米軍ヘリの風にあおられ転倒、日本人教員が死亡 昨年4月、嘉手納基地内の学校でデモ飛行中 米軍、事故原因はヘリの「安全距離逸脱」 沖縄
2025年4月22日に沖縄県の米軍嘉手納基地で行われたHH60ヘリコプターのデモンストレーション中の事故で、基地内の小学校の日本人教員が死亡していたことが分かった。米空軍が25日までに公表した太平洋空軍(PACAF)による事故の調査報告で判明した。星条旗新聞によると、教員は60代の日本人女性だったという。 【写真】嘉手納基地で「エレファントウォーク」
米空軍の報告書によると、事故は25年4月22日午前9時30分ごろに発生。4月を「軍人の子どもの月」とする取り組みの一環として実施したデモ飛行で、嘉手納基地の第33救難飛行隊所属ヘリが基地内にある学校の校舎に接近した。 児童とともにデモ飛行を見学していた女性が、回転翼から発生した気流の影響による平均時速約46キロ(29マイル)、最大時速約64キロ(40マイル)に達する突風を受けて転倒した。女性は、左腕に下げていた傘が回転翼の気流にあおられて開いたことで、突風の衝撃を正面から受けて地面にたたき付けられた。女性の近くにいた児童2人も突風により転倒した。女性は海軍病院に救急搬送されたが、頭蓋骨骨折、急性硬膜下血腫の重傷を負い、同27日に頭部外傷で死亡したという。 報告書によると、事故当時、ヘリと女性との距離は約25メートル(85フィート)で、デモ飛行で想定した約182メートル(600フィート)、空軍訓令で定められた適正距離の約152メートル(500フィート)を大きく下回っていたという。
空軍は、ヘリが女性に接近し過ぎる「安全距離の逸脱」が主な事故原因だったとし、「任務計画の不備」や「人員配置が不十分な監督体制」があったとしている。 嘉手納基地では、事故の約1カ月前の25年3月22、23日にも同様のデモ飛行を実施していたという。
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