竹中平蔵「中国は日本に"攻撃"してくる」ベネズエラ侵攻で世界激変!サツキノミクス化した日本経済、高市総理に求められる大胆な改革
これはサナエノミクスではなくてサツキノミクス
こうした厳しい国際情勢の中で船出した高市早苗政権の経済政策「サナエノミクス」には、国内外から大きな注目が集まっています。しかし、その内実を細かく分析すると、そこには支持層が期待する「勇ましさ」とは別の、極めて現実的な力学が働いていることがわかります。 象徴的なのが、先ごろ発表された2026年度の政府予算案です。一般会計歳出は122兆円と史上最大を更新しましたが、前年度の116兆円から見れば、実はそれほど驚くような膨張ではありません。なぜなら、この予算の骨格は石破茂前政権による概算要求をベースにしているからです。高市総理は、既存の予算枠組みを無理にひっくり返す「アマチュア的な混乱」を避け、補正予算で自らの独自色を出すという「ベテランの味」を見せました。 たしかに2025年度の補正予算案は大胆でした。「国債はいくらでも刷っていいのだ」と主張するMMT論者たちと一緒に18兆円を超える補正予算案を政府は閣議決定しました。しかし来年度の予算に関してはその勢い緩めているようにも見えます。 この状況を、サナエノミクスならぬ「サツキノミクス」と呼ぶべきではないでしょうか。財務省の主計官まで務め、財政と金融の裏表を知り尽くした片山さつき財務大臣が、高市総理の掲げる「高圧経済」の看板を維持しつつ、市場の信任を失わないよう財務省との間で絶妙なバランスを取っている。積極財政を標榜しながらも、片山氏の手腕によって「基礎的財政収支(プライマリーバランス)」の回復すら視野に入っている。これが、今の日本経済を支える奇妙な均衡の正体です。
なぜ株高・円安が同時進行しているのか
いま、市場では「株高」と「円安」が同時に進行しています。一見、矛盾しているようですが、これらは同じ根っこから生じています。 まず株高についてですが、これは市場が「期待インフレ」を織り込んでいるからです。高市政権が掲げる高圧経済によって名目成長率が上がり、企業の売り上げが増えるという期待、そしてプライマリーバランスも重視している雰囲気が、日経平均株価を史上最高値圏へと押し上げています。 一方で、深刻なのは円安です。これは日本経済の「供給サイドの弱さ」を如実に示しています。需要をプッシュしても、それに応えるだけの供給能力――つまり労働力や生産性――が日本には足りないのです。
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