「25分間接見できず、その間に調書進めた」 弁護士が福岡県に損賠請求
毎日新聞
2026/1/22 21:42(最終更新 1/22 21:42)
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当番弁護士が署に勾留中の容疑者との初回の接見を求めたにもかかわらず、福岡県警が約25分にわたって接見を認めなかったのは接見交通権の侵害として弁護士が県に33万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、福岡地裁小倉支部(西村英樹裁判長)で開かれた。県側は請求棄却を求めた。
訴えたのは福岡県弁護士会所属の安元隆治弁護士。訴状によると、安元弁護士は2025年11月30日、県弁護士会から当番弁護士として要請を受け、小倉北署で勾留中の容疑者への接見を申請。初回のため迅速な接見が必要として留置管理係の担当者に複数回督促したが、約25分間にわたり認められなかった。その間に容疑者は調書の作成や署名を求められ、弁護人から助言を受ける権利を奪われたとしている。
安元弁護士は意見陳述や弁論終了後の記者会見で「25分の遅延だけが問題ではない。警察が当番弁護士が到着していることを認識しながら、接見よりも前に調書の作成と署名、押印を進めたことが悪質であり問題」と指摘した。今回の事案については全国の弁護士33人が参加した弁護団が作られており、祖父江弘美弁護団長は「容疑者の防御権や初回接見の重要性、当番弁護士の意義などについても改めて法曹関係者や社会に訴えていきたい」と述べた。
県側は「請求棄却を求めています。当方の主張は裁判の場で明らかにしてまいります」とコメントした。【反田昌平、井土映美】
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