無限ドローから《ロケッティアの隊長、レッドシフト》の消尽で出すか新しい釜で墓地のこれを追放すればよい。
当然ピン刺しなのでこれを追放した《アガサの魂の大釜》を除去されたりしないよう、ご利用は計画的に。
這い回るやせ地
土地枠から1枚だけご紹介。3色デッキなのに気合いの2枚採用。
無限コンボ戦略(Plan A)で召喚酔いしていないクリーチャーが欲しいときや、ミッドレンジ戦略(Plan C)で《アガサの魂の大釜》の起動型能力を使いたかったりするときに重宝する。
終盤はアタッカーとしても無視できない存在。
サイドボード
塔の点火
対アグロの除去。
環境最強の1マナ除去だと思う。(後手でも《焼けぼっくりの強打》より強そう)
赤マナ源は多くないのと《浚渫機の洞察》の範囲外なのは残念。
でも《浚渫機の洞察》を協約に充てやすかったりはする。
紅蓮地獄
同じく対アグロの除去。
こちらのデッキも軽量だがタフネス3が多いのが噛み合っている。
金屑の嵐
同じく対アグロの除去だが赤ダブシンがきつすぎて要再検討。
呪文貫き
対ミッドレンジ&ランプ。
これを当ててテンポを崩していきたい。
ランプの終着点がX呪文のお陰で終盤までチョコたっぷりなのは嬉しい。
否認
同じく対ミッドレンジ&ランプ。
確定打ち消しなのでテンポ崩しよりは詰みに持って行きやすい。
軽蔑的な一撃
同じく対ミッドレンジ&ランプ。
否認とのバランスは色々な意見があると思う。
脚当ての陣形
対フライヤー・《安らかなる眠り》あたり。
若干ぼんやりしているがインスタントの方が色々と良い場面もあるので《毒を選べ》ではなくこちらに。
漁る軟泥
対墓地利用デッキ
《アガサの魂の大釜》があるので過剰にも見えるが、1ターンに複数処理できるのは利点だしクリティカルな相手にはとことん刺さるので採用。
地底のスクーナー船
軸ずらし枠。というよりもりゆきさんのリストを踏襲しただけ。
カウンターシナジーもあるし、先にここにディッチャさせるとアガサが生き残りやすいのは利点。
こいつで殴れる展開がどれだけあるかは難しいところ。
ゲームプラン概要
多数のギミックを搭載したデッキなので、ここにその一部をできる限り記す。
Plan A:無限コンボ戦略
《眠り呪いのフェアリー》と《ロケッティアの隊長、レッドシフト》の能力をともに持たせたパワー3以上のクリーチャーを《アガサの魂の大釜》で作り、起動型能力専用の無限マナを捻出する。
無限マナの使い先は主に以下の通り。
・訓練士による無限ドロー
・上記でドローしたパーマネントをレッドシフトの消尽能力ですべて場に出す
・ヘルカイトに辿り着ければ無限火力
・タイヴァーorビルor這い回るやせ地に辿り着ければ無限パワー
・新緑があればデッキが尽きるまで戦慄予示
アリーナの砂時計を節約するために、無限マナループ中に参照されるマナクリのパワーを早めにタイヴァーorビルで上げると良い。
無限マナは起動型能力のみに使えるため、手札のカードを唱えたり戦慄予示を表向きにするためには使えない。マナが不十分な場合は以下のようなケアが必要。
・レッドシフトを大釜で煮込んでいない場合は消尽は一度きりなので、他に手札からヘルカイトやタイヴァーを出す手段がない場合は使うタイミングに注意する。基本は勝ち手段を引き込むまで訓練士でドローしきりたい。
・訓練士がおらず新緑の起動を連打するしかないケースで、このターンに大釜を起動済且つ手札に別の大釜+唱えられる2マナがあるなら勝ち手段(ヘルカイト・タイヴァー)は裏向きで出さずに墓地に落とせば、大釜①で無限マナを出してから大釜②で勝ち手段を追放してそのターン中に勝てる。
Plan B:アグロ戦略
《トラックハンドの訓練士》から《訓練場》を1つ創出した状態であれば、《猛打者、タイヴァー》の2つ目の起動型能力を6マナで2回起動可能。これだけで最低でも全体+9/+9修整となるため、こちらのアタッカーが相手のブロッカーより2体程度多いだけでリーサルを狙える。
タイヴァーより爆発力は低いが持続力の高い《棘を播く者、逆棘のビル》でも似た動きが可能。
訓練場が2つ創出された状態であれば上記動きを4マナで行えるので、アグロと言えるキルターンでのリーサルが可能。
《ロケッティアの隊長、レッドシフト》かそれを煮込んだ釜が場にあれば、1回目のタイヴァーの起動でパワーが上昇し生み出せるマナが増えるので、3回起動も狙える。レッドシフト本体であれば警戒により自分もアタッカーにカウントできる点も強み。(割と相手の計算を狂わせやすい)
アグロといいつつ合計打点でワンショットする動きなので序盤レースのために殴る必要はあまりない。このため、対アグロではタイヴァーの1つ目の起動型能力のために他のアンタップ状態のクリーチャーを残しやすく、ブロッカー性能も比較的高い。
地上のブロッカーが並ぶ相手に対してはこちらのフライヤーも重要。
Plan C:ミッドレンジ戦略
《訓練場》を2つ創出できた状態にできれば、《トラックハンドの訓練士》は青1マナで1ドローできるようになり、他のミッドレンジには負けないほど高効率なリソース源になる。
メインデッキでのミッドレンジ戦略はこちらに妨害手段が少ないのが難点だが、《探し求める空蛇》を大釜で煮込んで土地を伸ばしながら、環境柄強い《一番目の子豚》も煮込んで脅威を弾いていくのが最も再現性が高い。土地を伸ばした後は《猛打者、タイヴァー》や《新緑の死者》の起動で勝負を決めていく。
強奪等のコントロール相手に地味に強いのが《這い回るやせ地》を育てるプラン。空蛇のお陰でやせ地には辿り着きやすく、《リバルド・シャンティ》や《悪夢編み》の圏外になったやせ地は《この町は狭すぎる》でも対象にとれないため、処理できないコントロールデッキはそこそこ存在する。
やせ地の起動型能力は最初だけは4マナ必要だが、クリーチャー化後は《訓練場》の恩恵あり。2つ設置できていれば1マナ当たり恒久的に+2/+2修整なのでかなりの速度で育つ。
積極的に狙うほどのギミックではないが、《噴水港のスター》型のクリーチャー型ミッドレンジや《華麗なる模造》型のランプに対しては《王国焦がしのヘルカイト》を煮込んだ大釜による《探し求める空蛇》での接死ティムも効果的な戦略になり得る。
サイド後は《一番目の子豚》増やしてエンチャント系ミッドレンジに強くしたり、打ち消しを入れてランプに対抗する。ドローエンジンさえできればサイドインした解答にも辿り着きやすい。
弱点
ギミックが複数あるとは言え、ギミックを崩されると辛いのは事実。
アガサの除去・無効化
環境的にアーティファクトに触れる除去が少なめなのは良いのだが、煮込んだ後の大釜を《ひたむきな人形師》で追放されるだけでも戦略が遅延するため間違いなく効果はある。
訓練場の除去
マナクリのようなものなので除去されると見た目以上に減速したりする。
訓練士からタダで出てくるので除去したくないという意志が働きやすいのが強みだが、ちゃんとデッキ構造を理解して除去してくる相手には辛い。
アガサ奪取・墓地追放
強奪やドッペルギャングによりこちらのアガサを盗られたりコピーされると機能停止まではせずともギミックが減速する。
同様に、《安らかなる眠り》のような墓地追放カードも対処できるとはいえ減速要因になる。
他にも対策はあるが、手の内をあまり明かしすぎたくないため割愛。
おわりに
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