柏崎刈羽原発6号機が再稼働 東京電力では事故後初、営業運転は2月下旬
東京電力ホールディングスは21日、柏崎刈羽原子力発電所6号機(新潟県)を再稼働した。2011年に福島第1原発事故を発生させてから、東電の原発が再稼働するのは初めてとなる。収益環境は改善し、経営再建の一歩となる。2月26日の営業運転再開を目指しており、首都圏の電力供給の安定につなげる。
原子力規制委員会は21日、柏崎刈羽原発6号機について原子炉の起動を承認した。これを受けて東電は同日午後7時過ぎに、制御棒を引き抜き原子炉を起動した。核分裂反応が安定して続く「臨界」には午後8時30分ごろ到達した。
東電は当初、20日の再稼働を目指していたが、起動前の試験中に制御棒の操作に関連して本来作動するべき警報が出ない不具合が判明し、延期していた。警報の設定を修正し、正しく動作することを規制委が確認した。
起動後は発電機を動かし、出力を徐々に上げながら設備や性能に問題がないか確認する。営業運転への移行は2月26日を予定する。東電は「プラント設備の健全性確認を慎重に進め、気づきがあれば適切に対処する。安全最優先の取り組みを行動と実績で示す」とのコメントを発表した。
柏崎刈羽原発6号機は出力136万キロワットと、これまでに再稼働した原発の発電能力を上回り最も大きい。首都圏に電力を供給しており、再稼働は火力発電所の依存度低下につながる。東電は年1000億円ほどの収益改善効果を見込む。
17年に規制委の安全審査に合格したものの、テロ対策不備などが相次ぎ、一時規制委が事実上の運転禁止命令を出した。25年12月に新潟県など地元自治体の同意手続きが完了した。
11年の東日本大震災後、原発の再稼働は西日本が先行した。東日本では24年10月に東北電力の女川原発2号機が原子炉を起動させた。柏崎刈羽原発6号機の再稼働は東日本では2基目で、国内全体では15基目となる。
柏崎刈羽原発6号機の再稼働に続くのが、北海道電力の泊原発3号機だ。北海道知事は25年12月、再稼働への同意を国に伝えた。北海道電は防潮堤の建設工事を進めており、27年の再稼働を目指している。