「梅原猛人類哲学賞」を創設 第1回受賞者に写真家の志賀理江子さん
日比野容子
2019年に93歳で亡くなった哲学者・梅原猛さんの生誕100年を記念して創設された「梅原猛人類哲学賞」の第1回受賞者に、宮城県石巻市の写真家、志賀理江子さん(45)が選ばれた。梅原記念財団(京都市)が21日、発表した。
梅原さんは奈良・法隆寺の建立の謎に迫った「隠された十字架」など、「梅原日本学」と呼ばれる独創的な世界を築き上げた。
西洋哲学を研究の出発点としながら、人間を自然の支配者と考える西洋の人間中心主義を鋭く批判。原発事故を引き起こした11年の東日本大震災を「文明災」と呼び、13年に出版した「人類哲学序説」では、あらゆるものに仏性が宿るとする日本古来の思想「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」に回帰し、人間は自然と共存する道を模索するべきだと訴えた。
記念財団は、梅原さんの遺志…