神様も腕まくり
新年になったし、厄年ということもあるので、神社にお祓い行った。人気の神社のようで、行ってみたら大行列。大名でもいるんですか? くらいの行列。蛇行に蛇行を重ねる行列だった。神様も忙しいことだろう。
結果としては3時間半くらい並んだのだけれど、行列には様々な人がいた。聞くつもりはないのだけれど、並んでいる人たちの話し声が耳に入るし、逆に耳に入らないからこその疑問もあった。
まずは家族連れ。
これは耳に入ってこなく疑問が生まれた。高校生くらいの女の子とその両親だったのだけれど、お父さんが顎に大きな絆創膏をしていた。貼りっぱなしでいいタイプの絆創膏だった。
その話を一切しなかった。
顎をケガしたのだろう。絆創膏が貼られているのでそうなのだ。しかも大きな絆創膏なのだ。ただその家族はその話を一切しなかった。もうその話は片付いているのか、あるいはもう飽きたのか、そこには誰も触れなかった。仲の良い家族のようだったから、父親の顎のケガはもう旬の話題ではないのだろう。
どうしてケガをしたのだろう、と暇なので考えていた。そのようなケガをしたから、お祓いに来たとも考えられる。アゴをあんなに盛大にケガをすることはあまりないと思うから、今後のためにも理由を知りたかった。どうしてケガをしたかわかれば、私も気をつけることができるのだけれど、話していなかった。
男四人組もいた。
もういい歳の大人で、子供の話もしていたので、結婚して子供がいる男たちだ。その歳になっても男四人で遊びに出かける、今回はお祓いなわけだけれど、そのような友情は素晴らしいものに感じた。
男の一人がとても有益な情報を話した。
もらったお札は南向きに置く、と言っていた。なるほろ、と思うと同時につまり北側に置くのか? と疑問が浮かんだ。違う男がその質問をしていた。「北側に置く?」と。なんて素晴らしい友情と情報。そうだよ、と男は答えていた。私もそうすることにした。
他にもいろいろな人がいた。
青いバッグを背負った人は靴も青かった。合わせているのだろう。老齢の夫婦もいれば、若い男女もいて、子供いれば、外国の方もいた。本当にいろいろな人が並んでいた。そして、この人たちは全員お祓いをするのだ。一体感のようなものはなかったけれど、目的は一緒だ。
神主さんには一体感があった。
お祓いでは住所と名前を神主さんが読み上げるのだけれど、一度に100人以上のお祓いをするために、神主さんは三人体制で、早口で読み上げていた。
おそらく担当があって、早く読み終わると、まだ読み上げている人が終わった神主さんに名前や住所を書かれた紙を読み上げながら渡して、読み上げるようにしていた。チームワークだ。
お祓いが終わり、本殿を出ても、お祓いの行列はあまり短くはなっていなかった。次から次にお祓いを求める人たちがやってくるのだ。以前、この神社に来たときは人がいなかったので時期なのだろう。神様も腕まくりでしていると思う。



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