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続・漢字の国の人だもの

星見当番です。2025年12月26日です。本題へ入る前に本日のトランジット太陽情報から。

2025年12月26日のトランジット太陽

21時49分までトランジット太陽は「♑5いざ出陣」エリアを運行する。♑4で仲間が運命共同体として乗り込んだカヌーは一艘きりではなかったことが♑5で明かされる。部族の戦士たちが揃ってカヌーへ乗り、いくさへと打って出る。♑1の強いリーダーから始まった山羊座第1グループはそのリーダーの手足となって働く♑5の戦士たちで終わる。

21時50分には太陽が「♑6鳥居とログ」へ移動する。暗くてよく見えないアーチが続く道の地面に10本のログ――丸太――が置かれている。謎めいたシンボルだ。「10」というのは牡羊座を1、魚座を12として数えた場合の山羊座に当たる番号だということに注意を払っておこう。撤去するにせよ、何かに使うにせよ、ここに手付かずの丸太が10本存在する。まずはその現状を確かめるところから始めよう。

鼻が詰まって喉が痛む

副鼻腔炎が長引いて、終日鼻がグズグズしている。口呼吸になってしまうので喉も痛みだした。紅茶の香りもわからない、料理の味もわからないときた。この年の瀬になんとも不都合なことである。

元気がないので本日は過去ツイから掬いだしてきたツリーの再録。漢字の話、過去の当番は何度かしていたみたい。

形がそれっぽければ代外と説めてしまうものだよね(漢語グリセミアの話)

2025年5月3日の当番ツリー。発端は、日本語ネイティブではない(が、日本語の読み書きは達者にできる)フォロイーさんが「日本人にはこれが『読める』らしいが自分には読めない」と以下の文章を示していたこと。

この文竟は一都の漠宇が別の漠宇に罪き援えられていますが、ちゃんと説めると怠います。

曰末人は文竟中に告まれる漠宇を認譏するとき、「同じ都首が告まれる」「画敫が大你向じ」「宇形が低ている」などの条任を港たしていれば、不怠議なことにそれ代外の都分がいい劜滅でもある税度は説めてしまうのです。

人閏の認矩は曖なものですね。

元は画像で紹介されていたものを文字へ変換

よ、説める……説めるぞ……(ちょっと老限が始まっている曰本悟ネイティブ)。

元の文章画像(1枚目)と、前後の文脈から推測して正しい漢字に直した文章(2枚目)

最初の1文を見て「ああ、これは『これは イリギスの ケンブッリジだがいくの』の漢字版だな」とピンときてあとは自動で脳内変換しすらすらと置き換えながら読めてしまう。

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こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?

有名なタイポグリセミア「この ぶんょしうは」コピペ

問違った漠宇に罪き援えられていてもなぜか説めてしまう人は、近限か老限、あるいは刮硯の何能姓が嵩いと怠います。認矩が曖妹というよりは、そもそも硯界が豚朧としているのを宓タヒで悩丙補正しているのです。

⬆上記は当番が作ってみた「読めなさそうだけど、日本人にはなんでだか読める日本語」の文章。視力のいい人は薄目で眺めてみるといい感じに「説める」かも。狙って書いた甲斐あって話の発端である日本語非ネイティブのフォロイーには案の定「読めない!」と言われてニッコリ。この曖昧な視界に漂うぼんやりした漢字を脳内補正する技能を持ち合わせていると、中国の簡体字を見たときにボヤーっと「これたぶん繁体字のここをこう略して作った字なんだろうな」が見えてくる。

漢字を万葉仮名として使い、それを崩し書きにしているうちにひらがなになっていった経緯も近視・乱視・老眼だと実感しやすいと思う。「あっ、見える見える」ってなるもの。

安 あ
以 い
宇 う
衣 え
於 お
加 か
幾 き
久 く
計 け
己 こ
左 さ
之 し
寸 す
世 せ
曽 そ

わざと目の焦点を合わせないようにしてみると「末」が「ま」になるのも「わ、わかる……!」になるし、「『ゑ』ってなんなん? なんで『え』と『ゑ』の区別があるん??」も「『ゑ』の元字は『恵』なんですよ」と言われると「ああー!!」になる。あと「和」が「わ」になるのが好き。筆で書く「未」や「奈」や「保」の左はらい右はらいが運筆によって「ま」「な」「ほ」のくるんと丸まった部分へ変化していくのも好き。

「日」の読みがなが全部違うのは話せば長いわけがあって(日本語はことばの正倉院)

2025年8月30日のツリーまとめ。発端は「二日経って、今日一月一日は日曜日。日本は祝日で晴れの日」に含まれる「日」の読みが八種類あり、日本語話者は難なく読み分けるが、そうでない者にはクレイジーで難しいという話。

『二日経って、今日一月一日は日曜日。日本は祝日で晴れの日(ふつかたって、きょういちがつついたちはにちようび。にほんはしゅくじつではれのひ)』

「日」の読みかたが違うのは、もともと「か」とか「ひ」とか呼んでいた所に後から漢字の「日」が輸入されたんだから仕方ないじゃんとしか。「ニチ」「ジツ」は「日」輸入当時の中国語の発音。「ニチ」は呉音で「ジツ」は漢音。

訓読みと音読み、和語と漢語、音読みの中に呉音と漢音が入り交じっていてそのすべてが日常語として使われているのはこの日本という土地がシルクロードの東の果てであって、中国経由で色んな文物を受け入れてたからだよ。日本語は丸ごと言葉の正倉院みたいなもんなの。まあ英語もそうだよね。

ローマ人にフランク人にゲルマン人にノルマン人、色んな言葉を話す人が代わる代わるブリテン島にやってくるおかげで元々の土地の言葉にラテン語由来・フランス語由来・ドイツ語由来の単語がちゃんぽんで綴りと発音の関係がごっちゃごちゃになっている英語とかいう言語もあることだし。

なお、「月」の音読みも「がつ(いちがつ)」と「げつ(げつようび)」の二種類ある。「がつ」が呉音で「げつ」が漢音。「呉音」と「漢音」は日本が漢字を輸入した当時の「現地の発音」を真似たもの。

長い話を短くすれば「漢字ひとつに対して様々な読みかたを充てる日本語のやりかたには長い歴史上の行きがかりがある。なぜひとつの文字にひとつの読みかたに統一しない/またはできないまま全てを併存させているのかについては『元は使っている層が違っていたのが今は混ざりあっているから』」。

呉音は日本でもいち早く漢字を使ってたお坊さんたちの言葉によく残っている。「日」は呉音が「ニチ」、漢音が「ジツ」で「月」は呉音が「ガツ」、漢音が「ゲツ」。「日光菩薩・月光菩薩」が「にっこうぼさつ・がっこうぼさつ」であって「じっこうぼさつ・げっこうぼさつ」ではないのは呉音なのよね。

「京都」の「きょう」、「関西」の「さい」も呉音。漢音だと「京」は「けい」、「西」は「せい」。『西遊記』が「せいゆうき」ではなく「さいゆうき」なのも呉音の読みかたなんだ。

漢音の方が時代的には新しい読みかたであって、「呉音」は漢音が輸入されるようになってから「漢音より前に日本に輸入されて根付いてしまっていた『昔の現地発音』をそう呼ぶようになった」レトロニム(携帯電話が出てからそれ以前の電話を固定電話と呼ぶようになった的な)なんだってさ。

そして呉音はもう古いから漢音を普及させよう! としてお役所その他が色々がんばったものの、その頃には既に日常語として根付いてしまっていた呉音を完全に駆逐することはできなかったらしい。だから2025年の今に至るまで日本語の漢字は呉音と漢音が併存している(唐音もあるよ!)。

「和製漢語に使われたことにより、明治期の一時期に漢音での読みが格好の良い、時代の進んだ印象を持たれるようになり、学生を中心に本来は呉音読みする熟語をあえて漢音読みすることが流行した(東京を「トウケイ」と読んだり、関西を「カンセイ(クヮンセイ)」と読んだりする例)」らしい。

「京成電鉄」「京阪電車」が「きょうせいでんてつ」「きょうせいでんしゃ」ではなく「けいせい」「けいはん」と「京」を漢音で読むのって、もしかして明治期の「呉音よりも漢音で読むのカコイイ」流行りが影響したんだろうか(「関西学院大学」が「かんせいがくいんだいがく」なのも、ひょっとして)。

Wikipediaで恐縮ですが「漢音」の解説

「任意の漢字一文字 呉音 漢音」で検索すると面白いよ。暇なときに検索して遊んでる。

ちなみに「暇」の呉音は「げ」で漢音は「か」、訓読みは「ひま」「いとま」。

おまけ。「どういう漢字ですか?」と訊かれて当番が面食らった話

2024年5月29日のツイートまとめ。ちょっとした小噺。

当番の苗字は大変ありふれていて同音異字もまず見かけない「山田」みたいな苗字だ(※山田ではない)。電話口で「どういう漢字ですか?」イベントが発生するのは常に下の名前の方であり、上の名前では発生したことがなかった。が。今日初めて「ヤマダ(仮)様……失礼ですがどんな漢字で」と訊かれた

動揺を声にのせないようにつとめながら「マウンテンの山に田んぼの田(仮)でございます」と回答した。邪馬陀と書いてヤマダと読む珍名さんかもしれないからねえ、確認は大切だよねえ。

【2025年追記】
郵便物のやりとり等で相互フォロワーの中には当番の本名を知っている人が片手の指の数くらい存在すると思う。わかっている人は笑ってやってほしい。その後、苗字を説明する二度目の機会は訪れていない。

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