書籍『二酸化塩素との戦い:医学を終わらせる可能性のある薬』Pierre Kory, MD with Jenna McCarthy (2026)
「この化学物質は全ての生物兵器に対する究極の解毒剤だ」元ソ連生物兵器研究者
「我々は100%の患者を、24時間から48時間で治した」元ウガンダ赤十字水リファレンスセンターCEO
「イベルメクチンとの戦いは、遥かに巨大な犯罪現場の一つの指紋に過ぎなかった」ピエール・コリー医師
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水道水の消毒に使われる安価な化学物質が、マラリア、COVID-19、がんに至るまで幅広く有効である可能性を示す証拠が蓄積している。しかし、その研究と普及を阻む強大な壁が存在する。それは「コリー・スケール」という逆説的な指標が物語る。
➢ 隠蔽と暗殺の歴史:有効性の証明?
著者が提案する「コリー・スケール」は、治療法への迫害の程度(嘲笑から投獄、暗殺までを点数化)が、その治療法の既存医療産業に対する脅威の大きさ、ひいては真の有効性の指標になりうるとする逆説的な概念だ。イベルメクチンが100-150点だったのに対し、二酸化塩素(ClO₂)の先駆者たちは500点を超える。
ドイツのエノ・フライエ教授は、ClO₂舌下錠で500人のマラリア患者を治癒させた研究を発表後、「麻薬密輸」の冤罪でイタリアに投獄された。
MMS開発者のマーク・グレノンとその息子たちは、COVID-19パンデミック中にClO₂を無料配布した罪で米国に強制送還され、長期刑に処されている。
外用剤のパイオニア、ハワード・アリジャーの共同研究者は毒殺未遂に遭い、初期の酸化療法研究者は撲殺されている。
これらの「過剰な」迫害は、ClO₂が特許化できない安価な「万能解毒剤」となりうるという、製薬産業のビジネスモデルに対する根本的な脅威を物語る。
➢ 国家規模の成功:ボリビアのCOVID-19対策
証拠の隠蔽は組織的に行われる。2012年、ウガンダ赤十字社が実施したMMSによるマラリア治療試験では、154人の患者全員が24-48時間で陰性化した。映像記録と関係者インタビューが残るこの試験について、赤十字は後に関与を一切否定し、ドキュメンタリーは「捏造」とレッテルを貼られた。
同様に、2020年にボリビアが国家を挙げてCOVID-19治療にClO₂を採用した後、死亡率は近隣諸国に比べて劇的に低下した。しかし、自国の保健省やWHOはこの成功を認めず、データ収集さえ妨害した。
著者は、このパターンが、イベルメクチンに対する世界的な情報操作キャンペーンと完全に一致すると指摘する。安価な競合治療法の有効性を示す証拠は、それがいかに確かであっても、国際的な「科学的コンセンサス」の名の下に無視または抹消される。
➢ 漂白剤ではない:選択的抗微生物作用の科学
ClO₂は「漂白剤」と同一視されるが、化学的にも作用的にも全く異なる。漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が非選択的に周囲の組織も傷つけるのに対し、ClO₂は病原体を選択的に酸化分解し、有害な副生成物を残さない。安全性に関する国際的な基準は存在する。EPA(米環境保護庁)とWHOは、飲料水中のClO₂およびその代謝物の許容濃度を設定しており、日常的に我々は少量を摂取している。
著者の詳細なレビューによれば、一般的な治療プロトコルで用いられる用量は、動物実験で安全と確認された値(例えば、70kgの成人で1日210mg)を大きく下回る。FDAが警告する「重篤な有害事象」は、その報告システムにおいて、一般の鎮痛剤に比べて桁違いに少ない。問題は化学物質そのものの毒性ではなく、それがもたらす経済的破壊力にあると著者は結論づける。
情報戦争の道具としての「漂白剤」レッテル
ClO₂を巡る戦いは、単なる化学物質の有効性論争を超えている。それは、特許と利益に基づく現代医療産業の根本的な矛盾、そして「証拠に基づく医療」という理念が、いかにして利益擁護の手段に転用されうるかを暴くケーススタディだ。無数の患者の回復体験と、抹消された臨床試験の記録は、体制側の「科学的コンセンサス」という言葉では消し去れない重みを持つ。
著者は、この物質を無条件に礼賛するのではなく、なぜこれほどの組織的抵抗が生じるのか、その背後にある経済的・構造的要因を読者に問いかける。最終的に問われるのは、医療の目的が企業利益の最大化か、それとも人類の健康の最大化か、という根源的な問題なのである。
参考文献:The War on Chlorine Dioxide: The Medicine That Could End Medicine (2026) -Pierre Kory with Jenna McCarthy