日本原水爆被害者団体協議会(被団協)にノーベル平和賞の授与が決まったことはたいへん貴重だ。ノーベル賞委員会が授賞を決めたのは、ウクライナを侵略するロシアが核使用の恫喝(どうかつ)を繰り返すなど、世界の核を巡る現実がきわめて厳しいからにほかならない。
そんな矢先の10月半ば、ウクライナのゼレンスキー大統領が「核兵器保有」に言及して話題になった。
「ウクライナは核兵器を持って防衛するか、それとも何らかの同盟を持つしかない。北大西洋条約機構(NATO)以外の効果的な同盟を私たちは知らない」。欧州連合(EU)首脳会議に参加した後の記者会見での発言である。