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第12章:RWA帝国の拡大。「第2の巨人」と「金融界の黒船」の参入

第11章までで、日米の規制環境が整ったことを確認しました。では、その環境下で実際にどのようなプレイヤーがXDCネットワークに参入してきているのでしょうか? 最新の発行者リストを分析すると、XDCのエコシステムが「特定の企業への依存」から脱却し、グローバルに多極化し始めている決定的な証拠が見つかりました。

1. ブラジルから現れた「第2の柱」:Liqui Brazil
これまで、XDC上のRWAは「Vert Capital(米国)」が圧倒的なシェアを占めていました。しかし、その構図が変わりつつあります。 リストの2番目に位置する**「Liqui・ブラジル(リキ・ブラジル)」**に注目してください。
  • 資産規模: 1億419万ドル(約160億円)
  • 事業内容: プライベートクレジット・社債
ついに、Vert Capital以外で1億ドル(150億円)の大台を超えるプレイヤーが誕生しました。しかも、場所はBRICSの一角であり、巨大な資金需要を持つブラジルです。 これは、XDCの利用が米国だけに留まらず、南米という新たな経済圏で本格的に根付き始めたことを意味します。
2. RWA界のトップランナー「Securitize」の参入
さらにリストを精査すると、下の方に金融界にとって非常に重要な名前があります。 **「Securitize(セキュリタイズ)」**です。
  • 資産規模: 466万ドル(約7億円)
  • 扱う資産: 米国債(US Treasury)
金額はまだ小さいですが、Securitizeは世界最大の資産運用会社ブラックロックとも提携する、RWAトークン化のリーディングカンパニーです。 彼らがXDC上で「世界で最も安全な資産(米国債)」を扱っているという事実は、XDCネットワークの信頼性がウォール街のトップティアに認められた証拠と言えます。
3. 銀行主導のマネー「USDF」の稼働
ステーブルコインの項目でも興味深い動きがあります。 USDTやUSDCに並んで、**「USDF」**が約5,000万ドル(約75億円)稼働しています。
USDFは通常、米国のFDIC加盟銀行コンソーシアムが発行する「銀行主導のステーブルコイン」です。これがXDC上で流通していることは、米国の地方銀行レベルでの実利用が水面下で進んでいる可能性を示唆します。
結論:「点」から「面」への進化
今回のリストは、XDCネットワークが「Vert Capital」という一本足打法から脱却し、より強固なインフラへと進化したことを証明しています。
  • 地域分散: 米国、ブラジル、そしてグローバル
  • 資産分散: 企業融資、社債、米国債、銀行マネー
投資の世界には「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。 XDCは今、世界中の異なるカゴ(プレイヤー)にRWAという卵を分散させることで、ネットワーク全体のリスクを低減させ、盤石な体制を築きつつあります。
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