動物愛護活動家としても知られる女優の杉本彩氏(Photo by Gettyimages)

「小さくてかわいい」の裏側にある構造

なぜ、このようなビジネスが成立してしまうのか。杉本氏は「100%人の問題だ」と断言する。そして、その責任の一端は、私たち消費者にもあるという。

「なぜかと言うと、消費者が小さくてかわいいぬいぐるみのような子犬・子猫を求めるからです。やっぱり消費者には、『かわいいから』『欲しいから』という気持ちの一歩前に、店頭に並ぶ動物たちの命というのはどこから来た命なのか、ということをきちんと考えてほしい」

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ガラスケースの中の愛らしい姿の裏側には、コスト削減のために福祉を削られた繁殖環境があるかもしれない。安易に「かわいい」と飛びつき購入することは、結果としてそのサイクルに加担することになる。

「アンモラルな事業者から、かわいいとか癒されたいという気持ちだけで購入することは、悪質ビジネスをずっと支え続けることになります。それはひいては動物たちを苦しめることに加担してしまうということを、しっかり自覚してほしい」

杉本氏はそう語り、消費者に「覚悟」を問う。

「命を迎えたら、動物たちは年を重ねていきます。いずれ人間と同じように介護が必要になるかもしれないし、高額な医療費がかかるかもしれない。さらに、私たちが病気になったり、生活環境が変わったりしたとき、最期まで責任を持って看取ることができるのか。10年、20年という長い年月を共にするという覚悟は本当にあるのか。可愛い子犬や子猫と出会った一瞬の感情に流されることなく、しっかりと自問自答して命を迎える必要があります」

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