男性の2人に1人が女性の経済力を重視している

先の出生動向基本調査によれば、男性が結婚相手選びにおいて「経済力」を重視する割合は、1992年の26.7%から2021年には48.2%まで上昇しています。この傾向は今後も進むでしょう。

結婚相談所パートナーエージェントの20~30代会員のデータでも、男性は年収が高いほど成婚率(※)が上がる傾向にありますが、女性側には異変が起きています。

(※)「成婚数÷結婚相談所の利用者数」で算出。結婚相談所外の出会いによる成婚は含まず。

【図表】2019年と2024年の年収別成婚率比較
※年収900万円台女性も大幅に成婚率が落ちていますが、ユーザー数が少ないため個々のデータが大きく反映されやすいです。

2019年に最も成婚率が高かったのは「年収300万円以下」の層で31.4%でした。ところが、2024年にはこの層の成婚率が24.7%にまで落ち込んでいるのです。

物価高や年収が上がらない社会背景から、男性が共働きを希望するのは当然の流れですが、実は年収が高い男性であっても、派遣社員など非正規雇用の女性や年収300万円以下の低所得女性を選ばなくなってきています。

なぜ、高所得男性たちは低所得女性を避けるのか。婚活を経験し、実際に低所得女性とデートしたことのある男性たちのリアルな本音を取材しました。

低年収女性に抱いた「違和感」

直樹さん(27歳・旧帝大大学院卒・年収700万・製造業)は、マッチングアプリと結婚相談所の両方で婚活をしてきました。

彼が惹かれる女性の条件は明確です。「できたら運動部に所属していた経験があり、年齢にもよりますが年収400万円以上の正社員であること。聞いたことがない大学の女性は避けたい」

マッチングアプリは職業をぼかすことや年収欄を選択しないこともできるため、希望の女性を探しにくく、いざマッチングして会ってみると派遣社員、無職だったこともあったそうです。そこで直樹さんが感じたのは、彼女たちが軒並み失礼な態度を取ってくるということでした。

「驚いたのは、派遣社員や無職の女性ほど集合時間に遅れてくる割合が高かったことです。一方で、しっかりした仕事をしていて年収も低くない方ほど、時間通りに来られました。年収が高くない女性ほど、すぐ体調不良でキャンセルしたり、時間を守らなかったりする傾向がありました」

また、そうした女性の多くは実家暮らしで、家事も親任せだと話していたといいます。結婚後は共働きで家事も分担したいという直樹さんには、家事能力がない女性は結婚相手の選択肢には入らないのです。

「言葉は悪いですが、キャパシティーが小さく、仮に結婚したら『足手まとい』になる印象を持ちました。物価高による実質賃金低下などさまざまな問題がある現代において、二人三脚で支え合える関係が築けそうな女性は、低収入女性の中には見当たりませんでした」