東大教授の逮捕に「これで選ばれなければ…」 国際卓越大の審査不安

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増谷文生
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 民間との共同研究をめぐって便宜を図った疑いで、東京大大学院医学研究科教授の佐藤伸一容疑者(62)が逮捕された。都内の高級クラブやソープランドなどで、高額の接待を繰り返し受けてきた疑いがもたれている。

 今回の事件は東大にとって、大学の未来を左右しかねない意味を持っている。「国際卓越研究大学」の審査が停止され、落選が決まってしまうかもしれないからだ。

「緩みがあったと受け止められてしまう」

 「大学全体に緩みがあったと社会に受け止められてしまう」。昨年11月の医学部准教授の逮捕・起訴からわずか2カ月。佐藤容疑者の逮捕を受け、ある東大教授は危機感をあらわにした。「今でも財務状況の悪化で老朽化施設の修繕は遅れ、海外から優秀な教員を招くのも厳しい状況だ。今回の件で卓越大学の支援も受けられない事態になれば、社会の期待に応えるのが難しくなりかねない」

 国際卓越研究大学とは、国が10兆円の政府ファンドの運用益から巨額の支援金を出す制度。2024年に第1号として選ばれた東北大は今年度、154億円を受け取った。ほかに東京科学大が選ばれ、京都大も近く正式に選ばれる見込みだ。東大は昨年末、最長1年間の「継続審査」となった。

 工学部を中心に定員を移して…

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この記事を書いた人
増谷文生
東京社会部員|教育担当
専門・関心分野
教育(主に大学)
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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2026年1月25日12時51分 投稿
    【視点】

    「国際卓越研究大学」の審査範囲は結構広く、この件がどこまで大きく響くのか、 といえばいささか不明ではある。が、もし犯行の動機が「研究費補助カットという昨今の大学逆風ピンチをしのぐため、悪いとは知りつつ業者からリベートを受け取り、研究費に充当

    …続きを読む