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キヴォトス最高の連携/Novel by レイ・クローナ

キヴォトス最高の連携

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阿吽の呼吸
それは2人以上で物事を行う際に、互いに息が合っている状態や、言葉がなくても意思疎通ができており、タイミングや間合いが一致していることを意味する言葉である
ユキトとホシノは文字通りそれを体現していた
「…」
「…」
そしてその圧倒的な連携でアバンギャルド君を追い詰めていた
アバンギャルド君は全ての銃口をホシノに向ける
「ホシノさん!?」
「あれじゃハチの巣だよ!?」
「・・・・・・いや、問題無い」
「「えっ?」」
ホシノの前にユキトが立つ
ドガガガガガガガガガッ!!
「・・・・・・・鬱陶しい」
ユキトはホシノを後ろに隠しアバンギャルド君の両腕から放たれるARとミニガンによる銃弾の雨をナイフを使い切り落とす
ドガンッ!!
そしてバズーカから放たれる砲弾がユキトに直撃し二人は爆炎に包まれた
「直撃!?」
「そんな・・・・!?」
“ユキト!!”
爆風を障害物に隠れてやり過ごした後に爆炎の中からユキト達の行方を探ろうとするとホシノが上に飛びながら爆炎から出て来た
「上だ!」
「ジャンプ力凄っ!?」
そしてホシノはアバンギャルド君に向かって銃を撃つが右腕に持つ盾で防がれる
「チッ!」
ショットガンを持つホシノを近づけさせては駄目だと判断したのだろう、アバンギャルド君はARを横振りしてホシノを叩き落そうとするが
「させねぇよ」
そう言いユキトがアバンギャルド君のARを蹴りで止める
ホシノは空を1回蹴る事で加速しもう一度アバンギャルド君の頭に向かって撃つがまたもや盾で防がれ、その弾丸を防いだ盾を押し出す形でホシノを叩き飛ばしユキトもそれに巻き込まれる
二人は吹き飛ぶ力を利用して私達の所まで下がって来る
「・・・・・・・・うへぇ、固いね~」
「面倒なくらい対策されてるな…」
 「・・・・・・いやいやいや!強すぎませんかお二人とも!?」
「今の何!?ホシノさん2段ジャンプしてたよね!?スマ〇ラ!?ス〇ブラなの!?」
「げ、ゲームのキャラみたい・・・・・・!」
『…ユキトの強さは分かっていた…しかし小鳥遊ホシノ…話には聞いていたけどまさかこれ程までとは思わなかったわ…まさかあのユキトと連携できるなんて』
「まさかここまで完璧に対応されるなんて思わなかったなぁ・・・・・・・アレ、ユキト君対策に反応速度とか色々爆上げしてるかもしれないね」
「だな…」
“ホシノ…ユキト”
「うん?」
「どったの先生?」
“アバンギャルド君の攻撃はどれくらい耐えられそう?”
「あ、あば・・・・・・?うーん、普通の武器より火力があるけど問題は無いかな。ただやっぱり反応速度が高くておじさんの行動は全部対応されちゃってるね」
「俺は全く問題ないな攻撃もあたるし」
 “そっか・・・・・・・うん、それじゃあ悪いけど二人はなるべく接近して多くの腕を使わせるように戦ってくれないかな?”
「うへぇおじさん使い荒いなぁ・・・・・・・けど仕方が無いね。おじさんとユキト君以外じゃあの攻撃は凄く痛いだろうし」
「了解」
そう言ってホシノとユキトは再びアバンギャルド君に向かって走り出した
“ホシノ達が行ってくれている間に回りのAMASを片付けつつアバンギャルド君に攻撃するよ!”
此方側でまず対応しなければいけないのはホシノとユキトの筈だ。故にアバンギャルド君はホシノとユキトに対応する為にほぼ全ての腕の銃器を其方に向ける筈
その隙をゲーム開発部とエンジニア部で叩く
『・・・・・・・アバンギャルド君、フォームチェンジ』
“え・・・・・・?”
「はい・・・・・?」
リオがそう言って端末を操作するとアバンギャルド君の近くのビルが縦に割れた後に左右に開いた
そしてアバンギャルド君は左手に持ったARを捨てると開いたビルに手を突っ込み、引き抜くとその手にはもう一つの盾を持っていた
『アバンギャルド君シールドフォーム』
「ただ両手に盾持っただけじゃん!?」
「いや、これは・・・・・・・!」
“ホシノ!ユキト!”
あれは盾で攻撃を防ぐのではなく近づいてくるホシノとユキトを叩く為の装備だ
現にアバンギャルド君は両腕の盾でホシノとユキトの事を押し潰すかのように攻撃をしている
二人に対してダメージを与えるのではなく押し潰して動けなくするのが目的なのだろう、二人は何とか避けつつ接近を試みているが盾が大きい分避け辛そうにしている
「「・・・・・・あぁもう、(面倒くせぇな!!)面倒臭いですね!」」
すると二人は動きを止め、拳を構え・・・・・・・
「やぁっ!!」「オラッ!!」
ガンッ!!
アバンギャルド君が振り下ろした盾を殴って弾き返した
「えぇ・・・・・・・・」
「さ、流石ですね二人!」
「二人ともあの戦いが気になる気持ちは分かるけど攻撃の手を止めないでくれ!」
「「!!」」
ホシノ&ユキトとアバンギャルド君の攻防を引き笑い気味に見ていたコトリとヒビキにウタハが声を上げる
「くっ!?ホシノさんとユキトさんが腕二つ分相手してくれているのにそれでも厳しいなんて・・・・・・・・」
アバンギャルド君は両手の盾で二人を相手しつつも残りの腕に持った武器だけで此方を圧倒していた
「先生!何か手はありませんか!?このままではじり貧です!」
"とは言ってもアバンギャルド君が強すぎる・・・・・・せめてホシノかユキトが盾を掻い潜って近づければ良いんだけど・・・・・・・”
正直言って現状此方の火力不足感が否めない。実際アバンギャルド君はホシノとユキト以外の攻撃を盾無しで受けきっており、それでもダメージを受けている感じがしない
“どうすれば・・・・・・・”
なんとか出来ないか打開策を考えている時だった
「・・・・・・・あれ?アバンギャルド君の動きが・・・・・・・」
「急に・・・・・遅くなっ、た?」
「っ!!」
急にアバンギャルド君の動きが遅くなり、それを認識した瞬間ホシノとユキトは盾を押し出そうと伸ばした状態のアバンギャルド君の腕を駆け上がった。そして
「「いい加減っ・・・・・(ぶっ壊れろ!)ぶっ飛べ!」」
肩に到達した二人は銃口側を両手で持って振りかぶったショットガンと拳でアバンギャルド君の頭を殴り飛ばした
「ホシノさんナイスです!!」
『ふう・・・・・なんとか間に合ったかな。皆、大丈夫?』
“・・・・・・・・・チヒロ!”
アバンギャルド君の動きが急に遅くなったのはヴェリタスの副部長であるチヒロとトレーニング部のスミレのお陰だった
二人がセミナーの差押品保管所にあるハッキングツール【鏡】を奪取し、それを使ってヴェリタスがアバンギャルド君にハッキングをしてくれたお陰だった
ちなみにアバンギャルド君は吹っ飛ばされた後にホシノとユキトが追撃で殴る蹴るをストレスの発散代わりと言わんばかりに叩きこんで完全に動かなくなった
“・・・・・・強敵だったね、アバンギャルド君”
「うへぇ、お疲れ様先生」
「お疲れ様先生」
一通り殴り終えてどこかスッキリした雰囲気のホシノとユキトが戻って来た
“二人もお疲れ様。来てくれて助かったよ”
正直ホシノやユキト…チヒロ達が居なければ負けていた
「ホシノさんありがとー!!」
「もうダメかと思いましたー!」
「う、うへぇ!?分かった!分かったから落ち着いて二人とも!」
ホシノは半泣きのモモイとミドリに抱き着かれてもみくちゃにされた
・・・・・・・・殆ど身長が変わらないからこうしてみると同年代にしか見えないな
『皆お疲れ様。でも本番はこれからだよ。まだ鏡でネットワークを維持出来ている内に移動しないと・・・・・・取り敢えずナビするよ』
そうして普段の運動不足がたたって動けなくなったエンジニア部を置いて私達はアリスのいるであろう中央タワーへ向かった

“ここが要塞都市エリドゥの中央タワー・・・・・・・”
目的地に到達した
「アリスちゃんが・・・・・ここに・・・・・」
「・・・・・・行こう!」
「うん!」
そうして中央タワーに行こうとしたところで
「あっ!ご主人様と皆~!やほやほ!」
「皆さん到着されていたのですね」
後ろからC&Cが追い付いて来た
「先輩!」
「お、ネル達も無事に到着出来たみたいだな』
「あ?おいユキトなんだそのチビ」
「いや、チビって・・・・・お前もホシノと身長ほぼ変わらねぇじゃん…しかも同い年だし』
傍から見ると高校生の兄と小学生の妹に見える。怒られるから口には出さないけど
「アビドス高校3年、小鳥遊ホシノだよ~宜しくねぇ・・・・・・もしかしてこの子って」
「そう。二年前くらいに小学生と間違えてキレさせてボコったチビ」
「うへぇ、やっぱりねぇ」
「誰が小学生だゴラァ!・・・・・・ん?アビドスの3年・・・・・・?小鳥遊っていやぁ・・・・・へぇ?」
ネルは獲物を見つけた時のように目を鋭くし笑みを浮かべる
「おいホシノ、バトルジャンキーに目ぇ付けられたぞ」
「うへぇ!?おじさんそういうの勘弁して欲しいんだけどなぁ!?」
「ハッ!まぁいい。足手纏いにはならなそうで安心したぜ」
「おじさん的にはのんびりしていたいんだけどねぇ・・・・・・まぁ、アリスちゃんを助けるためにもうひと頑張りするとしますか」
お互いに先程あった事と別れたあとのことを報告しつつタワー前の広場に着いた
“チヒロ、このタワーにアリスがいるの?”
『その・・・・・・会長が言ってたんだよね?アリスのヘイローを破壊するって。そのためには相応の施設が必要なんじゃないかな。そしてこのエリドゥは全ての電力がこのタワーに集中するような構造になっている。これほどの規模の施設が会長の手によって作られた理由・・・・・そして会長の動機・・・・・・答えは明白だろうね』
「本当にアリスがあそこに・・・・・・」
「つまり、後はこのバカデカいタワーを登りゃいいんだろ?」
“そうだね、後は登るだけ・・・・・・”
改めて真下から見上げると凄まじい高さだ・・・・・・・
『ただ残念だけど・・・・・・』
「うへぇ、そうは問屋が卸さないってねぇ」
「みたいだな」
見上げていた目線をタワーの入口の方に向けるとトキが此方に歩いて来ていた
「お待ちしておりました、先輩方、先生」
“やっぱりトキが門番なんだね・・・・・・・”
「あっ!また会えたね~!トキちゃんやほ!」
「あぁん?んだよ、さっきは尻尾まいて逃げ出した癖に・・・・・・一体どのツラ下げてあたしらの前に現れてんだ?」
『作戦を変更したのは貴女達だけだと思って?』
リオがドローンから投影されるホログラムで姿を現した
「・・・・・・リオ」
「・・・・・・・よぉリオブルドーザー」
((((((((ブルドーザー・・・・・・?))))))))
『・・・・・・貴女達が来る事を見越していくつもの計画を準備して来たけれど・・・・・・まさか防衛システムを全て壊してここまで到達するなんて・・・・・・変数として機能し私の計算を狂わせたのも全てはシャーレの先生、貴方が関わったからかしら?』
“・・・・・・リオ”
『それならそれで構わないのよ。貴方やユキトが規格外の力を見せるのなら、此方もそれ相応の切り札を出すまで。・・・・・・・トキ、現時刻をもってアビ・エシェフ(Abi-Eshuh)の使用を許可するわ』
「・・・・・・・・リオ様、それは」
『ええ、本来は名も無き神々の王女との戦闘用だけど・・・・・仕方が無いわ。ここでこの子達を阻止出来なければ全てが無に帰してしまうのだから』
「・・・・・・・イエス、マム。パワードスーツシステム【アビ・エシェフ】へ移行します」
“アビ・・・・・・エシェフ?”
するとトキはメイド服や装備を脱ぎ去ってレオタード状のインナーのみの恰好になった
「・・・・・・トキって痴女だったけ?」
「うへぇ、ユキトは黙ってなよ」
そして何処からかジェット音が鳴り響いた
「この音は・・・・・・」
『・・・・・ッ!上!』
チヒロの声に釣られて上を見ると物凄い速度で何かが飛んできた
「呼出信号確認」
そして飛んで来たものはそのまま地面に激突、物凄い音と土煙を巻き上げた
「わ、わぁっ!?一体なにっ!?」
土煙が晴れるとそこにはパワードスーツを装着したトキがいた

パワードスーツシステム【アビ・エシェフ】起動

戦闘、開始します


“・・・・・・・・来る!”
こうしてアリスを巡る最後の戦闘が始まった
 





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