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第27回参議院議員選挙について、その後の連立などのパターンを考え、投票先を決める

 第27回参議院議員選挙とその結果によって日本の政治状況がどうなるかいくつかのパターンを考えておく。

 大前提として、今回の選挙で与党は50議席を獲得しないと過半数割れとなり、衆参で少数与党となることになる。
 現在(2025年7月4日)の情勢では改選過半数の63議席は不可能といってよく、50前半の議席数となるというのが予想としては多いところだろう。

 衆参両院で過半数割れした場合でも政権交代が起きるとは考えにくく、総理は変わるかも知れないが現在のような自公に加えて、政策ごとで協力するパターンか、新たに何処かが連立に加わるという形が考えられる。

 一番予想の多い自公で50前半の議席数確保で、参議院の過半数は維持というパターンだが、3年後の第28回参議院議員選挙で神風でも吹かない限りにおいては、70議席以上を取れるとは到底考えられないため、3年後には参議院でも自公だけでは過半数割れは避けられない状況となる。
 今回の選挙で自公が何議席を獲得するかは極めて重要で、この議席数次第でどの党と協力するか、どの党が連立に加わるか、はたまた連立の組み換えや、政界ガラガラポンまで可能性が変わってくる。

 また、一人区での勝ち負けがどの様になるかも重要だ。
 参政党が一人区でも候補を立てているため、これがどの程度票を獲得し、それによって与党と野党の議席がひっくり返るかが大きな問題となる。
 参政党は自民にとって、立憲民主党にとっての共産党のようなもので、主張に似通った部分があっても、表立っての連携は憚られる相手である。
 しかし、参政党や共産党の票が1-2万票だとして、それがあれば勝てたという選挙区が多ければ多いほど、自民党内で参政党との選挙協力を求める声は大きくなるだろう。
 当然、表立って協力すれば、連立でなくても、あんなとんでもな主張をする非科学的な政党と組むほど落ちぶれたのかという失望から、逃げる票も多いだろうし、批判も大きいだろう。このあたりは、立憲共産党問題と同様の問題を孕むだろう。
 ただ、自民党は政権を取るためなら社会党と組む程度には恥知らずなので、十二分に起きうる話だ。
 自分からすると参政党のような政党が政権与党面して、政策に容喙するなど到底受け入れられないことであり、著しく国益を損なうことであり耐え難いので、参政党に入れることだけは止めていただきたい。
 参政党との協力コースは自公の獲得議席数に関わらず、参政党がどの程度票を獲得してしまうかで決定してくる。

 次は維新が連立に加わるケースを検討してみたい。
 維新が加われば当面は衆参で過半数を維持できる。しかし、維新の党勢は明らかに下降局面に入っており、今回の参院選でも10議席は大きく下回り5議席前後が妥当な予想だろう。
 となってくると、自公維を合わせても改選過半数の63議席に届くのは困難で、3年後にはまた参院で過半数割れが視野に入ってきてしまう。
 石破首相は後3年、首相の椅子を磨ければ満足かもしれないが、この点が大きな問題となる。ただ、公明党と話さえ付けば、衆議院での選挙区調整が容易なのでそこは話がまとまりやすいと言える。
 また、消費税減税なども掲げていないため、連立が成立しても、市場のショックは小さいだろう。

 では国民民主党が連立に加わるケースはどうか?
 衆議院選挙時よりは明らかに党勢に陰りが出ており、参政党に勢いを持っていかれてしまっているのは間違いない。ただそれでも10議席以上は獲得できて、非改選の5議席と合わせて単独議案発議権は維持できるだろう。ただし、予算を含めた単独議案発議権の20議席は難しい情勢だろう。今後も党が割れたりしない限りは衆参(参院は非改選との合計で)ともに15-30議席ずつは確保できる党勢があり、与党に加わったならば政権は安定するだろう。
 連立に加わる場合は、参院一人区での選挙区調整と衆院での選挙区調整が大きな問題となり、これが壁になるだろう。
 衆院では小選挙区制の弊害が叫ばれるようになってきたため、中選挙区制への転換が行われれば、連立の成立は用意になるだろうが、短期日で中選挙区制への転換は不可能であろう。次の衆院選に間に合うかどうかは極めて怪しい所で、与党だけでなく野党第一党の地位は維持するであろう立憲民主党の協力も欠かせないだろう。
 国民民主党が連立入りする場合、連合の反応も問題となるが米国との関税交渉次第だが、極めて自動車産業にとって厳しい状況の継続は免れない可能性が高く、与党に入って政治力を発揮することを正当化するだろう。
 連立成立で口も行動も軽い玉木首相誕生は懸念ではあるが、それ以上に消費税5%は市場に大きな懸念を与えて、玉木ショックとして、トリプル安を招くかも知れない。
 連立交渉過程で8%で妥協できれば、懸念が払拭され、国債の金利上昇は避けられるだろう。とはいえ、軽減税率を主導した公明党との関係も考えると困難な交渉となる。
 公明党の顔を立てて、国民民主党が食料品の消費税減税で妥協するという事も考えられる。

 立憲民主党との大連立はどうか?
 可能性としては低いがなくはないだろう。先程書いた中選挙区制への転換などは大義名分になるかも知れない。それでも自民も立民もどちらも党が割れる可能性がある。
 また関税問題も国難として大連立を正当化するかも知れない。
 連立が成立する場合は、野田首相となるのだろうが、トランプとの交渉が好転するとは思えない。これは高市や小泉、茂木や小林、もしくは玉木が首相であっても同じで、トランプが言いがかりをつけているだけなので、普通の交渉では難しいが、普通の交渉しかしようがない。飛び道具で米国債を持ち出しても日本が傷つくし、日米同盟を破棄するわけには行かない。
 安倍元首相が狂弾に倒れていなければ、もう少しまともな交渉が成立したかも知れないと思うと、返す返す悔やまれる。

 では自公国維はありうるか?
 この場合は前原の存在が大きなネックとなるし、難しいだろう。馬場前代表の一派が党を割って連立に加わるほうがまだ現実味があるが、石破が前原と昵懇の仲というのが問題で、いずれにせよ石破-前原ラインが様々な障害となりそうだ。
 もっとも連立が成立するような時は、石破は総理総裁の座を追われているものと思われるので、石破は障害にならないかも知れない。

 これらを踏まえたうえで、自分の投票行動を最適化するとどうなるか。
 まず、参政党が政治に容喙することは一番国益を損なうと考える以上、参政党を負けさせるのが優先事項となる。比例では最初から参政党に入れないので関係ない。
 公明党については与党を勝たせたいなら入れる候補になりうるが、宗教政党は断じてお断りであり、候補に入らない。
 自民党については参政党を政治に容喙させない為に悶絶する思いで入れるのはありえなくもない。その場合は表現の自由の観点から山田太郎に入れるのは検討に値する。また山田太郎はスキャンダルがあったとはいえ、どうせ一位当選するだろうから、次点で表現の自由に寛容な姿勢の田中昌史に入れることも検討に値する。
 しかしながら、その場合は鈴木宗男が当選する確率を上げてしまい、鈴木宗男が政治に容喙する機会を与えてしまうので、これも受け入れがたい。
 そうなると、自民党に入れる場合は、鈴木宗男と競う程度に票を獲得しそうな人物に票をいれるのがいいかも知れない。ただ鈴木宗男の持っている票の多さを考えると、余程自民が大敗しない限りは鈴木宗男の当選を阻止することはできないだろう。
 国民民主党は表現の自由については後ろ向きのようだし、消費税5%による玉木ショックの懸念がくすぶるが、おそらく玉木ショックが起きれば政策転換を行い、適当な所で妥協するだろう。
 表現の自由という点では維新からの鞍替えである足立康史が一番ましなようだが、なんとも微妙な気持ちになる候補だ。
 問題は国民民主党に投票した場合、須藤元気が当選する確率を上げてしまうことだが、鈴木宗男ほど政治力があるわけではないため、悪影響は小さいと考えられるので、飲み込むことも検討しなければならない。
 チームみらいは表現の自由という点では自分と相性はいいだろう。しかしながら、安易にAIに頼る姿勢は気になる。自分もAIをよく利用するからこそ、政治や教育の分野でのAI利用は慎重になってもらいたいのでここに投票するのも戸惑われる。安易な政治でのAI利用としては国民民主党も同じだが。

 自分の選挙区は千葉だが、千葉では現時点では自民が一議席、立民が一議席が硬いだろう。最後の一議席を自民と国民で争う形になりそうだ。自民の候補は二人共入れたいとは到底思えない候補だ。国民の候補もため息が出るような候補だが、これも悶絶する思いで入れるしかないかもしれない。
 チームみらいの候補は面白そうだが、当選は不可能だろう。
 それ以外は論外。

 現状はこんなところだが、関税問題などで風が変われば、再検討が必要だろう。


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