菅元首相「不出馬を決めた」と政界引退を表明…「70代になって引き際を常に考えていた」「前回も悩んだ」
自民党の菅義偉・元首相(77)(衆院神奈川2区)は17日午前、衆院選に出馬せず、政界を引退する意向を表明した。横浜市内で記者団を前に、「不出馬を決めた」と明言した。「若い世代に代わってもらうよう考えている。次の世代に経験を生かすことができればという思いだ」と述べた。 【写真】衆院選不出馬について説明し、一礼する菅元首相(17日午前)
菅氏は同日朝、地元で支援者を集めた会合を開き、こうした考えを説明した。菅氏は「70代になってから政治家としての引き際を常に考えていた。前回の衆院選も(出馬を)悩んだ時期があった」とも語った。
菅氏は秋田県出身。横浜市議を経て1996年の衆院選で初当選した。2012年12月に発足した第2次安倍晋三内閣で官房長官に就任。危機管理などで手腕を発揮し、在職日数は歴代最長の7年8か月に及んだ。安倍氏の退陣を受け、20年9月から21年10月まで首相を務めた。
「省庁の縦割り打破」をモットーに「国民のために働く内閣」を掲げ、デジタル化や「脱炭素」、ダムを活用した水害対策などに取り組んだ。携帯電話料金の引き下げや不妊治療の保険適用にも力を入れた。
菅氏は、政治家として最も印象に残ることに、新型コロナウイルス対応を挙げ、「首相として、ワクチンの1日100万回接種を国民に約束して実行に移した」と振り返った。