かつての「ブルートレイン」より「遅く出て早く着く」! 3月ダイヤ改正、東京~熊本間で実現
JRグループが例年3月に実施している大規模なダイヤ改正。JR九州は2026年3月のダイヤ改正で、臨時の「さくら」460・483号を新設します。 【画像】今は「別の新幹線」の名前となった、かつて東京~熊本間を結んだブルートレイン 「さくら」460・483号は、利用が多く見込まれる週末を中心に設定するという、九州新幹線の臨時列車。博多~熊本間の列車で、通常の始発列車よりも早い時間に(460号)、あるいは最終列車よりも遅い時間に(483号)走るため、従来よりも関西圏・中京圏における現地滞在時間拡大の効果が得られるといいます。 下り臨時の「さくら」483号は、東京駅を18時12分に出発する「のぞみ」57号と博多駅で接続。熊本駅には23時53分に到着します。従来は「のぞみ」79号(東京駅17時48分発)~「さくら」773号(熊本駅23時49分着)が最終の接続パターンでしたが、今回の臨時「さくら」の新設で、東京駅では24分、名古屋駅では23分、新大阪駅では26分、それぞれ滞在可能時間が長くなります。 ところで、かつての長距離移動シーンでは、夜行列車が大きな役割を果たしていました。東海道方面で最後に残っていた寝台特急列車は、2009年3月に廃止された「富士」「はやぶさ」。「はやぶさ」といえば、今は東北・北海道新幹線の列車ですが、この愛称は1958年に東京と鹿児島を結ぶ夜行列車で使われたのが始まり。末期には、「富士」は東京~大分間、「はやぶさ」は東京~熊本間を結ぶブルートレインとなっており、両列車は東京~門司間で連結して運転されていました。 廃止時点の下り「はやぶさ」は、東京駅を18時3分に出発し、熊本駅には翌11時49分に到着するダイヤでした。所要時間は17時間46分。現在の東海道・山陽・九州新幹線の乗り継ぎと比較すると、約12時間も多く時間を要していたことになります。 今回のダイヤ改正で誕生する「のぞみ」57号~「さくら」483号の乗り継ぎパターンでは、東京駅をかつての「はやぶさ」よりも9分遅く出発し、かつて「はやぶさ」が目指した熊本駅には当日中、12時間4分も早く到着できます。所要時間ベースではとっくに「はやぶさ」を抜いていた新幹線ですが、今回のダイヤ改正では、ついにかつての「はやぶさ」よりも、東京→熊本間で「遅く出て早く着く」 が実現することになります。
西中悠基