米国は「懐から」秘密兵器を出すだろうか? 専門家の見解
現代の科学技術の進歩レベルでは、米国のような先進国でさえ、他の主要軍事大国が開発できないような「奇跡の兵器」を一瞬で作り出すことは不可能だ。軍事アナリストで、雑誌「国家防衛」の編集長のイーゴリ・コロチェンコ氏はスプートニクにこう語った。
【トランプ氏「誰も知らない兵器持っている」 マドゥロ氏襲撃時に音響兵器?】
米国のトランプ大統領は、NewsNationのインタビューのなかで、今月3日の米軍によるベネズエラ急襲で、マドゥロ大統領の護衛を無力化したとされる「音響兵器」の存在を問われコメントした。
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トランプ氏の声明は政治的シグナル
コロチェンコ氏のコメントは、トランプ大統領が米国は「世界が知らない」武器を保有していると発言したことを背景に出された。コロチェンコ氏によれば、こうした発言は政治的なものであって、米国がEUやNATOに圧力をかけ、地政学的なライバルであるロシアや中国に対するサインを送るというコンテキストでとらえるべき。
これに先立ち、ペスコフ露大統領府報道官は、ロシアは外国の兵器に関する情報を分析しており、米国の声明の解明結果を待っていると語った。
プログラムは将来有望 だが、目新しい技術刷新はなし
コロチェンコ氏の指摘では、第6世代戦闘機の開発や戦略的ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」の構想など、実際に米国は将来性のあるプログラムを実施しているが、こうしたプロジェクトの基本原則は、レーガン大統領の戦略的防衛構想の時代から特には変わっていない。
レーザー兵器、嗜好性エネルギー兵器の攻撃用宇宙プラットフォームの配備についてはコロチェンコ氏は、今現在は科学技術プロジェクトの段階にあり、その実現には20~25年がかかると見ている。
AIとサイバー兵器
コロチェンコ氏は、米国が大成功を収めているのはAI分野で、これは戦闘指揮システムや状況分析システムに導入されていると指摘した。また、米国はサイバー兵器の分野でもかなりの成果を上げているが、これらの技術は他の国々にもよく知られており、対抗手段も同様に知られていると述べた。
ロシア製に劣る米国の極超音速兵器
極超音速技術についてはコロチェンコ氏は、米国の開発は最終テスト段階にある一方、ロシアではすでに「ツィルコン」や「アヴァンガルド」といったミサイルシステムが量産されていると指摘した。
パワーバランスに変化はなし
コロチェンコ氏は、露米の力関係を根本からひっくり返すような画期的兵器が、近い将来に米国に登場することはないと断言した。
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