SSD、HDDでは到底勝てない「透明なストレージ」の“すごい性能”とは
物体の持続性
Project Silicaの他に、新興のストレージ技術としてはCerabyteが提供するセラミック素材を基にしたストレージがある。これと同様、Project Silicaの記録媒体は永続性に優れており、「少なくとも数千年は保管できる」と考えられている。 調査会社Forrester Researchのアナリストであるブレント・エリス氏によると、永続性が求められる長期保存用ストレージの市場は、まだ完全には誕生したとは言えない。今後についても、永続性があるストレージの必要性はまだはっきりしない。「これまでの経験から、企業データの保持要件は長くて10~14年で、それならばテープの寿命で十分対応できる」(エリス氏) 企業において、一般的には10~14年よりも長く保存が求められる可能性は恐らくないとエリス氏はみている。だが、以下のような分野ではストレージの永続性が役立つ可能性があると同氏は補足する。 ・科学分野 ・医療研究 ・政府の記録 ・プライベートな写真や動画 ・金融関係の規制データ エリス氏によると、アーカイブ用ストレージは、クラウドサービスにおいて急成長しているストレージ領域だ。バックアップと災害復旧(DR)に限らず、「アクティブアーカイブ」でも使われているという。アクティブアーカイブとは、長期保存を目的としながらも、短い待機時間でデータにアクセスできる状態にしておくアーカイブを指す。AI(人工知能)技術のトレーニングにおいても重要な役割を果たす。 後編は、テープなど既存のストレージと比較しながら、石英ガラスのストレージにどのような活用の可能性があるのかを探る。
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