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10分でわかる!いつものお料理が「理科の力」に変わる、「しんなりキャベツ」が、生物・化学への興味へ

1. 「浸透圧」料理が「理科の偏差値」を上げてきた?台所での先行体験

「浸透圧」という言葉を聞いて、ワクワクする小学生はまずいません。でも、「キャベツを塩でもんだら、お水が出てきて小さくなった!」「キャベツが年を取っちゃったの?」なんて声をかけると、その体験は、子どもにとって魔法のような驚きに変わります。

実は、この「キャベツの塩もみ」こそが、中学入試で多くの子が暗記に苦労する生物の「植物の細胞」や、化学の「水溶液」の理解を助ける最強の先行体験になるんです!

キャベツの千切りの写真。塩を振ると浸透圧でかさが小さくなります。

2. 何が体験できるのか:目に見えない「水の移動」

この体験で学べるのは、理科の重要概念である「浸透圧(しんとうあつ)」です。

  • 感触の変化: バリバリと硬かったキャベツが、塩を振るだけでしなやかに、柔らかくなる。
  • 視覚の変化: どこにもなかったはずの水分が、キャベツからじわじわと溢れ出してくる。
  • カサの変化: ボウルいっぱいだったキャベツが、ギュッと小さくなる。

塩という「外からの力」によって、細胞の中の水分が引き出されるプロセスを、手のひらを通じて脳に刻み込みます。

3. 机上で「壁」になりそうなものは、料理で先回りして壊しておく

この体験は、以下の単元の土台になります。

  • 対象学年: 小学校5年生〜6年生
  • 関連単元: 理科「植物のつくりと働き(細胞・液胞)」「水溶液の性質」
  • 入試での難所: 「聞きなれない言葉の暗記」「難しい漢字を使った用語」
            「濃度の違う液体が隣り合った時の水の移動」の計算や図解問題。

【これまで数多く見たつまずき例】いきなり塾の授業で学ぶと

塾のテキストでは「浸透圧:半透膜を透って濃度の低い方から高い方へ水が移動する」という一文に出会うことがあります。漢字を訓読みにして理解することも可能ですが、「浸透圧」はちょっと難しいですね。
子どもは先生の説明を聞いてなんとなく音で記憶します。
何だかわからないけど、「水が外にでていくんだな」なんて捉えます。
中には、「ハントウマク?ノウド?……あぁ、また暗記しなきゃいけない難しい言葉が出てきた」といきなりシャッターを下ろしてしまう子がいます。

授業で浸透圧、濃度と言われて戸惑っている少年の写真。


ここで、気を付けたのが「文字だけの記号として暗記した知識の脆さです。
楽しい学びになるようにするにはイメージが必要ですね。

家で学習中の少年の写真。お母さんから「浸透圧は覚えちゃえばいい」と言われて、困惑している。

4. 将来まで役立つ「料理と保存」の知恵

塩もみは勉強のためだけではありません。

  • 美味しさアップ: 余分な水分を抜くことで、調味料が薄まらず、味がピタッと決まります。
    ➡野菜にはもともと水分がたっぷり含まれています。そのまま味付けをしようとしても、細胞の中に水が満パンに入っている状態なので、調味料(味)が入っていく隙間がありません。
  • 保存性アップ: 水分(自由水)を減らすことで菌の繁殖を抑え、冷蔵庫での持ちが良くなります。
    ➡食べ物の中には、たんぱく質などと結びついている「結合水」と、自由に動き回れる「自由水」の2種類があります。菌が繁殖するために必要なのは、この「自由水」です。結合水は「ガッチリ手をつないだ人」のイメージです。塩を振るだけでは動かないんです。
  • お弁当のコツ: お弁当に入れる野菜は、軽く塩もみして水分を切っておくだけで、傷みにくく、他のおかずに色移りするのも防げます。
    ➡ お弁当箱の中で野菜から水分が出ると、その水分が他のおかず(主菜など)に付着し、そこから菌が爆発的に増える原因になります。「水分を切る」ことは、お弁当全体の衛生バリアを張るようなものです。

浸透圧を使うことで、調理も工夫できる写真。

繰り返しの魔法:机上での「あっ、知ってる!」につなげる具体例はnoteでご紹介

キャベツの次は、何で試してみますか?実は「砂糖」や「ハチミツ」でも同じことが起きます。

たとえば、喉が痛いときにハチミツを舐めたり、塩水でうがいをしたりするのも、実は浸透圧を利用して菌から水分を奪い、炎症を抑える知恵なんです。身近な「なぜ?」がすべて理科の理論とつながる瞬間、子どもの瞳は輝き始めます。

1月8日、これまで実践してきた先行体験具体例。実績の先行体験をご家庭で実践してもらえる「note記事+動画配信」の講座で配信いたします。
子どもの「理屈」が「実感」に変わるような工夫(親子の会話)や、応用力編への橋渡しになるさらなる深い体験の工夫ばかりです。詳細は1月5日トップ面と「お知らせ」でご案内します。

子どもが机上で「あっ、これ知ってる!」とやる気スイッチオンの瞬間のために、日々の親子の時間を使っていただける工夫をご紹介していきます。ご参加をお待ちしています。


Q:浸透圧の原理は、キャベツ以外に体験させられるものはありますか?

A: 喉が痛い時の「塩水うがい」や、いちごに砂糖をまぶして作る「いちごシロップ」も同じ原理です。どちらも「中から水分を引き出す」という体験が共通しています。

Q:中学入試では具体的にどう出題される?

A: 「濃度の異なる食塩水に植物細胞を入れた時の変化」として出題されます。塩もみ体験があれば、「濃い方に水が逃げるから、しぼむはずだ!」と直感的に解けるようになります。


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