小学生を海に突き落とす“いじめ動画”が拡散…法律の専門家が解説する「中学生の刑事責任」
海に落とされて泣く小学生
ネット上での相次ぐいじめ動画拡散をうけ、1月16日にこども家庭庁や文科省、総務省など6つの省庁はいじめ防止対策に関する関係省庁連絡会議を開催した。子どもの人権侵害につながる動画や投稿が拡散されていることを受け、SNS事業者に利用規則に則った削除などを速やかに行うよう協力を求めるという。 覚醒剤に暴力団…紅白歌手の娘が告白「性の玩具にされた壮絶半生」 そんな中、いじめ動画を投稿してきた暴露系アカウント「デスドルノート」が、新たないじめ動画を投稿し、話題になっている。 〈大阪府某小学校 加害生徒 備考 : 羽交い締め後、海に突き落とす 加害者:大阪府の中学生 被害者:大阪府の小学生〉 と説明があり、動画が3点掲載されている。 1本目の動画では、中学生とみられる加害者が小学生とみられる被害児童を後ろからチョークスリーパー(首絞め)で締め上げていた。被害児童にはモザイク処理が施されているが、加害者はモザイク処理なしで顔が晒されている。周囲に複数人同級生らしき人物がいるようで、ケタケタと笑いながら 「ガチでやばい、一回離し、いじめやん」 などと話す声が聞こえる。 首絞めが終わった後、モザイク越しでも被害児童が手で目をこすっているのがわかる。明らかに泣いており、“おふざけ”のレベルではない。 その他の動画では、被害児童が海に入っていた。 1本目は首を絞められていたときと同じような青い服を着ているが、2本目の動画では肌が露出しており、服を着ていないように見える。被害児童が声を上げて泣くと、加害者らは「警察来た!」「泣いた!」などと茶化していた。
熊本では男子中学生が逮捕
「加害者らは堤防から撮影しているようですが、小学生だと自力では上ってこられない高さに見えます。首を絞めた後に海に突き落とせば、死ぬ可能性もある。動画を見て怒りに震える人が多く、大炎上しています。デスドルノート創業者の磨童まさを氏と共演し、連携していじめ撲滅活動をしている奈良市議のへずまりゅう議員も憤慨し、“へずまりゅう動きます”と投稿しています」(スポーツ紙記者) へずまりゅう議員はさっそく動いたようで、1月18日の昼には現場と見られる場所に立ち、 〈【ご報告】虐め(殺人未遂)の現場を特定しました。海に突き落とされた子供は本当に苦しかったと思います〉 と自らの写真とともに投稿した。 政府まで巻き込んで社会問題化となっている“いじめ動画”。すでに拡散された熊本県の暴行動画に関しては被害者の母親が被害届を提出。熊本県警が1月16日県内の男子中学生(15)を傷害容疑で逮捕している。 今回の大阪の“首絞め・海に突き落とし事件”についてはどうなるだろう。加害者はかなり幼く見えるが、罪に問われることはあるのだろうか。 森實法律事務所の森實健太弁護士はこう解説した。 「加害者が13歳未満ならば、警察から児童相談所への通告や家庭裁判所へ送致がされた上で、更生のための処分をされる可能性はありますが、刑事責任は問われません。刑事責任を問われるのは14歳以上からです。14歳以上で刑事責任能力があると判断された場合は、当事者の健康状態や、行為をした場所、時期等さまざまな事情にもよりますが、傷害罪や殺人未遂罪に問われるケースもあります」 真偽不明だが、現時点で加害生徒は名前や中学校まで特定されているようだ。場合によっては“ネット私刑”によって名前や家族まで晒される場合もある。法を超えた”ネット晒し”は今後、どんな顛末を迎えるのだろうか――。
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