Yahoo!ニュース

東野篤子

東野篤子認証済み

認証済み

筑波大学教授

報告

見解避難場所、避難時に持って逃げる薬…グリーンランドの人々は、自分たちの土地に残るのか、それともデンマーク本土や国外に脱出するのかの選択を迫られています。資源に恵まれた戦略上の要衝にありつつも、グリーンランドの人々は穏やかな生活を送ってきました。過去に中国からの投資案件があったり、ロシアが北極圏に目をつけていたのは事実ですが、それは米国が同地を併合に近い形で強制取得する理由にはなりません。しかし、現在グリーンランド人の一部は脱出まで考えざるを得ない状態であり、極めて理不尽な話です。 この記事の「グリーンランド」と「ウクライナ」を入れ替えて読むと(気候条件などは大きく異なるものの)、グリーンランドの人々の苦悩が2022年1ー2月の全面侵攻開始前夜のウクライナの人々の苦悩に重なっているように読めます。欧州は、今そこにある侵略国であるロシアと、潜在的な侵略国の米国の両方に脅える時代を迎えています。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 吉田徹

    同志社大学政策学部教授

    補足アメリカが一方的に触手を伸ばしているかにみえるグリーンランドだが、他方でデンマークが18世紀に植民地…続きを読む

コメンテータープロフィール

ヨーロッパ統合論、ヨーロッパの国際関係、国際政治。EU・中国関係、EUのEastern Partnership(EaP)、EU・ロシア関係など、EUの対外政策を中心に研究。発信内容は個人の見解であり、所属先を代表するものではありません。

関連リンク(外部サイト)

東野篤子の最近のコメント