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プラネット・アース 〜地球を守るために小学生に巻き戻った僕と、その仲間たちの記録〜

212 / 267

8分

※視点変更 内海達也 → 九条大作

経緯

 よー! 九条大作(くじょうだいさく)だぜ!  ……ん? なんで、幽霊を見るような目で、俺を見てんだ? 「それじゃ大ちゃん、家まで送ろう」  後藤千弘(ごとうちひろ)さんが、爽やかにウインクする。 「いやー、大丈夫だぜー?」  っていうか、俺を家まで送るには、5時間以上かかっちまうからなー? 「がははは! 〝大丈夫〟か。豪気(ごうき)なヤツだな! 気に入ったぞ」  〝たぶんイエロー〟の、土田端(どたばた)和久(わく)さんが、ニ杯目のカレーを食べながら豪快に笑う。 「ちょっと! 笑い事じゃないわよ、ワッ君! ……あのね大ちゃん? 最近この町では、悪者たちが大勢の人を誘拐しているの。とても危険だわ」  慈許音(じもとね)隆代(たかよ)さんが、和久(わく)さんに苦笑した後、俺に優しく言った。 「ああ。とくに大ちゃんは、さっき山の中で、アイツらに見られてるし、狙われる可能性が高いんだ。送っていくよ。それで……出来れば、二、三日は家で大人しくしてて欲しいな。その間に、俺たちが悪者をやっつけるからさ!」  あー、当然そうなるよな。  仕方がない。適当なマンションか、九条って名前の家まで、送ってもらうかなー。 「それじゃ、お願いするぜ。ありがとなー! ……えっと、マスター。オムライス、美味しかったぜー!」 「ははは。それは良かった。またいつでも、遊びにおいで」  カランコロンカランという、心地よい音と共に〝喫茶ガブロ〟を後にした。  さて、俺の頭の中にある、一番近い九条さんは…… 「おいおい、遠いなー」  ……って、んー? まだちょっと、不思議そうにしてるなー?  時間? もしかして〝時間軸〟がおかしいか?  あー! そうか! 話をちょっと巻き戻って始めるパターンかよ。わりーなー、気付かなかったぜ!  ……要はアレだろ? 〝物語は少し前にさかのぼる〟ってやつだろー?  そんじゃ、その(てい)で、念のため説明しておくからな?  だいたい、今の流れで分かったかもしれないけど、いま俺は〝喫茶ガブロ〟でオムライスをご馳走になったあと、ニセの自宅へと向かっているところだ。 「大ちゃん、こっちで良いのか?」 「おー! 線路と川を超えて、もっと向こうだぜ」 「マジかよ! 随分と遠くから来たんだな!」  出来れば〝九条〟という表札の掛かった家がベストなんだが、小学生の行動範囲として違和感がないぐらいの距離には〝九条さん〟は住んでいない。いや、厳密に言うと、少なくとも、俺がさっき〝喫茶ガブロ〟で見た電話帳に載ってたのは、ニ駅隣の九条さんだぜ。遠いだろ?  ……だから目指すは、入り口がオートロックになっていない、三階建て以上のマンションだ。入り口でサヨナラすれば、中までは入って来ないだろー。  あ、説明しとかなきゃかな?  まあ、知ってると思うけど、俺は〝瞬間記憶〟を持っているから、一度見た物は忘れないんだ。  電話帳でも辞書でも、パラパラとめくっただけで、全部覚えられるんだぜ? 「ああ、そうそう。大ちゃん。念の為だけど、今日の事は、誰にも言っちゃ駄目だよ? お父さんやお母さんにも言わない方がいい」  そうだろう。下手に騒いでアイツらに気付かれれば、何をされるか分かったもんじゃないからなー! 「わかったぜー!」 「よし、いい子だな! それじゃあ急ごうか。早くしないと日が暮れちまうからね……っと、おいおい、何だ?」  俺と後藤さんの目の前に、大きなトラックが猛スピードで突っ込んで来た。 「おっと、危ねえ!」  道を(ふさ)ぐように、大きなトラックが停まった。(ほろ)のついた荷台から、黒いスーツの男たちが飛び出してくる。  ウワサをすればって……そんなに大きく話題にしてもいないんだけどな? 「クソっ! アイツらか!」  俺を(かば)うように、一歩前に出る後藤さん。  ちょっと数が多いぜ。今度こそ俺も変身し……  >>>  ……あ痛たたた。後頭部に痛みが走る。  この音と振動は、さっきのトラックだな。背後から不意打ちを食らったのか? やられたぜー! 「もがッ! もがもがッ!」  これは……口を塞がれてる?  さっきまで掛けていたはずの〝凄メガネ〟も無い。取られたのか落としたのか……  足は固定されていないけど、手は背中に回されたまま、なぜか身動きが取れない。  ほとんど動けないな。どうなってるんだ、これ。 「もがッ」  ダメだ。全く声にならない……おっと、分かりやすい見本が、近くに居たぜー。  ……後藤さんが、転がされている。  猿ぐつわをされた上に、後ろ手にロープで縛られて、それを、荷台の床にある金具に結び付けられているんだな。俺もだいたい同じ感じだろ。動けないワケだぜー!  後藤さん、呼吸をしているっぽいから生きてはいるんだろうけど……ひどい怪我だ。  あと、俺と後藤さん以外には、黒服も乗っていないし、積み荷も無いみたいだぜ。  さて、どうしたもんかなー。  ベルトはまだ腰にある。バックルのボタンさえ押す事ができれば、変身できるんだけど…… 「もがもが……!」  後藤さんに声を掛けようにも、口を塞がれてるし、もし後藤さんが目を覚ましたとしても、位置的に、俺のベルトまで届かない。  手のロープも解けそうにないな。頑丈に結ばれてるぜ。これって、うっ血しちまわないか? 「もが?」  ……手も心配だけど、いま、振動と走行音が、微妙に変化したぜ。  (ほろ)隙間(すきま)から見える風景に、緑が多くなったし、若干、傾斜も感じる。どうやら、山道(やまみち)に入ったみたいだ。  つまり、建設しているという〝基地〟まで、俺たちを連れて行くつもりだな?  ……となれば、このベルトは逆にマズいぜ。  今はまだバレてないみたいだけど、顔を見て、俺が〝九条大作〟だって事に気付くヤツが絶対に居るだろー。  ちょっとでもベルトを解析されてしまえば、オヤジと俺の……いや、つまりは〝バベルの図書館〟の知識によって作られた〝超兵器〟の情報が、悪事に利用されてしまうからな。  俺は、縛られた手を必死で伸ばす。よし、ベルトの取り外しボタンに、なんとか届いたぜ! 「パシュー!」  外れたな。後はこれを外へ捨てて……うおっ! 足が()った!  >>>  トラックが停まり、しばらくして、荷台に黒服たちが乗り込んできた。  俺は気絶したフリをしている。  こういう時に意識があると、薬を嗅がされたり、当て身を食らわされたり、ロクな事がないからなー。 「もたもたするな。連れて行け! 子どもの方は、意識が戻って抵抗するようなら痛めつけて構わん」  あーあー。抵抗しないようにしなきゃな。  ……やっぱ、手は縛られたままだ。ベルト捨てといて正解だったぜー。  後藤さんと俺は、黒服に抱えられて建設中の基地へと連れ込まれた。  まだまだ色々な所が工事中のようだけど、意外といい感じに仕上がって来ているじゃないか。 「隊長、なんで子どもを連れて来たんですか?」  それが分からないなら、お前は一生〝ヒラ戦闘員〟だぜ?  後藤さんから情報を引き出すために決まってるだろー。 「そっちの男な、得体の知れない姿になって、犬ゲジコンビと戦ったらしい。情報を引き出す時のダシに使うんだ」  ほらなー! 〝この子がどうなってもいいのか?〟とかやっちゃうんだろ? 悪党の考えそうな事は、だいたい分かるぜー!  ……っていうかさ〝得体の知れない姿〟ってお前らが言うなよなー? あと〝犬ゲジコンビ〟って何だよ! 思わず笑いそうになったじゃねーかよー! 「よし、そっちの部屋だ。椅子と拷問具は用意してあるんだろうな」  おっと! 拷問は、さすがにヤバいなー。  たっちゃんたちが来るまで、まだ1時間は掛かるか? それまで、なんとか持ちこたえないとな……  >>> 「くそっ! ここは……!?」 「ふふふ。気が付いたようだな」  後藤さんの意識が戻った。手は椅子に縛り付けられ、さるぐつわは外されている。  ……そりゃそうか。あんなの着けられたまま〝さあ吐くんだ!〟とか始められたら、さすがの俺でも爆笑してしまうぜ。 「お前ら、一体何なんだ! 畜生ッ! これを(ほど)け!」  〝これを解け〟って、解くわけ無いだろー? ……本当に言う人、居るんだなー。 「それは出来ない相談だ。これからお前には、色々と()いてもらわなくてはならんからな!」  黒服はそう言うと、俺の方へ近づく。 「おい、待て! その子は関係ないだろ! やめろ!」  ……まだ何もされてないぜ? いま騒いだら〝関係ない俺〟が、何かされちゃうだろー! 「うははは! やはりな! コイツを殺されたくなかったら、お前が何者なのか、答えるんだ」  ほらー! 殺されちゃうじゃんよー!  たっちゃん達も、まだあと30分は掛かるだろうし……仕方がないぜ。奥の手を使うか。 「ちょっと待ってくれよー! 俺は九条大作っていうんだ」  俺の身元を明かす。これで随分と時間が稼げるだろー?  ……と思った瞬間、左頬に痛みが走る。俺は椅子から弾き飛ばされて転がった。 「勝手にしゃべるな! 殺すぞ!」  あれー? コイツそういうタイプだったかー!  手は背中で縛られたままだから、起き上がることも出来やしない。 「やめろおおおおおッ!! 大ちゃん! 大丈夫か?!」  アンタがやめろ! 〝俺をいたぶるのが効果的〟ってバレちやうだろー? 重ねて言うぜ? アンタが大丈夫か?! 「ヒャハハハ! やめて欲しければ、大人しく喋るがいい。コイツの命だけは助けてやってもいい」 「くそぉッ! 卑怯な奴め!」  うーん。時間稼ぎになるかどうか分からないけど、もう1回、チャレンジしてみるかな? 「俺は九条だいさ……」  蹴り上げられた。すっ飛んで奥の壁にぶち当たってうずくまる。今のは効いたぜ。  ……おかしいな。さっきわざわざ、さっき〝左頬を〟って強調しておいたのに、なんで右のほっぺじゃなくて〝蹴り〟なんだ? バカなのか? 「なんて事をするんだ! その子は無関係なんだ! 助けてやってくれッ、頼む!!」  あーもー! 本気で言ってるのか?  余計に助からなくなってるって分かんないかなー?  大体、こんな〝重要拠点〟に連れてきた時点で、生かして返す気なんかないだろー? 「ふん。喋らないならそれでいい。そろそろ殺してしまおう」  俺にゆっくりと近付いてくる黒服。 「クソぉ……やめろぉ! この悪党め!」  ゆっくりってトコが、まだ駆け引きっぽいから大丈夫……じゃない可能性もあるぜー。  こいつ気が短いみたいだから、俺、本当に殺されるかもな。 経緯の挿絵1

初回投稿日時:2020年3月27日 3:59

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  • 賢者

    SHO

    ♡300pt 〇100pt 2020年3月27日 7時58分

    「ダイ・サーク!ダイ・サーク」 会場のちびっ子達が必死にエールを送っているぞ! がんばれ大ちゃん!負けるな大ちゃん! イベント司会のお兄さんも必死です!

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    SHO

    2020年3月27日 7時58分

    賢者
  • カレーうどん

    ガトー

    2020年3月27日 9時11分

    アアッ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル いつも有難うございます! ……普通に〝ダイ・サーク呼び〟を受け入れていた自分に驚愕(*ºㅿº* ) ちなみにガトーは幼少期に、デパートでヒーローショーの怪人に舞台へ連れて行かれそうになったのを、〝踏ん張って〟堪えたらしいです

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    ガトー

    2020年3月27日 9時11分

    カレーうどん
  • れびゅにゃ~

    とら猫の尻尾

    ♡500pt 2021年4月6日 23時06分

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    追いかけがいがありそうだ

    とら猫の尻尾

    2021年4月6日 23時06分

    れびゅにゃ~
  • カレーうどん

    ガトー

    2021年4月7日 1時35分

    本当に嬉しいです……!(*´∀`*)アリガタヤ……! さらにさらに頑張ります!!

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    ガトー

    2021年4月7日 1時35分

    カレーうどん
  • チンチラちゃん

    hake

    ♡500pt 2020年3月27日 12時05分

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    きゃーーーっ!

    hake

    2020年3月27日 12時05分

    チンチラちゃん
  • カレーうどん

    ガトー

    2020年3月27日 12時13分

    アアッΣ(´∀`;) いつも有り難うございます! 今しばらく! 今しばらくのご辛抱をッ! (๑•̀ㅁ•́๑)✧ 

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    ガトー

    2020年3月27日 12時13分

    カレーうどん
  • ひよこ剣士

    渡鴉

    ♡200pt 2020年3月27日 20時15分

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    くっ!早く続きを書け!

    渡鴉

    2020年3月27日 20時15分

    ひよこ剣士
  • カレーうどん

    ガトー

    2020年3月27日 20時18分

    ああああっ! ヽ(=´▽`=)ノ有り難うございます! 嬉しいですッッ! 頑張ります!

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    ガトー

    2020年3月27日 20時18分

    カレーうどん
  • キューコ(デンドロ)

    潮ノ海月

    ♡100pt 2020年3月27日 4時04分

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    応援しています

    潮ノ海月

    2020年3月27日 4時04分

    キューコ(デンドロ)
  • カレーうどん

    ガトー

    2020年3月27日 4時34分

    ヾ(*´∀`*)ノいつも有難うございます! 頑張ります!

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    ▼▼

    ガトー

    2020年3月27日 4時34分

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