ニュースで流れている「高市総理が財務省に対してリーサル・ウエポン(最終兵器)を使った」という木原氏の発言。これ、専門用語が多くてピンとこないかもしれませんが、霞が関の力学がひっくり返るすごい話です。
簡単に言うと「財務省から最強の武器を取り上げる」という宣言だからです。
これまで日本の予算は「単年度主義」が鉄則でした。どんなに大事な長期プロジェクトでも、1年ごとに「来年もこれにお金出していいですか?」と財務省にお伺いを立て、審査を受け、頭を下げてハンコをもらう必要がありました。
これがあるから財務省は「予算を切り捨てる権限」を持ち、他の省庁に対して圧倒的に強かったわけです。
今回総理が打ち出した「複数年度の予算コミット」は、このルールを根本から変えます。
例えば「この開発には5年かかる」となったら、最初に5年分の予算を確保してしまう。一度決まれば、もう翌年から財務省に「切られる」心配をして顔色を窺う必要がありません。
現場の省庁は、毎年の交渉エネルギーをすべて事業の推進に使えるようになります。
木原氏がこれを「最終兵器」と呼んだのは、財務省にとっての力の源泉である「毎年の査定権(生殺与奪の権)」を無力化することに他ならないからです。
「毎年の家計簿チェック」から「長期投資計画」へ。
国の形を「経理部主導」から「事業部主導」に変える、極めて大きな構造改革が始まろうとしています。