トヨタは協力メーカーに部品の値段を上げても良いというが、それ以上に現場の負担はバリエーションが多すぎることにある。図面はトヨタが描き、協力メーカーには製造指示を行う。一方でカラーのバリエーションは10品目もあったりする。
高々カラー(色)のバリエーションでしょ?と思うかもしれないが、色を見分けるために、治工具や色検知システムが必要になる。
もし、入れ違いを起こして納入してしまえば、トヨタの工場(九州、東北も例外ではない)へ訪問して、仕分けを行う必要がある。
カラーに限らず多くのバリエーションを展開するのは、密かなコスト増を協力メーカーに課している。
一方でバリエーションの多さを指摘すれば、生産技術の改善力で何とかしろ。という発言が(調達から)飛んでくるのが実情だ。
Tier1ならまだしも、Tier2以降は人が取れなくなっている。バリエーションの数を少なくしなければ、トヨタのサプライチェーンはもっと疲弊する。
そして、改善力や優秀な生産技術者を保有しない企業から、ほころびが生まれるはずである。
値上げの議論の前に、本質的に必要なバリエーションは何なのか?という議論をすべきである。
バリエーションの多さがトヨタの強さでもあるが、当該ジレンマを突破しないと、日本の自動車産業は疲弊し続ける。
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