大阪知事選はフライング衆院選か 知事候補出さない政党は活動禁止 続く維新の独り相撲
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大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会代表)の辞職に伴い22日告示される出直し知事選を巡り、候補を擁立しない他党から「不公平」と批判が出ている。理由は、告示から衆院選公示までの5日間の選挙運動の可否。維新側は衆院選で訴える副首都構想の実現などを知事選でも主張するとみられる一方、他党は公職選挙法の規定により選挙運動ができないためだ。 公選法は各選挙で選挙運動ができる期間を、候補の届け出日から投票前日までに限定。届け出前の選挙運動を「事前運動」として禁じている。府選管によると、知事選告示後は、候補を擁立していない政党は選挙運動ができなくなり、ビラの配布などの政治活動も一定制限される。 維新は衆院選に際し、自民党との新たな政権の枠組みについて信を問う構えで、連立政権合意書に明記した副首都の実現などを訴える方針。 大阪都構想への3度目挑戦の是非を争点に出直し知事選に臨む吉村氏は「副首都にふさわしい都構想の設計図づくりをさせてほしいと訴える」と述べており、出直し知事選での吉村氏の主張と衆院選での維新の訴えが重なる可能性がある。 自民府連の杉本太平幹事長は17日、出直し選について「われわれは活動が制限され、非常に影響がある。衆院選で(維新の)党勢を拡大するために(出直し選を)絡めたと思われても仕方がない」と批判した。 ■「常に戦える態勢を」 維新副代表の横山英幸大阪市長は「常に戦える態勢をとることが政治家の責務だ」と反論する。ただ16日の吉村氏の辞職願提出から知事選告示までわずか6日。「独り相撲」と批判を強める他党は軒並み擁立見送りを決めた。 都構想とは別の大都市制度について議論してきた国民民主党の関係者も「1週間足らずで準備しろというのは、むちゃな話だ」と憤り、「選挙運動のフライングではないかと思うが、『違法でないから構わない』といわんばかりなのは、実に維新らしい」と皮肉った。 吉村氏は21日の記者会見で「知事選候補として訴えるべきところは訴えたい。その上で(維新)代表としての政治活動をするのは、他の政党と同じレベルでやることになると思う」と述べた。
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