ホテルのプールで死亡事故、経営者らを不起訴 8千万円の賠償は確定
松本江里加 井潟克弘
鹿児島県指宿市の指宿シーサイドホテルのプールで2022年、大学生の女性(当時21)=福岡県=が溺れて死亡した事故で、鹿児島地検は、業務上過失致死容疑で告訴、書類送検されたホテルの経営者と支配人の2人を不起訴処分とした。
処分は22日付。地検は「犯罪の成立を認めるに足りる十分な証拠がなかったため」としている。
遺族は処分を不服として検察審査会に審査を申し立てる方針を取材に明らかにした。
死亡した女性の父親は朝日新聞の取材に「大変残念で、あきらめきれません」と話した。
事故をめぐる訴訟では昨年12月、福岡地裁がホテル側に対し、注意義務を怠ったなどとして計約8千万円の損害賠償を遺族へ支払うよう命じる判決を出し、確定している。
民事の判決によると、女性は22年7月24日、旅行で母親らと4人でホテルを利用。妹とプールで遊泳中に、水深が1.3メートルから2メートルに変わる地点で妹が溺れ、助けに行った女性も溺れた。
妹は自力でプールサイドに上がったが、女性は搬送先の病院で死亡した。