気仙沼市昨年出生数161人
気仙沼市昨年出生数161人
気仙沼市で昨年1年間に生まれた子供の数は161人で、前年を18人下回った。出生数は2024年に、ピークだった1967(昭和42)年以降で初めて200人を割り込み、減少が続く。市は給食費無償化など子育て支援策を継続するとともに、働き手の就労環境改善にも力を入れ、人口減少の緩和につなげたい考えだ。
住民基本台帳人口に基づく昨年末現在のまとめによると、12月は年間の月別で最も多かった1月と同じ21人が出生。最少は3月の4人で、2、6、9月も一桁台の9人にとどまった。
2、3、4、6、8、9月は市内13地区のうち、1人も子供が生まれない地区があった。
市がまとめた65年以降の推移によると、気仙沼市(旧唐桑町、本吉町含む)で生まれた子供の数は67年の1647人をピークに減少。87年に934人で千人を切り、2006年には480人となって500人を割り込んだ。
18年以降は200人台で推移したが、24年に200人を下回る179人となり、昨年も減少は続いた。
少子化の要因には進学、就職に伴い若い世代の市外への流出がある。その後のUターン率では女性の割合が低く、結婚、出産の減少に影響。結婚している人の出生率を示す「有配偶出生率」の低下も一因に挙げられる。
市は小中学校の給食費無償化に加え、本年度から幼稚園、保育所の給食費、学童保育の利用料無償化など、子育て支援策を強化。若い人たちが働きやすい環境づくりに向けた企業の認定制度を設けるなど、人口減少を前提としながらも暮らしやすさ、子育てのしやすさを重視した施策に力を入れて減少の緩和に注力している。
今後示される国勢調査の結果や、市が行っている労働環境実態調査などを基に課題の把握、新たな取り組みの検討にもつなげる。
市の菅原千枝子ウェルビーイング推進官は「出生数は受け止めるしかない。この子供たちを豊かに育てられる環境とともに、子供を産み育てやすいまち、働きやすい就労環境を整えられるよう努めていきたい」と話した。