「この人を許せません」中学生で妊娠させられた長女の悲痛な訴え、「作り話」と否認した義父に懲役11年の実刑判決
●12歳の次女が勇気を持って語った詳細
被告人の加害行為は次女にも及んでいた。 2024年、当時12歳だった次女は被害に遭ったとされる。次女は公判で、当時の状況や被告人との位置関係、自身の心情を、言葉に詰まりながらも詳細に証言した。 被告側は、次女が当初、母親に「胸やお尻を触られた」としか伝えていなかった点を捉えて、「不同意わいせつ罪にとどまる」と主張。また、「次女の証言は(捜査当局に)誘導されたもの」や「叱られたことへの復讐による嘘」であると反論した。 しかし、矢野裁判長は、被害申告から1週間後の司法面接で次女がより深刻な被害を明かしたことについて「母親に打ち明けること自体、相当の羞恥心を伴う」として、当初一部を伏せたことが証言を否定する理由にはならないと判断。叱られた腹いせで具体的かつ迫真性のある嘘をつくとは考え難いとして、被告人の反論を退けた。 母親も法廷で「被告人を刑務所に入れてほしい」と強い処罰感情をあらわにした。
●被告人「母親が気づかないのは不自然だ」「避妊薬は母親のものだ」
被告人は公判を通じて「長女は復讐のために嘘をついている可能性がある」「次女についても、叩かれたことへの不満から作り話をしている」と述べ、被害者側に非があるかのような弁解を繰り返した。 弁護側も最終弁論で「母親が気づかないのは不自然だ」「避妊薬は母親のものだ」などと主張した。 被告人は最終陳述で「2人に明るい将来が来ることを願う」と口にしたが、判決は厳しく判断された。矢野裁判長は、被告人の供述は具体性に欠け、物証と整合せず、不自然であると断じ、懲役11年の実刑を言い渡した。
弁護士ドットコムニュース編集部