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kosuketsubota
「福祉は治安対策でもある」は間違っているし有害
割引あり
結構珍しい事件が飛び込んできた。
ちなみに、私はこういう事件をみたとき、凶悪とか衝撃的といった言葉を極力使わないように意識している。凶悪かどうかなんて主観でしかないし、事件をエンタメ的に消費したくないので。珍しいは単なる頻度に対する事実なので言っていい。
こういう「無敵の人」的な事件が起こるたび主張されるのが、福祉は治安対策でもあるのだという主張だ。セーフティネットをきちんと作っておくことで「無敵の人」による事件が減るのだという理路だろう。
だが、犯罪学をベースに考えると、この主張の妥当性は怪しい。加えて、こうした主張が様々な問題を引き起こす懸念もある。今回の記事ではその辺は書いていきたい。
貧困は本当に犯罪の原因か
セントラルエイトには含まれない
「福祉は治安対策でもある」という主張の根幹は、貧困で追い詰められた人がとんでもない事件を起こすので、セーフティネットを用意しておけばその必要がなくなり治安もよくなるという発想だ。つまり、貧困が犯罪の原因であると考えている。
ただ、この考え方の妥当性には疑念がある。
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