ラジオ番組の内容を無断で動画投稿サイト「ユーチューブ」に転載されたとして、番組を制作したニッポン放送(東京)がベトナム在住の投稿者3人に損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁(中島基至裁判長)が投稿を違法と認め、請求通り動画削除と計約8700万円の支払いを命じる判決を言い渡したことが24日、分かった。昨年12月4日付で、ユーチューブは既に動画を削除した。
著作権に詳しい中島博之弁護士は「ラジオ番組の違法投稿で高額賠償を命じるのは異例」と判決を評価。投稿者の匿名性が高いユーチューブは違法アップロードの温床になっているとし「本人確認を厳格にするなどして不正を防ぎ、被害回復の仕組みをつくることが求められる」と述べた。
判決などによると、3人は2023年ごろまでに、複数のアカウントでラジオ番組「テレフォン人生相談」を無断で転載した。番組はリスナーの相談に出演者が回答する形式で、プライバシー保護などのため過去の放送の配信はしていない。
ニッポン放送は「動画投稿サイトで公開されている番組の音源は全て違法。随時削除申請をしている」としている。