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Conversation

ホントそう。農漁協や商工会議所、地域集団、宗教団体などの「中間団体」が日本では弱体化した。でもそれは、中間団体が民主制に必要なくなったことの結果ではなくて、中間団体は必須なのに今の日本ではうまく機能させられずにいるってことの表れ。中間団体の存在意義を簡易的に以下にまとめた。👉 ①「現場の声」を「政治」に変換する装置 個々人の声はそのままでは政治に届かない。中間団体は、そんな声を届く形に変換して政治の場に伝える機能を持つ。バラバラな不満や要望、現場特有の課題や暗黙知、数値化・言語化されにくい経験などを「論点」「要求」「政策案」へと翻訳・集約する場となる。 ②国家権力を「直接化」させない緩衝材になる 民主制の運営が「バラバラな個」と「国家権力」だけで行われると、統制や秩序を保つのが難しい。または、国家と個人が直結し過ぎると、一気に国がおかしな方向へ傾斜することもある。独自の価値観を集団内に育てる中間団体はその緩衝材になる。国がファッショ的になってしまいそうな時に「良心的抵抗」の肝にもなり得る。 ③互助・共助を制度以前に成立させられる 中間団体は、国家とは異なるロジックの互助関係を可能にする。法律や予算に依存しない支え合いも実現するため、現場に即応でき、個々の現場に合わせた対応も可能で、それは福祉国家でも代替できないきめ細やかなサポートを生む。また「国家とは異なるロジック」という独立性が②の「良心的抵抗」の発現を助ける。 ④民主主義の「学習の場」になる 民主主義は制度である前に技術と態度である。中間団体の内部では、話し合いや妥協、合意形成が行われている。そこには代表を立てたり、少数意見を扱う場面もある。それは民主主義のミニチュア版ともいえ、それが日常的に発動する中間団体は、民主主義を実践知に鍛え上げる場にもなる。 ⑤多元性を守る(=社会を単色化しない) 中間団体が存在する社会では、価値観や生き方、利害、アイデンティティの多様性が逆に保たれることが多い。これは②に近い議論でもあるが、中間団体がなければ、バラバラな個は返って国家の色に染まりやすくなる。国家の価値観が過度に支配的になる。そこでは少数派がより不可視化されるだろう。 ⑥政治的不満の「逃げ道」になる 中間団体があると、不満がいきなり国家への敵意につながるということが生じにくくなる。専門的な言い方をすればそれは「政治的ラディカリズムの抑制」ということになるのだが、これがポピュリズムの暴走なども抑止する。 ただし、中間団体には問題点もある。以下、簡略して記す。 ・既得権化・閉鎖性 ・内部の同調圧力 ・若年層や外部の排除 ・国家との過度な癒着 だからこそ民主制では、中間団体について「守る対象」であると同時に「監視対象」にもせざるを得ないよねという二面的な議論を展開せざるを得ない。
Quote
こたつぬこ🌾木下ちがや
@sangituyama
【視点】佐藤優さんの「中道改革連合は「国」と「個」の間に「社会」を差し挟み、社会を強化することが国家の強化に繫がると考えている」という見方は正鵠を得ていると思います。佐藤さんは社会の中核に中間団体を据えているわけですが、実は、この数年間のポピュリズムとSNSの席巻の背後では、この中 x.com/sangituyama/st…
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