余計なお世話は殺人と同じ。
東京在住の女性H様から「娘のことで、悩むことはないと頭で分かっていても悩み、疲れました。坂爪さんの文章に毎日元気をもらっていますが、会わないと始まらないと思い、ご連絡しました。私の本心を暴いて頂きたいです」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。悩みを誰かに相談しても意味はないと思っている。本を読んだり、坂爪さんの言葉に触れることで、自分を鼓舞して来た。だけど、そろそろ限界を迎えてしまったみたいだ。H様は、そのようなことを言った。
H様は言った。小学三年生になる娘がいる。不登校気味で、学校に行くとお腹が痛くなったり頭が痛くなったりする。軽いいじめにも遭っていて、心のない言葉を投げつけられたりもする。どんなことを言われたのか聞いたら、私の心も傷つくようなことを言われていた。なんで言ってくれなかったのと思うが、娘は引きこもり気味になっていて、自分では何も決められない人間になってしまった。娘のことを考えると疲れる。坂爪さんはどう思うのかを聞きたい。どうしたらいいのかを教えて欲しい。H様は、そのようなことを言った。
私は「傲慢だと思う」と言った。悩みを話しても意味はないと思っている人には、誰かの本や言葉から力を得る資格はない。あると思っているなら傲慢だ。悩みを話さないのは、話せないから。プライドが高いから。人間を信じていないから。自分は正しいことをやっていると思い上がっているから。正確なフィードバックを受ける機会を逃しているから。自分が思う自分と、周囲から見られている自分との間に、大きな隔たりがあるから。自分は自分を優しくて思いやりのある人だと思っているが、周囲の人からは貧しくて余裕のない人だと思われているから。良かれと思うと悪くなるから。ズレているから。ズレまくっているから。
不登校で問題ない。友達がいなくて何が悪い。別に死ぬ訳じゃない。自分に集中できる。感度の高い少年少女が学校に馴染むはずがない。悲しむべき事案ではなく、喜ぶべき事案だ。H様は典型的な過干渉マザーに見えた。娘を使って喜びを得たり、娘を使ってイライラしているように見えた。当たり前だが、娘は母親の操り人形ではない。断言する。H様の五億倍、娘は疲れていると思う。私は「このままだと、誰かが死ぬと思いますよ」と言った。余計なお世話は殺人と同じ。他人をズラし、自分もズラし、関係者全員が不幸になる。途中で気付いて止められたのなら問題はないが、止められないままどんどん行くと、誰かが死ぬしかなくなる。誰かが死ぬことで止めようとする。
余計なお世話を侮るなかれ。余計なお世話は殺人と同じ。あなたのためは、あっという間に『あなたのせいで』の呪いに変わる。母は娘を呪うようになり、娘は母を呪うようになる。H様にやることがあるとすれば、娘の顔を見て「これまで散々ちょっかいを出して来てごめんね。あなたを使って喜んだり悲しんだりすることをやめるね。私は私のことをちゃんとやるね。間違ったことをやっていた時は教えてね。最初は怒ったり昔の癖が出ちゃうかもしれないけど、その時は言ってね」と言うことだと思う。偏った自意識から離れて、フィードバックを受け入れる心を開く。思い上がりを打ち砕き、様々な世界と交わることだと思う。
坂爪様
本日はありがとうございました。
他人の言うことは気にしない(良い意味のつもり)で生きてきた結果、周りの人を殺しかねないまでになっていたこと。坂爪様が目を背け、苦しみながら答えて下さるまで、自覚していませんでした。
逆に、この疲れは実は自分がどう見られているか気にしすぎているのでは?とまで思っていたのですが、とんだ勘違い。本当に自分がどう見られているか気にしていない傲慢の極みのだとご指摘頂いたときは、黙るしかありませんでした。
開口一番に、「私は悩みを人に相談しても無意味だと思っている。」「本や坂爪さんの文章を読んで自分を鼓舞してきた。」と意気揚々に喋ったこと。今振り返れば傲慢そのものです。
こんな母親といて、娘はよく9年も懸命に生きてくれたと、心から思います。
夫も、10年も生きてくれたと。
坂爪様とお別れした後、次は娘になんと言おうと考えました。
そしたら「ごめんね。」だけでした。
泣きながらビールを飲み干しました。
このままだと誰かが死にます。
と言って下さったこと、本当にそうだと思います。
酒がなければ坂爪様と対峙できない薄っぺらさと、飲みながら、ど頭から醜さをさらけ出したことで、真摯な、真実の言葉をもらって、本当によかったと思っています。
あれから歩いて、今、海にいます。
歩きながら、ゆき交う人間全てが温かく見えます。こんなふうに見えたのは、初めてです。人って、温かいんだと、生まれて39年にして。恥ずかしい、恐ろしい。
そして、お会いするまで手がこわばるまで凝っていた肩こりが、ゼロです。
自分は傲慢だと分かってから、肩こりゼロです。
20分お会いしただけで、見る世界、身体がガラッと変わりました。
海に行く途中のスタバでドリンクを頼んだら、生まれて初めてスイーツの試食を貰いました。(これも39年目にして初めて。恐ろしい)
しかも、一度出したカットを引っ込めて、ハートがついてるカットをくれました。
今までは絶対こんなことなかったです。
お会いして、私の中の石が、温まって少し溶けたからでしょうか。
今日は、傲慢を知った記念日です。
周りの全ての人が温かかったと気づいた記念日です(遅すぎる)。
娘へ、今までちょっかい出してごめんね。
今まであなたを自分の身代わりにしてごめんね。
これから、間違ったことをしたら言ってね。
私の娘でいてくれてありがとう。
最後に、またお会いしましょうと言って頂けたこと、とても嬉しかったです。
我ながら、固い文章です。
まだまだこわばってます。
〜追記〜
帰宅して見た娘の寝姿は、疲れ果てたロボットでした。
ごめんね。と抱きしめると、寝ながら頷き、抱き寄せてくれました。
この日を忘れません。
ありがとうございました。
おおまかな予定
1月20日(火)東京都目黒区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!


読んで涙が出ました