岩手県一関市東山町松川の磐井清水から、平泉町の柳之御所に水を運んだ故事に基づく「磐井清水若水送り」(実行委主催)が1日行われた。新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりに完全開催として企画され、記者が隊列に加わった。
年明け前の2024年12月31日午後11時。一関市東山町の松川市民センターで身支度を整えた。初めて白装束に袖を通すと気持ちが高ぶり、眠気も寒気も吹き飛んだ。
迎えた元日の午前1時に磐井清水に移動し、「若水汲(く)みの儀」を行った。地元の千葉陽人ちゃん(6)と介添役の父利光さん(50)がおけに水を注ぎ、寒空の下、隊列が動き出した。見上げた空には無数の星が輝いていた。
(一関支社・佐藤しおん)