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1人で悩んでいる妹を支えたい優しいお兄ちゃん/Novel by 月乃くも

1人で悩んでいる妹を支えたい優しいお兄ちゃん

2,685 character(s)5 mins

最近、平日も休んで部屋に篭り続けている妹。
そんな妹が心配なシスコン兄は妹の話を優しく聞いてくれます

アレンジ等は自由です

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ただいま。

(リビングに向かうと母親が机で考え込んでいる)

あっ、母さんただいま。

どうしたのそんなに考え込んで。

(母「おかえりなさい。ちょっとあの子のことを考えてたの」)

あの子って…あぁ妹。

(「今あの子ずっと休んでいるでしょ?でも何があったのか一向に話してくれないから…」)

あぁそう言うこと?

あいつがここ最近ずっと休んでいる上に、何があったのか話してもくれないし、なんなら部屋からも出て来てくれないから、それで悩んでたと。

(母「お兄ちゃん、何とかできないかな」)

何とかできないか、なんて言われてもなぁ…。

(母「あなた達仲良いんだから、お兄ちゃんになら話してくれるかも」)

俺たちは仲良いから、俺になら話してくれるかも?

ってそれ、母さんが聞き出して来て欲しいだけ…

(母「まぁそうなんだけど、お願い!他に頼れる人もいないのよ」)

あぁもう分かったよ。確かに俺だって気になる部分はあるし。

ただ聞き出せなくても、後からの文句は受け付けません。

(母「ありがとう」)

(妹の部屋に向かいノックする)

兄ちゃんだけど入ってもいい?

(「…」)

おーい、せめて返事くらい返して?

…はぁもういい、勝手に入るよ。返事しなかった自分が悪いんだから文句言うなよ?

(妹の部屋に入ると妹は布団で眠っている)

暗い…。それに、なんかこの部屋前に入った時よりゴチャゴチャしてる気がする。

で?当の本人は…寝てる?

(耳元、小声で)おーい、寝てる?起きてる?

(「…」)

寝てるか…。

んー、どうしよ。しばらく目覚めるまで待ってみるか。

昔から眠ってる時に起こすと機嫌悪くなるし。

…ってこいつの目元、クマすごい。…もしかして夜、眠れてないのか?

それにオシャレに気を遣っていたはずなのに、肌はガサガサ、髪だって…

(妹、目を覚ます)

あっ、ごめん。兄ちゃんうるさかったよね。

おはよう。少しは眠れた?

(「兄ちゃん?」)

お前が寝てただけで俺はちゃんと入るって声かけたからな?

(「なんで?」)

なんでって、えっと最近お前、兄ちゃんと全然とゲームしてくれないじゃん?

ちょっと前までよく一緒にゲームしてたのにさ。

だから最近新作のゲーム買ったから誘いに…。

(「やらない」)

やらない?どうして?

(「どうせお母さんの差し金でしょ?」)

どうせ母さんの差し金って…、お前そんな言葉使えるようになったのか。

(「馬鹿にしてる?」)

馬鹿に?してないしてない。ただ、感心してただけ。

…まぁ白状すると、実際母さんから頼まれてはいるんだけど

(「やっぱり」)

でも、兄ちゃんだってお前のこと気になってるから来たんだ。

少し前まで、兄ちゃん、兄ちゃんって俺の腕を引いては水族館だのショッピングセンターだのカフェだのに連れ回して来たお前が、何も言ってこなくなったんだよ?

そんな事あったら相手が誰だったとしても気になるよ。

特に可愛い妹なら余計に。

(「シスコン…」)

おい、俺のことをシスコンって言うなら、お前はブラコンだからな?

(「ブラコンじゃないもん」)

いやいや、普通その歳になって兄ちゃんと遊ばないだろうし、そもそもこうして部屋に入られるのも嫌って言うのが普通だと思うけど?

まぁそんなこと言われたら兄ちゃんがショックで熱出して部屋に篭りそうだけど…

(「そんなこと言わないよ」)

そうだね、分かってるよ。お前は優しいからお兄ちゃんが傷つく事は言わないよね。

…まぁそんな事はいいとして、最近眠れてないの?

(「うん」)

やっぱり…。

(「あっでも大丈夫だから」)

でも大丈夫って大丈夫じゃないでしょ。そんな分かりきった嘘、つかなくていいよ。

(優しく)本当は何があった?きっとお前のことだから、相談して相手に心配をかけたくないから黙って来たんだよね?

でも兄ちゃんにだけでも教えて欲しい。

何もしてあげられないかもだけど、でも俺にとって大切なたった1人の妹だから、お前が困ってるなら兄として聞いておきたい。

(妹 抱きついてくる)

ん、どうした。急に抱きついてきて。

(「もう何もかも嫌なの。何も上手くいかない」)

何も上手くいかないし、何もかも嫌?

そっかそっか、辛い思いたくさんしてたんだね。

よしよし。

ありがとう、話してくれて。

(妹 泣き出す)

もしかして泣いてる?

大丈夫だよ、大丈夫。

もう1人じゃないから。兄ちゃんはどんな事があっても、お前の一番の味方だから、ね?

トントン、大丈夫大丈夫。

…少し落ち着いた?

(「うん」)

それなら良かった。

…あのさ、兄ちゃん思うんだけど、こうして暗い部屋で1人で過ごすより同じ時間を過ごすなら、少しでも気が紛れるように楽しい事して過ごさない?

だって部屋に1人で居たら、自然と嫌な事たくさん考えちゃうでしょ?

(「うん」)

だったら少しでも気が紛れる事しよう?

(「お兄ちゃんも一緒にしてくれる?」)

うん、もちろん。兄ちゃん、お前のためならいくらでも時間取るよ。

(「じゃあまた2人でゲームしたい」)

また2人でゲームしたい?

もちろん、いいよ。

兄ちゃんもお前とゲームするの好きだから。

じゃあ早速ゲームする?

(「うん!」)

せっかくなら、お菓子とかジュースたくさん用意しようか。

確か下にお菓子、たくさんあったよね。

(「あっ、お母さん達には言わないで…」)

ん?分かった。母さん達にはお前のこと聞かれても秘密にするって約束する。

じゃあ兄ちゃん、下でお菓子とかジュースもらってくるから、先に部屋行って待ってて?

(兄がリビングに行くのに妹はこっそり着いて行く)

あっ、母さん、お菓子とジュースもらっていい?

(「いいけど、それよりどうだった?」)

どうだったって?あぁ、あいつのこと?

うーん、それは秘密。

ごめん、あいつと秘密にするって約束しちゃったから。

(「もぉ本当にあんたって子は…」)

まぁってことだから、戻るわ。

(リビングから出ると目の前に妹が立っていて驚くがすぐに笑顔になる)

おぉビックリした。着いてきてたの?

(「ありがとう…」)

ん?お礼なんていいよ。俺は約束を守っただけだから、ね?

じゃあほら、たくさんお菓子持ってきたから早く兄ちゃんの部屋、行こう。

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