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「捜査4課は負けたらあかん」 誇りと焦りが生んだ前代未聞の不祥事

2025年7月に大阪府警が家宅捜索したオフィスビル。居合わせた男性らに警察官らが暴行した=大阪市西区で2026年1月14日午前11時44分、松原隼斗撮影
2025年7月に大阪府警が家宅捜索したオフィスビル。居合わせた男性らに警察官らが暴行した=大阪市西区で2026年1月14日午前11時44分、松原隼斗撮影

 「捜査4課はどんな相手にも負けたらあかん」――

 揺るがぬ正義感が、前代未聞とも言える組織の暴走を招いた。

 家宅捜索中に捜査対象の男性らを暴行したとして、大阪府警の警察官が相次いで逮捕、書類送検された。

 警察官による集団暴行はなぜ起きたのか。当事者らが裁判で語った内容から、その動機と一部始終が見えてきた。

 「大阪府警や!」

 2025年7月15日、大阪市内のオフィスの一室でドスのきいた声が響いた。

 府警捜査4課の捜査員ら20人以上が部屋に入り、居合わせた男性らに捜索差し押さえ許可状を示した。

 府警の狙いは、国内最大規模の違法スカウトグループ「ナチュラル」の摘発だった。

 匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)ともされるナチュラルは、女性を性風俗店にあっせんし、店から報酬(スカウトバック)を受け取った疑いがあった。全国に約1500人のメンバーを擁し、背後には暴力団の影もちらついていた。

 府警だけでなく、警視庁も捜査に乗り出し、警察当局はグループの実態解明に心血を注いでいた。

捜索の目的はアプリの解析

 最大の壁となっていたのが、グループの徹底した情報管理だ。

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