東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、贈賄罪に問われた出版大手KADOKAWAの前会長、角川歴彦(つぐひこ)被告(82)の判決公判が22日、東京地裁で開かれ、中尾佳久裁判長は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。一連の汚職事件は5ルートで計15人が起訴。これで、12人の贈賄側は全てで判決が下された。
起訴状などによると、角川被告は元専務ら2人=いずれも有罪が確定=と共謀し、スポンサー選定などに関して有利な取り計らいを受けられるよう大会組織委の元理事、高橋治之被告(81)=受託収賄罪で公判中=に依頼。謝礼として令和元年9月~3年1月、9回にわたって計約6900万円を高橋被告側に提供したとしている。
検察側は公判で、角川被告が新規事業など重要事項の経営判断に「強い影響力があった」と指摘。弁護側は角川被告には決裁権限がなくスポンサー契約に関する情報は共有されなかったとして無罪を主張していた。
角川被告は、否認するほど身柄拘束が長引く「人質司法」で苦痛を受けたとして、国に2億2000万円の損害賠償を求めて東京地裁に訴えを起こしている。