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後悔の多い人生に疲れてしまったら

どーも、西村です。

ある日、とあるクライアントにこう言われたことがあります。

「私は、後悔の中で生きてるんです。生きるって、後悔の積み重ねのことなんじゃないかって最近思ってしまうほどです」

その言葉に、私は返す言葉がすぐに出てきませんでした。
  

ただ、その気持ちはものすごくよくわかる気がしたんです。

「あの時、別の選択をしていたら…」
「もっと早く行動していれば…」
「なんであんなことを言ってしまったんだろう…」

そういう後悔を、私たちは一つひとつ拾い集めながら、今日までをなんとか生きてきている。

そして気がつくと、「今」よりも「過去」を見てばかりいる。

そうやって、「後悔と疲れ」がセットで心に積もっている人が、意外と多いんですよね。
  

しかし、私は最近、こう思うようになりました。

『後悔って、疲れるんじゃなくて、「まだ終わってない感覚」なんだ』

って。
  

たとえば、昔付き合っていた人にひどいことを言ってしまって後悔しているとか、転職のチャンスを見送ってしまった自分を責めているとか、親にもっと優しくできたのにと悔いているとか。

それって、言い換えれば、

「もう一度、その場に戻ってやり直したい」

ってことなんですよね。
  

でも、現実には時間は巻き戻らない。

だからこそ、そのやり場のない想いが「疲れ」として蓄積していく。
  

私にも、ひとつ忘れられない後悔があります。
  

数年前、大切な友人の頼みに応えられなかったことがあるんです。

彼は、仕事に行き詰まり、精神的にもかなり追い詰められていました。
  

ですが、私はそのとき、「自分のことで精一杯だった」なんて言い訳をしながら、彼のSOSにちゃんと向き合わなかった。

その後、彼は音信不通になり、どこで何をしているのかもわからなくなってしまったのです。
  

「もっとちゃんと話を聞けばよかった」
「どうして、あんなに冷たくしてしまったんだろう」

その想いは、数年経った今でも、ふとした瞬間に胸の奥から顔を出してきます。
  

そんなふうに、私たちは“今さら遅い”と思ってしまう出来事をいくつも抱えて生きています。

「どうして、もっと早く気づけなかったんだろう」
「もうあの時には戻れない」
「今さら変わったって、何も意味がないかもしれない」

そんな思いが頭の中をぐるぐると巡って、やがて、すべての選択に自信を失っていく。
  

でもね、私はこう思うんです。

後悔って、「やり直せない」から苦しいんじゃなくて、「やり直そうとしない」から、ずっと未完のまま残り続けるんじゃないかって。
  

あるクライアントが、親との関係でずっと悩んでいました。

幼い頃から、親に認めてもらえなかったこと、何をやっても「まだ足りない」と言われ続けてきたこと。

そのクライアントは、「今さら仲良くするなんて無理です」と言っていました。

「今さら優しくしても、嘘っぽくなるだけです」と。
  

それでも、ある日彼女は小さな挑戦をしたんです。

「いつもありがとう」って、たった一言、母親にLINEを送ってみた。
  

返ってきたのは、たった一文の「こっちこそありがとう」。

それだけのやりとりなのに、彼女は泣きながら「少しだけ、過去が変わった気がした」と話してくれました。
  

私はこの言葉が、ずっと心に残っています。

「少しだけ、過去が変わった気がした」
  

そう。

私たちは、今この瞬間の選択で、過去の後悔すら、少しだけ上書きできる生き物なんです。
  

もし今、あなたが「後悔ばかりで疲れた」と思っているのなら、それは、あなたの中に“やり直したい気持ち”がちゃんとある証拠です。
  

まだ、終わらせたくないから。

まだ、どこかで“自分を救いたい”と思っているから。

だからこそ、後悔がうずくんです。
  

その痛みは、あなたの優しさの証でもあります。

自分の過去に責任を感じている、あなたの誠実さの現れでもあります。
  

だから、どうか自分にこう問いかけてほしいんです。

「このまま、後悔を抱えているだけの人生でいいのか?」

と。
  

後悔に押し潰されそうになるとき、私は自分にこう言い聞かせます。

「後悔は、過去の自分からの手紙だ」

と。
  

そして、その手紙にはいつも、こう書かれている気がします。

「もう、同じ間違いを繰り返さないでね」
「私は、こうしてほしかったんだ」
「これからのあなたには、ちゃんと幸せになってほしい」
 

過去の自分は、いまの私を責めるために後悔を送り続けているわけじゃない。

今の私を、“もっと自分らしく生きられるように”と、エールを送ってくれているんです。
  

だから私は、後悔をエネルギーに変えていくことにしました。

自分が傷つけてしまった人には、時間が経っていても謝る。

逃げたことがある分野には、もう一度挑戦する。

見て見ぬふりをしてきた「本当の気持ち」に、今度はちゃんと向き合ってみる。

それが「取り返せないこと」を、少しでも取り返していく方法だと思っています。
  

後悔は、消せません。

どんなに後悔しても、過去の事実は変えられない。

でも、「後悔の意味」は変えられる。

それが、“これからどう生きるか”という問いに向き合うことの価値です。
  

もしあなたが今、「後悔の多い人生に疲れた」と感じているなら、それは「これから先は、自分のために選びたい」と思っている証拠です。

だったら、今この瞬間から。

小さくてもいい。

“自分の選択”で今日を始めてみましょう。
  

後悔の多い過去に疲れた人ほど、その先に、“誇りを持てる未来”をつくる力を持っていると、私は信じています。
  

それでは、今回はこの辺で。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

  

P.S.

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後悔の多い人生に疲れてしまったら|西村敏の哲学note
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