蛇が死んだ

タイトルの通りだ。

飼っていた蛇が死んだ。

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これを物事を忘れがちな私のために記録しておこうと思う。

 

蛇の名前は「ネル」という。

ボールパイソンのメスで、起きてるんだか寝てるんだか分からないけれど、まあ多分寝てるんだろう。そんな意味で、寝る蛇、「ネル」。

名前を呼ぶことはあまりなかった。一対一かつ相手は言語を解さないので、私は彼女を「おまえさん」だの「あなた」だのと呼んでいた。

 

不調という不調は無いように思っていた。

いや、見ようによっては不調だと言えることは起きていた。

25年7月には下痢を繰り返して糞尿を検査してもらったが、寄生虫も無く、エサはきちんと食べていたし、そのうち快便をしてみせた。

この他界についての不調といえば、10月〜12月だろうか。

メモが正しければ、10月上旬に尿をし、3週間毎週餌やり。しかし糞をしないので、餌やりを中断。1ヶ月経っても糞をしておらず、そうこうしてるうちに私が入院した。そして年明け26年1月10日、外泊のため帰宅してみると糞尿をしており私は思わず喜んだ。しかし、さぞ腹が減ってるだろうと餌をあげてみたら、これが食わない。なんなら追加で尿をして餌が汚れた。

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そもそも普段なら餌に飛びかかってくるところを、嫌がるように顔を背けたりした時点でいつもと違っていた。まぁこういうこともあるよな。そう思ってその日は諦めた。次週17日、同じく餌食べず。動きに活発さは無いが、それが私には病気だからなのか冬の寒さからなのか分からなかった。

そして今日24日。私は病院から自宅へ帰る車の中で、前日に金沢に来ていた父から「ネルちゃんね、餌とか食べんかったでしょう、でね、様子がおかしくてね、…」と言われた。まさか、ということは一瞬過ぎった。しかし、ヒーターもつけているし、「冬眠だったり?」と答えつつ、そうなんだろうか? と思いながら帰宅した。

帰宅して、ネルのケージを見た。

(次 蛇の死体の写真)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ぐったり仰向けになっていた。持ち上げてみて全身の力が抜けているのが分かった。

写真はペット葬のために綺麗なペットシーツにしてあるのだが、元のシーツにはわずかな尿酸と、血と尿のようなものがあった。写真を見ればわかるように腹も赤く、肛門も赤かったのでおそらく血尿だったのではないかと思う。

医者に見せれば何が原因で死んだのかわかるかもしれない。

いつ死んだのだろう。

1月19日〜23日の間だろうことはわかる。

苦しかったろうに。

私はその間ずっと精神病院に入院していた。

外泊の際、どの薬を飲むべきかという確認を本人、保護者、看護師とやるのだが、今回は頓服薬がなかった。「いらないかなぁ」と言う私に「いやあったほうがいい」と珍しく父が言った意味がわかった。

ネルが死んだのだ。

けれどもなぜだろう、悲しい、という気持ちはなかった。まだ来ない、と言ったほうがいいのかもしれない。いや、それは希望だと思う。この際希望であってもいい。悲しい、という気持ちはまだ来ない。

ただ代わりに、餌はまだ15回分残ってるのにな、とか、ペットシーツはたくさん余ってるのにな、とか、ヒーターはメルカリとかで売ればいいのかな、とか、そんなことを考えた。

涙は出た。なんというか、混乱の涙で。

それでも、蛇のことを父に話していて、かつ、父がいる時に他界してくれて助かったと思う。

私一人では持て余して、冷静にペット葬のことを調べたりはできなかったろう。

ペット葬の代金は15,400円。責任として私が払おうと言ったが、父が建て替えてくれた。

ただ罪悪感などで死に接するのではなく、「ありがとう」の気持ちでいなさい、と父は言った。

今の気持ちは、まだ分からない。

ハンバーガーをがっついて食べれるし、好きなYouTube番組を見ても笑えるし、おそらくこの後の夕飯もぺろりと食べてしまう。そして夜もよく寝て、明日も映画かボーリングかでもして楽しんでから病院に帰るのだろう。

 

悲しいという気持ちは、まだ来ない。