全国のスキー場料金、4年間で4割上昇のなぜ リフト1日券1万円も
スキー場の料金が高騰しています。全国主要65施設のリフト券は今季、平均7143円と前年から8%上昇しました。最近4年間でみると40%超も高くなっています。なぜこれほど上がっているのでしょうか。 北海道の鞍に息づく開拓期の技 有馬記念制したデムーロも愛用 旅行総合研究所タビリスによると、リフト1日券の料金(土休日の窓口販売)は2022年に平均5062円だったが、コロナ禍が落ち着いて急騰し始めた。以来、年間10%ほどの値上がりが続く。 大きく上がったスキー場は訪日客の比率が高い傾向にあるという。25年冬から始まった今季、広範囲で使える共通券を除く65施設の中で、9500円以上は6カ所ある。1万円前後が新たな相場として定着しそうな勢いだ。 タビリスの鎌倉淳代表は「円安のおかげで、世界的に見れば日本のリフト代は1万円でもまだ安い」と指摘し、値上げは続くとみる。飲食代・駐車場代・用具やウェアのレンタル代も上昇傾向だ。 北海道の「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」は今季、初めて1万円(隣のHANAZONOも滑れるリフト代)を突破した。前年比16%増で、最近の物価上昇率(3%程度)を大きく上回る。 スキーヤーやスノーボーダーが各国から集うニセコ地区は、世界屈指の雪質を長期滞在で楽しむ人が多い。リピーターと新規客を増やすには、サービスの充実を求める富裕層にも応える必要がある。 高級レストランやシートヒーター付きリフトへの更新など、3年間で100億円超の大型投資が進む。運営する東急不動産リゾート事業部の宮田佳祐係長は「施設を良くするには投資が必要。値上げする分、ソフト面も含めて進化させ、来場者に還元する」と話す。
朝日新聞社