通信制大、若い学生が5年前から倍増 不登校の増加やコロナ禍が影響
高校卒業後の進路として通信制大学を選ぶ若者が増えている。 文部科学省によると通信制大の18~22歳の学生数は2025年度に4万人近くとなり、5年前から倍増。通信制大の校数も00年度から2・5倍の50校に増えた。 かつては社会人のリスキリング(学び直し)の場としての役割を担ってきたが、不登校などを理由とする通信制高校の生徒増加やコロナ禍により、通信制教育が身近になったことで若者に選ばれやすくなったとみられる。 通信制大はキャンパスへの通学が基本的に不要で、地理的、時間的な制約なしで学ぶことができる。また、通常の大学と比較して学費が安く、学力試験を課さない大学が多いため、入学のハードルも低いとされる。 私立大学通信教育協会によると、大学の通信制教育は1950年に慶応大など6校で開始。当初は通学を基本とする大学が通信教育課程を併設する形で始まったが、83年に初めて完全通信制の放送大学が開設され、90年代以降も開設が相次いだ。 近年は新設数が減少傾向にあったが、25年度に完全通信制のZEN大など2校が開設され、通信教育課程の学部も2校で新設された。通信課程のある大学、または完全通信制の大学は00年度の20校から25年度は50校に増え、過去最多になった。 通信制大の学部学生数も近年は増加傾向にある。文科省の学校基本調査によると、05年度の20万人超をピークに減少傾向が続き、10年代には16万人程度となった。しかしコロナ禍でオンライン教育が浸透し、21年度は17万人台に回復。25年度も19万904人まで増加した。 顕著に増えているのが18~22歳の学生で、25年度は3万9333人と20年度の2万840人からほぼ倍増。全体の2割を占め、全ての年齢層で最も多くなっている。【木原真希】