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プラネット・アース 〜地球を守るために小学生に巻き戻った僕と、その仲間たちの記録〜

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7分

※視点変更 内海達也 → ???? ←new!

特殊武装戦隊マンデガン VS 救星戦隊プラネットアース (転)

「タイトルが長いね!」  おっと、すまない。思わず叫んでしまったよ。  ボクは〝喫茶ガブロ〟のマスター。  ……というのは、世を忍ぶ仮の姿でね。  ここだけの話だけど〝特殊武装戦隊マンデガン〟の総司令および〝マンデガン・ジャケット〟の開発者なんだ。 「とは言っても、指示だけ与えて、偉そうにふんぞり返ってればいいって訳でもなくてね。今日もこうして、現場仕事だよ」  だからまあ、何だかんだで、司令とは名ばかりの便利な雑用係みたいなものだね。  いや、そんな事より。 「何なんだい、この状況は?」  囚われていた町の人たちを、安全な場所まで送り届けたボクは〝半透明マント〟で身を隠しながら、悪の組織が建設を進めている、基地の内部に戻って来たんだけど。 「これはまた……随分と状況が変わってしまったようだね」  不思議な光景だよ。誰かこの状況、説明してくれないかなぁ。  まず、怪人らしき個体が増えた。  〝イヌ〟と〝サル〟と〝ゲジゲジ〟か。これは、まあ、想定内といえば想定内だね。  でも、だからこそ。目の前の光景は違和感でいっぱいだ。 「いや、ここまで来るともう〝不気味〟だよ。ああ、頼むから誰か説明してくれ……!」  子どもがいる。  は……? なぜだ?! 捉えられていた子が、他にもいたのか? 「とか、そんな感じじゃないんだよ。それなら全然問題ない……事もないんだけど」  少し距離があるので詳しくは分からないけど、4人の子どもたちは、平然と怪人の近くに立っている。 「そして……アレは何だ?」  何人もの戦闘員が、宙に浮かんでいるぞ。 「オブジェか何かだろうか?」  その上、ウチのマンデガンブルー、レッド、イエローも、戦うでもなく、子どもを助けるでもなく、その(そば)に立っている。  もちろん、戦闘不能になってはいない。パッと見た感じ、ジャケットにも異常はなさそうだし。 「彼らは一体何をしているんだ?」  そして極めつけは、部屋の中央にいる〝得体の知れない姿〟の何者かだ。  銀色に赤いラインの、見た事もない装備を身に着けたそいつが、サルの姿をした怪人と何やら会話をしていて、なぜか他の2体の怪人たちは、まったく動かないんだ。  ……もしかして、和解した? 「はは! そんなバカな」  戦闘員で出来たオブジェの(そば)に立っている男の子にいたっては、どう見てもニコニコ顔なんだよなあ。一体どういう状況なんだろうね? 「ええい! 嘘をつくなよ、お前!」  うん? やっと何か動きがあったぞ。  部屋の中央にいる、ちょっと……いや、かなり大きめの〝サル〟が〝得体の知れない姿〟をした少年に向けて怒鳴りはじめた。 「普通の人間にそんな芸当ができてたまるか! 苦し紛れのハッタリと、何かしらのトリックだろ? 僕は騙されないからな! ウキキキッ!」 「普通の人間には無理だろう。だが私には造作もない事だ。トリックも何も、単純にお前の動体視力が、私のスピードについて来られなかっただけだからな」  驚いたな。〝サル型怪人〟と対峙しているのは……背格好(せかっこう)と声から察するに、アレは大ちゃんだ。間違いない。 「ウキャアッ! このガキ!」  しかし変だな。口調と装備が違う。彼には、ボクが護身用に持っていた〝マンデガン・ジャケット(ベージュ)〟を手渡したはずなんだけどね。  ……え? なんでボクがそれを装備して戦わないかだって?  いやいや、まことに情け無い話だけど、最近は持病のヘルニアが悪化するばかりでね。戦っても、足手まといになっちゃうんだ。こうやってコソコソと姿を隠して、サポート役に徹するのが、ボクの役割。  もし万が一、敵に見つかってしまったら、変身して必死で逃げるのが、ボクにできる唯一の自衛さ。大ちゃんにブレスレットを渡したのは、一見、無責任に映ったかもしれないけど、ボクにとっては〝大冒険〟で〝大サービス〟だったんだよ? ああホント、情け無いなあ。 「……さて。情け無がってばかりいても仕方ないね。どういう状況か、見極めなければ」  サルは、耳を真っ赤にして怒っている。 「僕に見えないスピードだって?! ムッキャアアァァ! そんな事あるはずないだろ!」 「どうやら、私の動きだけではなく、現実も見えていないようだ」  どうやら舌戦は、大ちゃんに分があるようだね。  だが果たして、そのよく分からない装備で、怪人を相手に戦えるのか? 「……イヌ、ゲジ! お前らもう、そいつらまとめて殺してよ」  やはり、あのサルがボスか。一度に三体は、さすがのマンデガンでも、厳しいかもしれないな。 「ワン様……お言葉ですが……」 「身動きがトれまセん!」 「……は?」  困りはてた様子のイヌとゲジゲジ。そして、あからさまに不機嫌そうなサル。  よく見ると、イヌは少年に、ゲジゲジは女の子に、どちらも片手で掴まれている。  ……けどねえ? 「キャキャ! お前らさー! ふざけるのも大概にしてよ? そんな子どもサッサと片付けて、ヒーローを殺せって! 早くさ!」  子どもに掴まれて動けなくなる怪人など、いないだろう。  しかし、二体とも動けない。もちろん、演技をしているわけでもなさそうだ。 「ワン様……! 恐れながら、ピクリとも動けません!」 「キシャアアァァ! うごけナい! うごけナい!」  屈強な怪人が、子どもに抑え込まれてる……?  そんなバカなことが……! 「ウキィ! そうなんだ……じゃあさ、もうお前ら〝開け〟ちゃっていい?」  サルが、つぶやく。  ん? 開ける……? 「あ、あひぃ?! わ、わ、ワン様?!」 「イヤだ! イヤあぁああ! やメて! やメてェェェェエ!!」  急におびえだす二体の怪人。  子どもたちの手を振りほどこうと必死だ。 「な、何だコイツら? 〝開ける〟って一体?」 「二人とも尋常な怖がり方じゃないわ。あの〝ワン〟ってヤツ、何をしようというの?」 「お前ら、落ち着かんかい! うっとうしいのう!」  マンデガンの三人も、怪人たちの異常な取り乱し方に狼狽(うろた)えている。 「おっと……!」  死に物狂いで暴れた結果、イヌは男の子の手を、大量の体毛を犠牲にしつつ振りほどき、ゲジゲジは掴まれていた体皮の一部をバリバリと引きちぎって、女の子から離れた。 「逃げられちゃった。そこまで必死になるなんて、すごいわね」 「フゥ……フゥ……やってやる! 〝開け〟られるのは絶対イヤだ!」 「殺ス! 殺さなキゃ! 〝開ケ〟られタら終ワり! 終わっチャう!」  二体とも、必死の形相だ。よっぽど〝開く〟ってのが恐ろしいんだね。  ……少し興味もあるが、今はそれどころじゃない。死ぬ気で襲って来る敵は、少々厄介だぞ? 「ガアッ! その首、噛み砕いてやる!」 「キシャアアアアアァ! お前シね! 死んデ! 死んデ!」  怪人たちが、奇声を発しながら子どもたちに襲い掛かる。ああっ! 危ない! 「おっと、ストップだ! ハリマス・ソード!」 「アンタの相手は私でしょ? ジョンナラン・ウィップ!」  ブルーとレッドが立ちはだかる。  ……何だ? 二人とも、異常に動きが良くないかい? 「ええい! 邪魔するな!」 「ワンさマに、イイとコ見せナいと、まずイんだよォォ!」  二人に構わず突進する怪人たち。おいおい! 真正面から怪人の攻撃を受けたら、さすがのマンデガン・ジャケットも…… 「キャイン!」  ひと声、甲高く鳴いてゴロゴロと、のたうち回るイヌ。 「ギエェエェェ?!」  多くの足を床にバラまきながら、ヨロヨロと後ずさるゲジゲジ。  ブルーとレッド、二人とも目にも止まらぬ速さの攻撃だ。 「そんなバカな! お前らさっきまで、手も足も出なかったのに!」  サルが、驚きの声をあげる。 「言っただろう。改良したのだ」  大ちゃんが、そう言ったあと、軽く鼻で笑う。  ええ?! 改良って! ボクの作ったジャケットを、小学生が?  ……ボクは悪い夢でも見ているのか? 「ウキィィィ! 信じられないけど、どうやらお前は本当に、僕の攻撃を避けながら、僕に見えないほどのスピードでアイツらの装備を改良したみたいだな!」  ……? なんだって?  攻撃を避けながら? いったいそれはどういう…… 「言葉の通り、ジャケットをボロボロにされたので、戦闘中に改良したのだ」  ボクの隣に、いつの間にか大ちゃんが立っていた。 「な……何て速さだ!」  全く気付かなかったぞ?!  驚いて絶句しているボクに、彼はブレスレットを手渡して囁く。 「これを返しておこう。彼らの装備と同じように、パワーアップしておいた」  ボクのマンデガン・ジャケットだ。  嘘だろう? 彼はずっと、サル怪人と戦っていて、ジャケットをイジる暇なんて、無かったはずだ! 「あと、マントはオマケだ。しばらくここで、じっとしていて欲しい」  そういうと、大ちゃんは一瞬にして、サルの前に戻った。姿を見失ってキョロキョロしていたサルが、ビクッとしている。 「……え? マント? オマケ? まさか!」  ボクは、半透明マント越しに、自分の右手を確認した。 「驚いた! なるほど……このスピードなら、確かに可能かもしれないなあ!」  ボクの〝半透明マント〟は、完全な〝透明マント〟に改良されていたんだ。  ……いやはや、脱帽だね。 特殊武装戦隊マンデガン VS 救星戦隊プラネットアース (転)の挿絵1

初回投稿日時:2020年4月1日 8:35

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  • 賢者

    SHO

    ♡300pt 〇100pt 2020年4月1日 9時23分

    大ちゃんすげーぜ!

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    SHO

    2020年4月1日 9時23分

    賢者
  • カレーうどん

    ガトー

    2020年4月1日 9時49分

    おはよう御座います! ヽ(=´▽`=)ノ いつも有難うございます~! ……もう、大ちゃん主人公で良くない? 的な感じに……。・゚・(ノ∀`)・゚・。アアウ

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    ガトー

    2020年4月1日 9時49分

    カレーうどん
  • れびゅにゃ~

    とら猫の尻尾

    ♡800pt 2021年4月27日 23時01分

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    好きしか詰まっておりませぬ

    とら猫の尻尾

    2021年4月27日 23時01分

    れびゅにゃ~
  • カレーうどん

    ガトー

    2021年4月27日 23時22分

    ウレシヤッ!ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。本当に有り難う御座います! いつも勇気を頂戴しております!!! 頑張ります!!

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    ガトー

    2021年4月27日 23時22分

    カレーうどん
  • チンチラちゃん

    hake

    ♡500pt 2020年4月10日 19時39分

    半透明じゃなくなった?!∑(゚Д゚)

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    hake

    2020年4月10日 19時39分

    チンチラちゃん
  • カレーうどん

    ガトー

    2020年4月10日 21時04分

    ヽ(=´▽`=)ノ🌏 いつも有り難うございます! 大ちゃんの独壇場ですが…………なにげに、半透明でもスゴい発明品ですよね……! 意外と(;・`ω・´)マスター恐るべし……

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    ガトー

    2020年4月10日 21時04分

    カレーうどん
  • ひよこ剣士

    渡鴉

    ♡300pt 2020年4月1日 20時51分

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    ほほう やるではないか

    渡鴉

    2020年4月1日 20時51分

    ひよこ剣士
  • カレーうどん

    ガトー

    2020年4月1日 22時03分

    ファァ!!(人´∀`).☆.。.:*・゚ 有難うございますッ!!

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    ガトー

    2020年4月1日 22時03分

    カレーうどん
  • キューコ(デンドロ)

    潮ノ海月

    ♡100pt 2020年4月1日 9時33分

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    応援しています

    潮ノ海月

    2020年4月1日 9時33分

    キューコ(デンドロ)
  • カレーうどん

    ガトー

    2020年4月1日 9時46分

    有難うございます! 。・゚・(ノ∀`)・゚・。ウレシサ… さらに気合い入れてまいりますッ!!

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    ガトー

    2020年4月1日 9時46分

    カレーうどん

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