春休み特別編:のび太パパの人生哲学に胸を打たれる!親子で楽しむ『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』
子どものころ、テレビで観る『ドラえもん』を好きになれなかった。泣きつくだけで未来の道具を出してもらえる、ズルいと思った。
私は学生時代、脚本家に憧れた。劇団を作り、物語の世界に夢中だった。何度かコンクールの最終選考まで残ったが、受賞はしなかった。もしも、ドラえもんがいてくれたなら、ありったけの力で泣きついただろう。
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』は、ドラえもんの道具「はいりこみライト」で絵の世界に入り込み、クレアという少女に出会う。彼女は、幻の宝石が眠る中世ヨーロッパのお姫様で…、という大冒険もの。
忙しい親が一度だけドラえもん映画に連れて行ってくれたことがある。あの時のワクワクと、暗闇に包まれる劇場のヒリヒリ感を今も覚えている。
今では私が子どもを連れて行く側になった。もし脚本家になっていれば、この人生は全く違う形をしていたかもしれない。
映画で気になったのは、のび太くんのパパだった。夏休みの宿題、絵のモデルになったパパ。息子に向けたアドバイス「いい絵っていうのは…」という言葉が妙に核心をついていた。
調べてみると、パパには画家を志した過去があった。いい線までいったようだが、夢を諦め、結婚を選択したという。
だれも自分の人生がどうなるかなんて、知る由もない。
どういうふうに描けば人気が出るとか、
そういうノウハウみたいなものは
ないんじゃないかと思うんですよね。
そういうものがあれば、
どの漫画家もそうするでしょうが(笑)。
ヒットするしないは、結果論であって、
『ドラえもん』について言えば、
ぼく自身も意外なんですよ。
藤子・F・不二雄
そうか。のび太くんのパパは画家としての夢を諦めたわけじゃあないんだな。
自分の手で新たな人生を切り開く道を選択したんだ。その結果、あの穏やかな野比家の一員となった。
アートライターという仕事を楽しめる今だからこそ、映画の中からパパの哲学が見えたのだと思う。
子どもの頃は苦手だったテレビの『ドラえもん』。しかし『映画ドラえもん』は、別物だ。
映画の冒頭で、有名な絵画の中に引き込まれるシーンは特に印象深かった。
細かい話だが、野比家の茶の間から冒険へ出かけても、自宅に戻って家族と過ごす時間が描かれる。あの描写があることで、映画と自分の人生が地続きであるかのような感覚を与えてくれたのかもしれない。
もしも、私が絵の中に入れるとしたら、どの絵にしようか。
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』
原作:藤子・F・不二雄
監督:寺本幸代
脚本:伊藤公志
キャスト:ドラえもん:水田わさび、のび太:大原めぐみ、しずか:かかずゆみ、ジャイアン:木村昴、スネ夫:関智一、クレア:和多田美咲、マイロ:種﨑敦美、チャイ:久野美咲、パル:鈴鹿央士、アートリア王妃:藤本美貴、アートリア王:伊達みきお(サンドウィッチマン)、評論家:富澤たけし(サンドウィッチマン)
主題歌:あいみょん「スケッチ」(unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN)
挿入歌:あいみょん「君の夢を聞きながら、僕は笑えるアイデアを!」(unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN)
公式HP:https://doraeiga.com/2025/
公式YouTube:https://www.youtube.com/user/DoraemonTheMovie
公式X:https://x.com/doraeiga (※タイトル画像引用)
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2025
https://doraeiga.com/2025/
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コメント
6僕も観ました〜
今回は本当に、のび太くんのパパに泣かされました。
画家を志していたと聞いて、ビックリ!
そうだったんですね〜!
それを知ったらますます泣けます。。
ありがとうございましたー!
コイズミタダシさん、コメントをありがとうございます。
いい映画でしたよね!!
パパが画家志望だったなんて、わたしも知らなかったです~。
映画のセリフが気になって調べて驚きました。のび太くんのパパは、幼いころから絵の才能があったらしいです。小学生で金賞に輝いたり、中学生でいい先生に師事したり、パトロンになりそうな人もいたようです。
映画、もう一回みたいですね。
こちらこそ、ありがとうございます!
こんにちは😀!
見出しの絵、しずかちゃんの表情に気を使っておられる感じが出てて癒されました😉👍✨
あひろさん、こんにちは!
見出しの絵は、面白いですよね。私が描いた! と言いたいのですが、映画ドラえもん公式Xから引用させていただきました😆