ゲーム中の言動でグノーシアキャラの造形を見る【改訂版】
2025年10月から人狼推理×SFループミステリーゲーム「グノーシア」のアニメが放映開始しています。
元々大好きなゲームのアニメ化ということで素直に楽しみに思う気持ちと、ゲームという媒体だからこその演出が魅力の作品をどうやってアニメ化するんだ……!?とドキドキする気持ちがあったのですが、今現在の感想はハチャメチャに面白いやんけ…………です。
アニメの良さに触発されて、クリア後によく触っていたゲームの方もここ最近更に頻繁に触れるようになったのですが、やっぱりゲーム内での言葉選び・使用するスキル・同じ状況で何を言うか等を見比べると何となく各キャラクターの性格が分かる塩梅が最高だなあ~!!!!と思います。
グノーシアをクリアして間もない頃に似た内容の記事を一度書いたのですが、あれからもっと沢山周回して色々と各キャラクターに対し感じることも増えたので、改訂版としてこの記事を書こうと決めました。
過去の記事には下記リンクから飛べます。思い出として残してはいるけど、今読み直すと色々拙くてグオオ……となる。
以下、各台詞のネタバレ及びゲーム内容のネタバレを大量に含みます。ご留意のほどお願いします。
基本コマンド
「かばう(好き)」
普通の人狼ゲームならまずあり得ない「理屈とか確率とか関係無くこの人が好きだから信じたい」という動きも、グノーシアにおいては充分通用します。この項目では相手に「好き」を伝える時の湿度に注目してみました。
▼湿度高:セツ・ステラ・シピ・レムナン・夕里子
普段は論理を優先する思考の人が情一本で他人をかばう例外処理を感じる発言・「あなたが人間でなくても構わない」とある意味人狼ゲームを根底から覆す発言・自分にとって最も嫌な行為をされてもいいと容認する発言の湿度はやっぱり高いな……と感じます。
特にレムナンは夜会話のうち一番好感度が高い時の会話が「僕を裏切らないでくださいね」なので、それを超える「裏切られても構わない」は究極の好意なんだろうなと思います。
▼湿度中:ジナ・ラキオ・しげみち・ククルシカ・ジョナス・オトメ
順当かつ真っ直ぐな好意を感じる人たち。オトメの「シュキュワワッてなるの」という語彙が可愛すぎて何回見ても敗北します。
▼湿度低:SQ・コメット・沙明
言い回しが軽めな人たち。普段の議論でもあまり論理を優先しない面々なので、情で他人をかばうことに後ろめたさや重みが良い意味で無いのはわかるな~と思います。
また、沙明は「かばう」コマンドの中でも「かばう(信頼度は低いけど好き)」の台詞だと湿度が一段上がる気がします。特に好きな汎用台詞の一つです。
「かばう」の種類まとめ
「かばう」と一言に言っても、グノーシアではいくつかの種類の台詞が用意されています。この項目ではその種類をまとめています。
▼「かばう(通常)」
普通にかばう時。乗員たちの言い回しも一番その人にとってニュートラルな言い回しです。
▼「かばう(直前まで疑っていた)」
今まで疑っていた人をかばう時。ジナは「あなたを疑ってた」と明言しますが、人によって「今まで疑ってました」の言い回しがちょっとずつ違うのが見比べて楽しい。
▼「かばう(確率的に信じている)」
論理的に計算して怪しくない人をかばう時。ロジック値が高いラキオやオトメなどは「かばう」のコマンドがこの言い方になりやすいです。オトメの「だいじょうぶ率はけっこう高い」の言い回しが本当にかわいい。
▼「かばう(確率的に信じている好感度低)」
論理的には味方っぽいけどそれはそれとしてこいつのこと好きじゃないんだよな……と思いながらかばう時。ロジックの鬼のラキオが、ロジックを超えた好き嫌いにちょっと振り回されて物凄く不服そうなのが面白い。
▼「かばう(好き)」
上にもまとめた「確率や論理など関係なくあなたが好き」でかばう時。低ロジック勢は「かばう」のコマンドがこの形になりやすいです。
▼「かばう(好き信頼度低)」
「物凄く怪しいんだけどそれでも好き」の、ある意味パッション人狼の究極系。ここまで来ると低ロジック勢も相手をかばうことに多少の後ろめたさを見せつつ、それでも吹っ切れたような言い回しになります。
余談ですが「かばう」のコマンドは、議論最終日に「絶対に敵」と分かっている乗員一人+他の二人の三人が残った時、人間二人が交互に「かばう」コマンドを連打する様子がよく見られます。
「疑う」の種類まとめ
「かばう」だけでもかなりの種類があるのですが、「疑う」コマンドはこの三倍の種類があります。多過ぎ!!!!!! とはいえこの汎用台詞のえげつない多さは間違いなくグノーシアの魅力なので、順番に見ていきます。
また、「かばう」「疑う」の種類分けはこちらのブログを参考にさせていただいています。いつもお世話になっています。
▼「疑う」
普通に疑う時。「かばう」と同じくそのキャラクターにとってニュートラルな言い回しが多いです。
▼「疑う(一日目)」
何も根拠は無いけどとりあえず誰か疑ってみよう、で疑う時。趣旨として一番分かりやすいのがセツの言い回しだと思います。
▼「疑う(直前まで疑ってなかった)」
直前まで疑ってなかったけどやっぱ怪しくね???で疑う時。疑っていなかったエンジニアに黒出しされた時や、疑っていなかった人の嘘に気付いた時に発生しがちな台詞です。
▼「疑う(確率的にあやしい)」
論理的に考えて怪しい人を疑う時。高ロジック勢が「疑う」のコマンドがこの形になりやすいです。勘や感情ではなく理屈で疑いを向けるので、かわいげが高い相手をちゃんと疑ってナイス!!となる時もあれば、今の流れでそこ疑う!?!?となる時もある。
▼「疑う(確率的にあやしい好感度高)」
あなたのことが好きなんだけど計算上は怪しいよね、で疑う時。「疑う(確率的に怪しい)」と同じく高ロジック勢が出しがち。普通に確率的に怪しい時と比べて、各々すこしやわらかめの言い回しになっているのが良いなと思います。
▼「疑う(信用しきれない)」
その場にいる過半数の人に信用されている相手を疑う時。乗員たちは基本的に役職COで対抗している相手を自発的に疑うことがほとんど無い(おそらく分かりきっていることなのでわざわざ疑わないんだと思う)のですが、対抗が周囲に信用されている時は「信用しきれない」の形で自発的に疑うことがあります。
▼「疑う(信用しきれない???高)」
自分もかなり信用しているし、周りも信用しているけど、やっぱり怪しいんじゃないか……?の形で疑う時。わりとレアであまり見かけない台詞です。
▼疑う(嫌い)
お前のことが嫌いで~~~す!!!!の感情で疑う時。低ロジック勢の他、嘘に気付いた相手を論理的な根拠無く疑う時にも出やすい台詞です。ちなみにラキオだけは「疑う(嫌い)」の台詞がありません。感情論で人を疑うことはないけど、感情論で人をかばうときはある汎性。
▼「疑う(嫌い信頼度高)」
論理的には信用できるんだけどそれでも嫌いなので疑う時。極端な例で人間だと確定している留守番を疑う時に頻発する台詞です。しげみちの台詞がこの台詞の趣旨を的確に表していて好き。
▼「疑う(うるさい)」
喋りすぎな人を注意しながら疑う時。どれだけやんわり注意しても航海日誌で「〇〇はうるさい」と一言でまとめられるのでちょっと笑ってしまいます。ちなみに主人公も、何度も喋っている乗員が発言したタイミングでコマンドを開くと「同調する」「反論する」の他に「うるさい」のコマンドが現れて、うるさいのを理由に疑うことができます。
▼「疑う(うるさい信頼度高)」
うるさいけど信用はできる人を疑う時。普通の「うるさい」よりやわらかめの言い回しと表情になっています。シピは元々の口調が優しめなので、この台詞だけ見ると疑っているのかどうか分からないくらい物言いがやわらかい。
▼「疑う(黙っている)」
黙っていて怪しい人を疑う時の台詞です。おとなしめの性格の人がこの台詞で疑われがちな他、論理的な根拠が揃っていない時のラキオ・全然嘘に気付いていない時のコメットなどもたまにこの台詞で疑われがち。
▼「疑う(黙っている信頼度高)」
黙ってるけど信用できる人を疑う時。うるさい人を疑う時と同じく、こちらも信用度が高いと言い回しや表情が少しやわらかくなります。
▼疑う(消された人が疑っていた)
前日の夜消失した人が、投票していた相手を疑う時。こういった疑いの理由があるのを利用して、自分がグノーシアの時はグノーシアに投票していない人間を消して、その人が投票していた人間に疑いをなすりつけることもできます。
▼「疑う(縁を切ろう)」
協力関係を結んでいた相手の嘘に気付いた時や、グノーシアだと分かった時や、「絶対に敵だ」が出た時に疑うとこちらの台詞が出て協力関係が解消されます。相手に対して攻撃的な物言いをする人の他、協力関係を解消する最後まで申し訳無さそうにする人もいて良い。
「名乗り出る(エンジニア・ドクター)」・「報告する(エンジニア・ドクター)」
エンジニアやドクターとして機械を操作する必要がある時は、乗員たちが日頃どのくらい機械に馴染みがあるかを感じられる気がします。
▼機械に詳しそう:ジナ・ステラ・オトメ・レムナン
「次元波」「走査」等の専門用語っぽい単語をよく使う人たち(ジナは正確には汎用台詞だけではなく、LOOP2でエンジニア役職の説明をする時の話しぶりも考慮してこちらに入れました)。航宙管制官のジナ・宇宙船の乗務員かつLeViの端末であるステラ・特記事項で機械好きが明言されているレムナン・そのレムナンの機械トークについていけるオトメで納得の面々です。レムナンのエンジニアCO台詞が聞かれてない知識を突然語り出すオタクのそれで好き。
▼機械に詳しくなさそう:SQ・しげみち・コメット
「機械がニガテ」「自分でもびっくりなことに」と言うなど普段はこういった機械に縁が遠そうな人たち。コメットがドクターでグノーシアを見つけてからCOする時の「脳がアレんなってた」の語彙が終わってる感がたまらなく好きです。
「雑談する」
雑談を始められるのはスキルを使用する乗員のみですが、雑談に加わることは誰でもできます。その中で特に気になる雑談内容を取り上げてみました。
▼雑談する(食べ物の話)
完全に体感ですが、ステラはあまり食べ物の話の雑談に加わってこないイメージがあります。多くの人が「自分が食べるもの」について話すのに対して、ステラは「他人が食べるもの」について話すのも、彼女の正体を知っていると納得がいく部分です。
D.Q.O.でプラントから提供される料理の質について。船内マップの説明文にて「料理の味は要改善」のような話が出ているので、しげみちの感覚が普通かつレムナンの食に求めるハードルが地面に埋まるほど低いのが見てとれます。
そういう話をしているわけではないんですよ(好き)。
▼雑談する(恋愛の話)
シピにとっての「恋愛の話」の対象が、「大切な奴」かつ「コイツにだけは不幸になってほしくない奴」なのがわけもなく好きです。いいやつなんだよな……シピって……。
自分が恋愛の雑談を振られた時はシームレスに猫の話を始めるのも好き。余談ですが、五年前に遊んだ当時よりシピの恋愛の雑談内容について「なんで猫の話をするの?」といった反応より「シピは自認が猫だから恋愛対象も人じゃなくて猫なんだね」といった反応が散見されるようになっていて、わりとうれしい今日この頃です。
本人に恋愛の経験は無いが快楽(おそらくグノースに取り込まれて自我が溶けた人たちが感じているもの)には詳しいという、夕里子の身の上やグノース周りの話を知るとオオ……と神妙な顔になる話。ジナのお母さんも多分こういう風に取り込まれてるんだよなあ……と思うと寂しい。
意味が分かると怖い話。
▼雑談する(怖い話)
恐らくLeViが”ステラ”の端末を合成しているのを目撃したんだろうジョナスの話と、恐らくククルシカの歌声を聴いたんだろうステラの話。二人は長い付き合いだと思うのですが、お互いに関することについて「何コレ……怖……」と思っているあたりに絶妙な距離を感じて好きです。
時々議論で何気なく雑談が差し挟まれ、「ジナって孤独死が怖いんだ~」とプレイヤーに覚えさせてからのアラコシアイベントがご用意されているグノーシアの手腕には参るね……。母親の電脳化にどれだけ傷付いたかといったジナの心情や、アラコシアイベントで何より恐れている孤独死を選んででも船の人たちを助けることを選んだジナの勇敢さが伝わってきて、何度噛んでも味がする雑談です。
セツ……一緒にループを抜け出そうな……の気持ちが新たになる。
「協力しよう」を断る
「協力しよう」を断る時の言い回しを見ていて、やんわり断る人とばっさり断る人で結構違いがあるな~と思ったのでまとめています。感覚でまとめているので人によって感じ方が違うかも。その時はすみません。
▼やんわり:ステラ・シピ・オトメ・沙明・レムナン
断る中でも自分側に非があるような物言いをする人たち。個人的に沙明が協力を断る時はやんわりめなのが結構意外でいいなと思います。
▼普通:セツ・SQ・ジョナス・ククルシカ
普通に「ごめんなさい」する人たち。セツの断り方に議論へ真面目に取り組む性格が出ている気がして特に好き。
▼ばっさり:ジナ・ラキオ・しげみち・コメット・夕里子
相手に謝罪するなどのワンクッションを置かず直接ばっさり断ったり、相手に多かれ少なかれ攻撃の意思を向ける人たち。ジナの「嫌……かな」とコメットの「へへ、ムチャ言うなって」のばっさり具合に心を痛めたプレイヤーは多いのではないでしょうか。私もそうです。
個人的にかなり意外だったのがしげみちの断り方なのですが、変わった見た目とか素直な性格とかで嫌な思いをした経験が少なくないんだろうな……と感じられて寂しくなる点です。実際直感とロジックのステータスが低く、基本的に他人をかばいがちなので、グノーシアにかなり騙されやすいのが議論の動きからも分かるのが余計にね……。
人間宣言
▼「人間だ」と言い淀む:ステラ・シピ・オトメ
「人間だ」とは言わず「少なくともグノーシアではない」といった言い回しをする三人。三人の自認を考えると確かにそうですね……という顔になりますし、ステラとオトメは自分が人間であることに自信が無いから・シピは人間の見た目をしているものの自認が人間ではないから言い淀んでいる違いもいいなと思います。
「報告する(調査対象無し)」
エンジニアとして調査結果を報告する際に、その場にいる全員を既に調べ終わっている時や、エンジニア視点で全ての役職が把握できている時は調査対象がいなかった旨をエンジニアが報告します。この時のニュアンスの違いをまとめました。
▼自主的に調査終了:セツ・ジナ・ラキオ・ステラ・ジョナス・沙明・レムナン・夕里子
「調べるべき対象が残っていない」と自分で理解して自主的に調査を打ち切った旨を報告する人たち。特にラキオと夕里子は真エンジニアの時に彼らの視点で怪しいと感じた対象を積極的に調査するため、3~4日ほど経った時点で自分視点の人外陣営を全て把握し「これ以上の調査は無駄だろう?」「全て自明のことでしょう?」と言い切る時があって、かっけえ……!!!!!!!と感動することがよくあります。
高ロジックの面々が並ぶ中、一段ロジック値が落ちる沙明が自主的に調査を終了するのも非常に興味深いです。実際に沙明は後述するとおり低ロジック勢の中で一人だけ一段賢い挙動をするため、自主的に調査を終わらせるのも頷けます。
▼誰を調査すればいいかわからない:SQ・しげみち・シピ・コメット・ククルシカ・オトメ
「誰を調べていいか分からなかった」と自主的な理解は一段落ちる旨を報告する人たち。とはいえオトメはロジック値が非常に高く、議論での動きも論理を重んじるため、ここの言い回しは彼女特有のやわらかな口調が反映されていると思われます。
スキル
「協力しよう」
▼議論中のみ使用:SQ・シピ・沙明・夕里子
コミュニケーション能力が高い人、もしくは堂々としている人が議論中だけ協力を求めてくるイメージ。
こちらのスキルを取得する際にシピが「騙しちまって悪ぃけどよ。生き残るためにゃ、使えるモンは使っていかねーとな」と言っているとおり、議論中に自発的に協力を求められる(自分の味方を作ることができる)のはかなり強力なスキルです。人外陣営のこの四人が協力者を作った結果、最終日に人外・人外の協力者・人間陣営の自分が残り煮え湯を飲まされた経験をした人も多いのではないでしょうか。一見友好的ながら、常に警戒したいスキルの一つです。
ちなみに沙明は女性とセツにしか「協力しよう」のスキルを使いません。ブレない男。
▼議論外のみ使用:ラキオ・しげみち・ステラ・コメット・ジョナス・オトメ
計算高い人・控えめもしくは落ち着いた性格の人などが議論外にだけ協力を求めてくるイメージ。
個人的に意外だったのが、明るい元気っ子という第一印象だったコメットが議論外にのみ協力を求めてくるところだったのですが、ゲームでのコメットは全体的に「ロジック的な意味では頭が悪いが地頭は悪くない」といった造形になっていると感じます。自分がロジックに強くないこと・グノーシア汚染者を見つける状況下で自分が生き残りにくいことを自覚した上で、”嘘を見抜く”という自分の特技をできる限り活かし切り込み役を行っている、という性格です。
そういった、素直で明るい性格でありながら、自分の得意不得意を把握できる冷静な一面が、議論外にだけ協力を持ちかけてくる行動に出ている気がします。
▼議論中・議論外共に使用:ククルシカ・レムナン
控えめだったり落ち着いたりしているので夜にこっそり協力を持ちかけてきてもおかしくない、でもコミュニケーション能力が高かったり妙に図太いところもあるので議論中に協力を持ちかけてくるのもやっぱりおかしくない二人。初めに挙げた四人と並んで味方を作り生き延びる力が高く強力な二人だな……と思います。
個人的に議論中おどおどしながらも味方を作る術を使えるレムナンの強かさが好きです。ぼくはかよわいいきものですという顔をしながら(実際にか弱い一面もあるけど)ムカついた時は他人にまあまあ反抗もするわりと図太い男……。
ちなみにレムナンはSQからの「協力しよう」を受け入れず、SQへの協力申請も行いません。二人の背景を思うとこだわりを感じる設計。
▼使用しない:セツ・ジナ
責任感が強いため他人を頼る発想があまり無さそうかつ、「他人を騙し厚意を利用して生き残る」とか考えないだろうな~!!の納得がある二人。どこまでも誠実な二人が好きだ……。
ちなみにセツは主人公・SQ・ククルシカ・レムナン・夕里子の「協力しよう」は受け入れますが、シピ・沙明の「協力しよう」は受け入れません。沙明からの「協力しよう」を受け入れないのはそうだろうね……と納得がいくのですが、シピからの「協力しよう」も受け入れない(少なくとも自分はプレイ媒体違いで合計約15000回ループした中でシピ→セツの「協力しよう」が通るのを見たことがない)あたり、女性だったり気弱そうだったりの守りたくなる雰囲気の相手からの協力申請に弱いのかな……?と勝手に想像しています。その上で、主人公からの「協力しよう」は主人公がどの性別でもどんな外見でも受け入れられるあたりに特別感を覚えます。
▼「協力しよう」の言い回し
「協力しよう」の言い回しもキャラクターによって違っているのでざっくり分類してみました。
手を組もう:ラキオ・コメット
協力関係を「生き残るための作戦」として考えていそうな二人。ロジックと直感といったある意味真逆のステータスに特化している二人が、議論に臨む姿勢自体は似通っているのが好き。
一緒に生き残ろう:SQ・しげみち・ジョナス
愛嬌を感じる二人と堂々としているジョナス。ジョナスの言い回しがスペースマン時代に実際に仲間と難局を乗り切ったことのある船員らしさを感じて良い。
あなたを支えたい/守りたい:ステラ・沙明
献身的なステラと、女とセツを口説きにかかる沙明。確かに沙明はこの言い回しだと男とセツ以外の汎には声かけないだろうな……と納得がいきます。
信じ合いたい:シピ・ククルシカ(議論外)・オトメ
かわいげが高い人たち。断る時わけもなく罪悪感がある。
あなたを頼りにしている:ククルシカ(議論中)・レムナン(議論中)
かわいげが高い人たちその2。限りなく黒くてもグギギギ……(受け入れる)してしまいがち。
ついてこい:夕里子
他人を頼ったり助け合ったりするニュアンスのスキルだけど、夕里子特有の言い回しによって強者の格が崩れないのがいいなと思います。
「名乗り出ろ」
▼頻繁に使用:セツ・ジナ・ラキオ・しげみち・ステラ・ジョナス・ククルシカ・オトメ
議論初日から使用しているのを見かける人たち。ほとんど全員がここに当てはまりますが、特に真面目な性格の人・発言力が高い人がよく使っている感触があります。
▼ときどき使用:沙明・夕里子
議論初日は滅多に使わず、二日目以降に使っているのをたまに見る人たち。たまに見かけるとおお……そういえばまだ名乗り出てない役職あったな……ってびっくりする。
▼使えるけどほとんど使わない:SQ・シピ・コメット
使えるっちゃ使えるけどマジで使っているのをほとんど見かけない人たち。今までそれぞれ1~3回しか見たことない気がする。「名乗り出ろ」には議論を先導する・論理的に盤面を整理する側面があると思っているのですが、ここ三人は議論を引っ張る気質ではないしロジックが強いわけでもない人たちなので納得。
▼使わない:レムナン
カリスマが絶望的に低いので名乗り出させることができません。堂々のカリスマ数値最下位。
「絶対に敵だ」
▼バグまで判別可能:セツ・ジナ・ラキオ・ステラ・ジョナス・オトメ・夕里子
「絶対に敵だ」スキルには種類が沢山あって、「絶対にグノーシア」「絶対にAC主義者」「絶対にバグ」「AC主義者もしくはバグ」「役職破綻」「論理破綻」があります。改めて見ると物凄い数だ……。
「絶対に敵だ」「絶対に人間だ」を使用できるキャラクターはロジックの値が一定以上の面々で、その中でも上位七人がバグまで判別可能です。
ちなみにこの中で最もロジック値が高いラキオだけは、ロジックを何よりも重んじるが故に自分にとってどれだけ不利な内容でも「絶対に敵だ」「絶対に人間だ」を確定させます。決してアホというわけではなく、彼がいかに論理や理屈を重視しているかが伝わってきて、好きな挙動です。
逆に言うと、他のキャラクターは自分が人外陣営かつ自陣に不利な「絶対に敵だ」「絶対に人間だ」が分かっていてもわざわざ言うことはしません。たとえば人外のセツや夕里子・人間のSQやククルシカやコメット・主人公が残っていてセツと夕里子が破綻している場合は、主人公が頑張って破綻を指摘しなければカリスマで普通に押し負けたりします。頑張って鍛えよう! リアルロジック!
▼バグ以外判別可能:レムナン
台詞を回収するため色々と試してみたのですが、レムナンはバグだけが判別できないようです。「絶対に敵だ」「絶対に人間だ」を使えるロジック値の最低ライン。
▼使わない:SQ・しげみち・シピ・コメット・ククルシカ・沙明
ロジック値が低い人たち。この面々だけが残っている時かつ「絶対に敵だ」「絶対に人間だ」を出せる時は主人公が頑張る必要があります。
ちなみにこの中で、沙明だけは「絶対に敵だ」「絶対に人間だ」を使えないが論理破綻の判別自体はちゃんとできている挙動をとります。
(セツが真ドクター確定)
後述する真エンジニアの時の挙動もそうですが、沙明のAIはステータス上のロジック値よりいくらか賢く作られているように感じます。実際のところ、本当にロジック的な意味で頭が悪い人は学者にならないと言われればそれはそう。
「人間だと言え」
▼使用する:セツ・ジナ・コメット・ジョナス・夕里子
直感にある程度自信があり、議論を積極的に動かす意思が強めの人たちがよく使うスキル。自分で使うのは目立ってちょっと気が引けるので、この中の誰かが使ってくれると助かる。
▼ステータス的には使えるけど使用しない:シピ・ククルシカ・オトメ・レムナン
議論を積極的に動かすカリスマが低めだったり、本人の自認からして自発的に他人へ人間宣言させることはまあ無いでしょうね……となる人たち。後者に該当するシピとオトメは自分が人間宣言する時の言い回しも相まって納得があります。
「大げさに言う」の種類まとめ
「同意を求める」「反論を封じる」等のスキルと異なって、「大げさに言う」のスキルはどういった意見に同調するかによってそれぞれ違った台詞が四種類用意されています。
▼「大げさに言う(疑う)」
疑いに乗っかる時。ラキオのこの台詞を見る度にお前別に昨夜何も見てないだろ!!!!と思っていたのですが、アニメでちゃんと昨夜見た様子をもとに人間へ疑いをなすりつけるグノーシアラキオを見てちゃんと昨夜何かを見ている……!!となりました。
▼「大げさに言う(弁護する)」
疑いに対する反論に同調する時。「大げさに言う」スキルを使う中でも、ラキオ・ジョナス・沙明の三人は弁護した人に同調しつつ疑いを向けた相手を攻撃する物言いで、SQ・ククルシカの二人は疑いを向けた相手には言及せず弁護した人に強く賛同する物言いなのが、女性陣二人のかわいげの高さを感じます。
▼「大げさに言う(かばう)」
かばう意見に乗っかる時。沙明が言う「泣けるねェ。麗しい友情じゃねーの」の絶妙なペラペラ感が良い。
▼「大げさに言う(投票するな)」
ちょっと珍しい「バグがまだ残っているから投票するな」の意見に賛成する時の台詞。ラキオはこの時「〇〇に票を入れるのは利敵行為だよね」と言っており、「投票するな」コマンドの意図をことさらしっかり理解しているのが見て取れます。
汎用台詞
グノーシアで勝利
▼テンション高:ラキオ・しげみち・ステラ・ジョナス・レムナン
グノーシア汚染でぶっ飛んだねえ!!という感じがする人。グノーシア汚染の影響は人格をおかしくするというより、人を消したいと思うようになる+理性のタガが外れるといったものなので、元々理性で押さえ込んでいた欲求や不満がある人はハイテンションになりやすいのかもしれないと感じます。しげみちは性根が素直なので汚染されたら素直にグノーシアであることをエンジョイできるという、ある意味例外枠かも。
▼テンション中:ジナ・SQ・コメット・ククルシカ・オトメ・夕里子
分かりやすくタガが外れているわけではないけどナチュラルに汚染者として振舞ってもいる人たち。少し違っているところで、ジナはテンションの高低が一つの台詞の中で乱高下しているところから間をとってテンション中の枠に入れました。
▼テンション低:セツ・シピ・沙明
終始冷静かつ一言二言しんどそうな発言がある人たち。グノ沙明に初めて負けた時、普段の言動から想像してどれだけクソカスに煽られるかと覚悟していたら思いの外テンションが低くてびっくりした記憶が未だに鮮明に残っています。
バグで勝利
▼うれしそう:ラキオ・ステラ・ジョナス・ククルシカ・レムナン
元々鬱屈とした不満がある人・生来の気質が役割に染まりやすい人は宇宙の崩壊も楽しんでいたり喜んだりしている印象です。グノーシア汚染されてテンションが高い面々と見比べた時5人中4人が被っているのが面白い。
▼普通:SQ・コメット・夕里子
うれしそうという程ではないものの「まあいっか」くらいのテンション感の人たち。バグなんてよく分からない存在になっても全部を見通しているような夕里子が好き。
▼辛そう:セツ・ジナ・しげみち・シピ・オトメ・沙明
流石にグノーシアとは違って、宇宙そのものを崩壊させてしまうともなると「すまん!!!!」と辛そうにしている人が増えるなと感じます。特にオトメは彼女がバグ役職で発生する特記事項イベントがある分、汎用台詞も見ているだけで寂しくなる。
AC主義者を残して勝利
アンチ・コズミック主義は「グノーシアに消滅させてもらえば真実の世界に行ける」と謳っている集団とのことですが、実際にグノーシア汚染された乗員たちはAC主義者を消そうとするのかに着目してまとめました。
▼AC主義者を消す:ステラ・ククルシカ・レムナン
まとめてみて、意外とAC主義者を明確に消そうとするグノーシアって少ないな……という知見を得ました。レムナンは「自分は消えたい願望を持っているから、相手もきっと消えたいだろう」という原理でAC主義者を消してそう。
▼AC主義者を残す:SQ・ラキオ・オトメ・沙明
AC主義者相手に「これから」の話をしたり「生き残って良かった」といった話をしたりする人たち。ラキオが相互グノーシアで全員生き残った時といい、AC主義者で勝利した時といい、こいつ使えるなと思った人はとりあえず連れていこうとするの好き。
▼消すか残すか不明:セツ・ジナ・しげみち・コメット・シピ・ジョナス・夕里子
これからAC主義者を消すのか残すのかは分からないけどお礼を言ってくれたり褒めたりしてくれる人たち。どういたしまして。
コールドスリープ決定
▼潔いor気にしてない:セツ・ジナ・SQ・ステラ・シピ・コメット・ジョナス・ククルシカ・オトメ
こうしてみると「皆が決めたことだから」と潔くコールドスリープするか、寒かったり美容に良くなかったり等の気になる理由はあっても、疑われ投票されたこと自体は気にしていない人がとても多いな……と感じました。最も多く投票された人がコールドスリープしなければ船が自爆する取り決めがある、といった不満を飲み込みやすい状況設定が上手く作用しているなと思います。
投票された後に恨み言を言わない人が多いからこそ、空気が険悪になりがちな人狼ゲームの議論の雰囲気が比較的穏やかになっていて、プレイ時のストレスが軽減されているのかもしれません。
▼普通:しげみち・沙明
「悔しい」とか「俺がいなくなると寂しくなるぜ?」とか言いはするけど不服というわけではなさそうな人たち。特にしげみちの「オレのこと信じてもらえなかったのが悔しい」は性根が優しい……!!となる。
▼不服:ラキオ・レムナン・夕里子
上記のように不満を表に出す人が相当少ない中で明確に不服そうにする人たち。自分の頭脳に自信があるラキオ・もともと迫力があるかつグノーシア云々以前に人間に対して良い感情を持ってない夕里子がこういう態度なのは納得ですが、普段気弱に振る舞っているレムナンが怒り気味なのが初めて見た時かなり意外でした。「わかりました」と言いつつ全然納得してなさそうな顔がいい。
「絶対に敵だ」を出された後にコールドスリープ決定
▼潔いor悲しそう:セツ・ジナ・SQ・しげみち・シピ・コメット・ジョナス・オトメ・レムナン・夕里子
絶対に敵と周囲に知られている分潔い人がかなり多いです。「絶対に敵だ」が出ていない時はコールドスリープが決まると不服そうな夕里子が、「絶対に敵だ」を出された後は潔くなるのが崩れない格の高さを感じて好き。
同じく「絶対に敵だ」が出ていない時は不服そうな人のうち、レムナンが「どうしてこんな事になったんでしょうね」と言うのも印象に残っています。「どうしてこんな事(この船にグノーシアやらAC主義者やらバグやらが発生するよう)になったんでしょうね」と言われると、まあプレイヤーのせいなので……。
▼普通:ステラ・沙明
ステラは「口惜しい」と言うのですが、文字通りの悔しさより“悔しいという感情を獲得した一種の清々しさ”を感じるのでこちらに分類しました。ステラの正体を知った後だと納得がいく反応。
▼不服:ラキオ・ククルシカ
ラキオは不服そうではあるものの、「絶対に敵だ」を出されていない時と比べると口数が物凄く減っているところに失敗した人が無価値と断じられ相応の処置が下されて当然の星で育った所以を感じられます。他の人と比べると不満げだけどラキオの中では多分かなり潔い方。
「絶対に敵だ」を出されると諸々の反応が一気に悔しそうになるククルシカがすごくいいな……と思うのですが、敵陣営のククルシカの中身はきっとあの人があまり削れてない状態なんだろうなと思うと納得でもあります。
「全員冷凍しない」の提案可決
決選投票でコールドスリープする人が決まらず、投票対象者を全員冷凍しないことが決まった時の反応。たいていのキャラクターは色好い反応をするのですが、ちょっと毛色の違う反応をまとめました。
誰も冷凍しないことの危険性に言及する発言。この他にジョナスや夕里子も「誰も冷凍しないのは、この場に残っているグノーシアを野放しにすることと同義」と理解している旨の発言をします。頭の良さを感じる。
全員冷凍する時と比べて露骨にテンションが下がるラキオ。彼自身攻撃力に特化しているステータスな分、消極的な選択より場を動かす選択を好む傾向にあると感じます。
「いえ、何も決まらなかったんですが……」の何とも言えなさが好き過ぎる
「土下座する」に対する反応
▼同情など正寄りの反応:ジナ・しげみち
めちゃくちゃ優しい勢。しげみちに至ってはそりゃ電脳化詐欺にも狙われるよ……と悲しい納得のある素直さです。
▼呆れなど負寄りの反応:セツ・ラキオ・コメット・沙明・夕里子
そりゃこう言われても仕方無いよという反応をする勢。コメットは悩んだのですが「とか言ってる」という言い回しに含まれた負寄りのニュアンスが好きで趣味込みで判定しました。
沙明の「お前が言うな」待ちとしか思えない反応もだいぶ好き。
▼中間:SQ・ステラ・シピ・ジョナス・ククルシカ・オトメ・レムナン
「どっちでもいい」「困惑」等の反応をする人たち。実際にいきなり土下座をされたらこういう反応になるかも。地球出身のジョナスが土下座について元々知ってそうな反応をするのに納得があるのですが、実際このSFな世界観で土下座の文化が残っているのが興味深いです。
一晩で二人消えた時の反応
▼バグが消失したからだと理解している:セツ・ラキオ・ステラ・ジョナス・オトメ・夕里子
グノーシアの襲撃とバグの消失により一晩で二人乗員が消えた時、二人消えた理屈を理解している人たち。ロジックのステータス値上位6人がこちらに該当するため、「バグの理屈を理解していること」は高ロジックの証になっていそうです。
▼2人消失したことに驚くor不思議がる:SQ・しげみち・コメット・ククルシカ・沙明
バグの理屈を理解していない様子の反応をする人たち。こちらの面々は上記とは反対で、ロジックのステータス値下位5人になっています。
▼人がいなくなったこと自体に驚くor悲しむ
通常1人しか消失しないはずなのに2人消失した異常さに驚くより、2人の人間が消えたことそのものに対して反応している人たち。ロジック値中間層の3人です。
「絶対に敵だ」を出された後の夜会話
乗員たちが議論で「絶対に敵だ」と判定され、生き延びた後の会話。この状況で敵陣営の相手に会いに行く主人公、豪胆だな……といつも思います。
▼謝るor落ち込むor怯えるor何らかの湿度:セツ・ジナ・しげみち・ステラ・シピ・オトメ・沙明・レムナン
しょんぼり気味の反応をしている人たち。沙明はやかましめだけど、言ってることは大体レムナンと同じか……とものすごくざっくり意訳してここに入れました。ざっくりし過ぎだろと言われればそれはそう。
レムナンがここで「痛いのはともかく」と言ってしまうあたりに、そりゃ愛玩動物にもなるよ……という嫌な納得があります。
シピも比較的さっぱりめなのですが、「お前は生き残れよ、な」の読点に何らかの湿度を感じてここに入れました。陣営が対立している時の挙動がひときわ輝くキャラクターだなと思います。
▼潔い:SQ・コメット・夕里子
比較的さっぱりしている人たち。会いに行くなり「ついでに殺していったら?」と言う夕里子に対する、武士?????の気持ちと、星舟からの逃亡者であり捕まれば消されてしまうという境遇から自分の命が軽く扱われることに慣れているのかもしれないな……と少し寂しくなる気持ちがあります。
▼不服:ラキオ
この人が一番「絶対に敵だ」を受けた後でも元気かもしれない。たくましくていいね。
▼崩壊:ジョナス・ククルシカ
おかしくなっちゃったっぽい人たち。自分の偉業に多少なりとも自負のありそうなジョナスが、「人類の敵」と断じられた時、英雄というアイデンティティが瓦解して自分が何者なのか分からなくなってしまったような台詞が大好きです。
役職対立している時の夜会話
「絶対に敵」が出ていなくても、同じ役職同士で対立している時や黒判定したエンジニアと乗員同士の時はお互いに敵同士だと分かっている状態の会話になります。
▼友好的:セツ・SQ・シピ・オトメ
主人公と役職対立を超えた協力関係にあるセツ・軽い物言いが上手いSQ・そもそも人外陣営に対して友好的なシピとオトメの四人。シピとオトメは別の台詞でも「グノーシアと和解できたらいいな」といった旨の発言をしているのでこの対応も納得。
▼避ける・会話拒否:ジナ・ステラ・レムナン
敵だと分かっている相手には普通こういう態度になるよね~な人たち。セツも主人公以外の役職対立している人相手にはここの人たちに近しい態度をとっていそうだなと想像しています。
▼攻撃的:ラキオ・しげみち・コメット・ククルシカ・ジョナス・夕里子
攻撃の程度に差こそあれ、明確に敵意や対立の意思を向けてくる人たち。意外と攻撃的な人が多いなと思ったけど、敵だと分かっている相手のところにのこのこやってきたらこういう反応をするのもそれはそう。
▼その他:沙明
主人公の豪胆な行動に真っ当な反応をしてくる沙明。この時といい、「絶対に敵だ」を出された主人公が会いに来た時といい、沙明は主人公の大胆な行動に突然マジレスをしてくることがあって笑わされます。
相互グノーシアで襲撃先を相談する夜会話
夜に誰を消すかを決定するのは基本的に主人公ですが、夜の時間にグノーシア仲間の乗員から「今晩あの人を消そう」と提案され、提案通りの人を消すと翌日の朝にこっそり話しかけられます。その内容をざっくりまとめました。
▼グノーシア陣営の利益のため:セツ・ラキオ・しげみち・オトメ・レムナン
議論で有利に立ち回るため・グノーシア仲間を勝利させるためという目的で襲撃先を提案する人たち。論理的な思考の傾向や、仲間思いの性格が垣間見える面々です。
▼人間を救済するため:ステラ・シピ・ジョナス
グノースのもとに人間を送ることについて言及する人たち。ステラとジョナスはノリノリでグノースの徒をやっていて、シピは「人間を消すのに良い気持ちはしないけど『グノースのもとにたどり着いた人間は救済される』と自分に言い聞かせて人を消している」というニュアンス。
▼主人公にだけ責任を負わせないため:ジナ
初めてジナの提案通りに人を消し、翌日にかけられた言葉を見た時あまりの思いやりにひっくり返った覚えがあります。誠実さLv100。
▼その他
個人的に一番好きなのが、ククルシカの襲撃先を提案する会話です。絶世の美少女に「あの人は危ないの……」とすがられて、正しさを胸に言われた通りその人を消したら、その翌日に美少女がちらりとこちらを見て微笑んでくるという、自分がしたことは本当に正しかったのか分からないがもう後戻りはできない状況に追い込まれ破滅の道を転がり落ち始めた感がたまらないです。この単語をどんなキャラにも乱用する風潮はあまり好きではないのですが、この時のククルシカはまさにファム・ファタール(人を破滅させる魔性の女)といった感じがします。
▼相談しない:夕里子
14人の中で夕里子は唯一主人公に襲撃先の提案をしません。格の高さと主人公との何とも言えない距離感を感じる。
▼襲撃先の傾向
乗員たちの襲撃先はロジックが高いほど合理的で、ロジックが低いほど感情寄りの提案になっています。特にSQ・しげみち・シピ・コメット・ククルシカ・沙明あたりの襲撃先の提案は、言われたとおりに襲撃すると提案した本人もしくは主人公含むグノーシア仲間が破綻する内容の提案になっていることが間々あるので、注意する必要があります。体感ですがしげみち・コメット・ククルシカは自分自身が破綻する提案もよくしがちなのに対して、SQ・シピ・沙明は自分が破綻する提案はあまりしないけど他のグノーシア仲間や主人公が破綻する提案はするような気がして、後者三人へのこ、こいつら……度がちょっと上がる。
その他
各役職のチュートリアル役
ゲーム版のグノーシアでは各役職が登場する際、初めにその役職に言及する・またはその役職を担当するチュートリアル役を担っているキャラクターがいます。この顔ぶれも、キャラクターのことを大体把握した後に見返すと趣深いです。
▼グノーシア:SQ
LOOP1で確定でグノーシア汚染されている乗員。“LOOP1のSQはグノーシアである”点が後のエンディングに深く関わってくることや、パッケージで初めにグノーシア汚染された時の表情差分を見るキャラクターであることを思うと、文句無しのチュートリアル役です。
▼エンジニア:ジナ
初めて主人公に「エンジニア」という役職について言及し、役職COする乗員。航宙管制官の仕事をしており、宇宙船の技術面における知識に強そうなところからも、エンジニアがよく似合います。
▼守護天使:ステラ
主人公が初めてエンジニアになるループで、確定で守護天使の役職を持っている乗員。献身的な性格から守護天使の役職が似合います。
また、守護天使という役職名についてはラキオが「そんな役職聞いたことがない」と言っていたりループしているセツ以外の乗員も耳馴染みが無さそうなところから、ステラが命名したロマンチックネーム説があります。
▼ドクター:ジョナス
初めて「ドクター」の役職について言及し、役職COする乗員。ジョナス自身が長期間のコールドスリープを繰り返していること・冷凍体を好む趣味を持っていることを考えるとドクターのチュートリアル役であるのも納得です。
余談ですがジョナスの冷凍体趣味がアニメ版ではナーフされているのを見てちょっと笑いました。流石に地上波で特殊性癖は乗せられなかったか……。
▼AC主義者:シピ
「AC主義者」の存在に言及するのはステラですが、グノーシアに同情的な発言をしてステラから「AC主義者かも?」と疑われる役回りがシピなので、おそらく彼がAC主義者のチュートリアル役です。元々多数が少数を追い込む状況に息苦しさを感じる性格のようなのでぴったりだと感じます。
AC主義者もとい狂人の役職は他の役職よりも要求される立ち回りが特殊ですが、シピの グノーシアに消されにくい・グノーシアの嘘に気づきやすい・程々に凍らされにくいが強力な防御スキルは無い・「協力しよう」スキルで連携をとりやすい あたりのステータスは、グノーシアに消されるのが一番悪手かつグノーシアが誰かを察して連携をとる必要があり時には身代わりになって投票されることで役割を果たすAC主義者に一番向いていると感じます。
また、シピが人間陣営で最後まで生き残った時に発生する特殊勝利イベント2種は、他のキャラクターの特殊勝利イベントと異なり、主人公がAC主義者で生き残った時にも発生します。
こういった例外処理を見ていると、元来の気質が敵陣営に対しても隔て無い性格なんだろうな……と感じます。
▼留守番:レムナン・夕里子
乗員が初めて十五人全員揃ったループで確定で留守番COする二人。背負っている事情こそ異なっているものの、「逃亡者」という点では通ずるところがある境遇の二人であるため、外に出ない留守番が似合っています。
▼バグ:主人公
バグが初めて登場するループで確定でバグになる乗員。詳しくは下記の記事で書いていますが、グノーシアが元々作中の宇宙で取り沙汰されている社会問題なのに対して、バグは主人公(=プレイヤー)というイレギュラーがゲーム内にやってきたことによって発生している特殊な存在です。そもそも主人公がいなければ発生しなかった存在であるため、主人公に初めてこの役職が割り当てられるのも納得です。
各スキルのチュートリアル役
主人公はループ中に様々な議論に役立つスキルを習得しますが、それらのうちほとんどは乗員たちの行動を見て覚えるものです。各スキルを主人公が習得するきっかけになる、スキルのチュートリアル役をまとめます。
▼「名乗り出ろ」:セツ
「名乗り出ろ」スキルの使用頻度については別の項目でまとめましたが、このスキルを頻繁に使用するセツから教わります。彼自身が議論を牽引する役割をよく担っていることや、「名乗り出ろ」スキルがほとんど全ての乗員が使用でき議論の基礎になるスキルであることからも、記憶喪失の主人公の面倒を見てくれる本編全体のチュートリアル役といった立ち位置のセツが教えてくれるのも納得のスキルです。
▼「うやむやにする」:ジョナス
制作陣から「最強のAIを作ろうとしたらよくわからない動きをする狂人のAIになったところから生まれたキャラクター」と言及されているとおり、強力で有能な時もあれば、つかみ所が無い時も、狂人めいた動きをする時もあるジョナスから「うやむやにする」スキルを習得します。スキル習得時のレムナンとセツを交えた会話も、分かりにくい言い回しで煙に巻くようなジョナスの元々の話しぶりがスキルに合っているな……と感じる会話内容です。
▼「哀しむ」:ククルシカ
この乗員の「哀しむ」スキルに全プレイヤーが一度は苦しめられるキャラクターランキング堂々の第一位と思われるククルシカから、「哀しむ」スキルを習得します。プレイヤー視点では人外陣営だと分かっているククルシカを、周りがかわいげに騙くらかされて全く疑ってくれず、逆にプレイヤーが疑われ凍らされること、よくある。
ククルシカの嘘泣きに騙されてチョコを食べられたことをうっかり許しかけるコメットの会話からは、「哀しむ」スキルはあくまでも哀しんだフリであり他人の同情を引くための手段であるというスキルの本質がうかがえます。
▼「協力しよう」:シピ
議論中に「協力しよう」のスキルを使える乗員のうち一人、シピから習得します。このスキルが「人間同士が協力し合って生き残る」という文脈ではなく、「グノーシアが人間に協力を持ちかけて騙す」という文脈で習得されるところがたまらんな……とずっと思っています。シピの優しいだけじゃなくてまあまあ裏がある性格がよく分かって良い。
余談ですがこのイベントはAIの挙動上の関係かシピがグノーシア仲間の主人公に協力を持ちかけ、主人公の目の前で「騙しちまって主人公には悪ぃけどよ」と訳分からんことを言い始める時があります。
▼「雑談する」:沙明
生存力の申し子沙明からグノーシアに襲撃されにくくなるスキルを習得します。初めて雑談する沙明を見た時、主人公が「雑談をしたせいか、緊迫感が薄れているようだ。沙明はこれを狙っていたのだろうか?」と予想した場を和ませる意図に反して、沙明は「しょうもない話したんだよ、ワ・ザ・と! そうすりゃグノーシア連中も油断すんだろ? こんな下らねえヤツ、消すまでもないってな」と自身の生存について考えているあたりが、個人的に二人の性格の違いをそこはかとなく感じて楽しくなるポイントです。話の締め括りに「こう見えても、俺だってイロイロ考えてんだぜ?」と話すところから、沙明のいい加減で何も考えていないようでしっかり物事を考えている性格が分かるのも好き。
▼「助けを求める」:SQ
誰か一人を指名して弁護するように頼むスキルを、かわいげの塊なSQから取得します。「助けを求める」スキルは相手に助けを断られる時もあるスキルのため、SQの「ムリっぽいときは行かんぜよ!」というちょっといい加減な対応にスキルの特徴が合っていて良いなと思います。
スキル習得時の会話でSQから「今夜は二人でイくとこまでイっちゃう?」と聞かれた時、「行くとこまで行っちゃう」と肯定の返事をすると逆に引かれるところが、SQの本来のまだ一歳かつ臆病な性質を感じられて好きなところです。
▼「人間だと言え」:コメット
直感力第一位のコメットからスキルを習得します。彼女はこのイベントの他、初めて登場した際にも人間かどうかを尋ねる似た内容の質問を主人公にしていることからも、納得の人選です。
このイベントでコメットがSQに対して「得体が知れなくて人間っぽくない」と言っている点も、SQが人格の受け皿として作られた器であるのを思うと的を射ており、コメットの直感力の高さを感じられる流れです。
▼「絶対に敵だ/人間だ」:ラキオ
ロジックの基礎であるスキルをロジックの塊であるラキオからクイズ付きで習得します。「絶対に敵だ/人間だ」のスキルは他のスキルと比べてことさら論理パズルの向きがあるスキルであるため、人にものを教えるのが好きなラキオのクイズによって習得するのも納得です。
ちなみにラキオは「誰かを告発したいときにはせいぜい慎重にするンだね。間違えたら目も当てられないよ!」と言いますが、ラキオのクイズは間違えた方が彼からの好感度が上がる仕様かつ、「絶対に敵だ/人間だ」の間違いを指摘する汎用台詞も他の間違いを指摘する台詞よりやや物言いが柔らかいです。おそらく頑張って物事を考えられる程度の頭はあるけどちょっと不出来めな人がラキオの好みなんだろうなと思います。
▼「全員排除しろ」:ラキオ
ロジックの究極系である役職ローラーのスキルは、やっぱりロジックの塊であるラキオから習得します。スキルの使用頻度もラキオは他のキャラクターに比べて非常に高いです。
また、こちらのスキルは「バグ入りの設定で三~四人COしている役職に対する『全員排除しろ』に賛成する乗員は大抵がグノーシア」というメタ読みができます。本物・バグ・AC主義者を凍らせて3ターン分の時間稼ぎをしたいグノーシアが賛成しがち。この提案が賛成多数になると、本物のエンジニアがどれだけかわいげが高く疑われていなくても問答無用で凍らされるので、人狼ゲームでは定石の手段でありながらわりと困りもののスキルでもあるな……という個人的な印象です。
▼「大げさに言う」:SQ
かわいげのみならず演技力も高いSQからスキルを習得します。会話の流れでセツがこういったSQの話術に関して「私はああいった話術は苦手だけど。上手く使えば、有効な武器になるかもしれないね」と言及しているとおり、セツはこのスキルを使用しません。
何人かの乗員が使用するスキルですが、別の項目でまとめたとおり各人で脚色の方向性も違っているのが見比べていて楽しいです。
▼「反撃する」:セツ
「大げさに言う」スキルと同じ会話の流れで、セツが以前とは違ってスマートに対応するというくだりで習得するスキル。同じ人がいる場でループを繰り返しているとデジャヴのように似た会話が発生することもある、というループならではのやり取りです。
「反撃する」スキルはロジックと演技力のステータスが使用条件になっているスキルですが、ロジックが他人の信用度を攻撃/回復するステータスであり、演技力が他人の好感度を攻撃/回復するステータスであることから、「反撃する」スキルは使用すると相手の信用度と好感度を同時に攻撃できるかなり強力なスキルだと考えられます(「反撃する」に同調する汎用台詞が「嫌い」に同調する台詞と同じものになるのも恐らくこのため)。また、スキルの効果は必要ステータスの高さに依存するので、高ロジックかつ高演技力のラキオの「反撃する」に高演技力の「大げさに言う」で同調するとラキオを疑ってかかった相手を逆に凍らせられることも多いです。他のスキル使用者であるセツと夕里子は、元々彼ら自身のカリスマ値が高いので、「同意を求める」で同調した方が効果的なことも多いな……という感覚です。
▼「投票しろ」:ステラ
ステラの「グノーシア判定の真偽は分からないけど、この場で有力な手がかりなのも確かだから、今回はグノーシア判定が出ている一人に投票しよう」という物腰柔らかな提案からスキルを習得します。そしてこの物腰柔らかな物言いはロジック魔人のラキオによってぶち壊されます。
ロジック依存のスキルに一枚噛んでくるところにラキオらしさを感じつつ、歯に衣着せなさ過ぎる物言いにかわいげの低さを改めて実感しつつ、ステラを「いかにも優しげな顔しておいて」と評するラキオにステラのことそういう風に感じてたんだ……とちょっと珍しいものを見た気分になる会話です。実際のところ、ラキオはこれで嫌味でも何でもなく本心からステラを褒めていそうなところにラキオらしさを感じます。ラキオのマシンガントークに反論できなくて「泣きそう……」とへこんでいるステラは本当にかわいい。
▼「投票するな」:オトメ
「グノーシアを凍らせる前にバグを凍らせよう」と提案する賢いスキルを、ロジック値が高いオトメから習得します。こちらのスキルもロジック依存のスキルなので取得イベントでラキオが一枚噛んできます。
心優しいオトメが閉口するほどのいらんこと発言なのですが、「『投票するな』スキルは人間がグノーシアより優先してバグを凍らせるよう提案するだけでなく、グノーシアがグノーシアをかばうための言い訳に使用するときもある」という指摘自体は尤もなものです。実際にそういった目的で「投票するな」スキルを議論で使用する乗員も多いです。
取得イベントの中で話される金魚すくいでもらった金魚を水槽に放った結果誤って食べてしまったオトメのエピソードも、普段のオトメの生活が垣間見えて好きなポイントです。金魚すくいをするオトメ、想像するだけでかわいい。
▼「騙されるな」:ジナ
相手の嘘に周りが気付きやすくなるスキルをジナから取得します。このスキルを取得するイベントで、ジナの直感ステータスが大幅に上がります。
このイベントは主人公の陣営に関係無く発生しますが、主人公が人外陣営の時に最後まで誰かの嘘に気付き「騙されないで欲しい」と伝えてきたジナを生存させて勝利すると特殊イベントが発生します。この時の特殊イベントが、グノーシアという作品における最上級の好意を感じられて本当に大好きです。
嘘をついている人に「善くないものを感じる」と言ったジナが、主人公には「あなたが人間じゃなくても、あなたに善いものを感じるからそれを信じたい」と言ってくれる言葉の一つ一つが染み渡りますし、人外陣営の相手にそれでも好きだからと好意を抱く行動は、普通の人狼ゲームと違って命を賭けた話し合いであるグノーシアだからこその行動だと感じます。
この他にも主人公や乗員が人外陣営の相手を好意のみでかばう・陣営が対立している相手を好ましく思うイベントはいくつかあり、そのどれもが胸を打ちます。その中でも特に好きなイベントの一つです。
▼「同意を求める」:しげみち
ラキオがSQ・しげみち・レムナン相手にグノーシア対策議論講座を開いている雑談でスキルを取得します。「ラキオの言うことに素直に感心した」「でもラキオはグノーシア仲間を平気で裏切りそう」という高カリスマのしげみちの意見に右往左往するレムナンの様子にちょっと笑ってしまいます。
しげみちのカリスマ値が高い理由について、レムナンとSQから「しげみちの言っていることは不思議と信じてみたくなる」「しげみちの言うことは信じてあげないと可哀想な気分になる」と言及されるのも好きな点です。ステルス値が高い理由が「何を言っても許される雰囲気があるから」と説明されていることといい、他の人と比べてちょっと外れた理由でステータスが極端に振られているしげみちが良い。
▼「反論を封じる」:夕里子
珍しい夕里子のギャグイベントでスキルを習得します。議論だと「助けを求める」スキル以外では対応できない非常に強力なスキルですが、これがまじめな話ではなく見慣れないかわいい服を着ている夕里子に感想を言おうとしたらブチギレられるという流れで取得できるのがまさに混沌という気持ちになります。基本的に敬語を使っている夕里子の語気が強めな言葉から、うっかり衝撃の姿を見た主人公と同じくらい夕里子も動揺していそうなのが伝わってくるのが好き。浮世離れした夕里子の時々のぞく人間味を見つけるとうれしくなる委員会の者として好きなイベントの一つです。
こうしてまとめてみると、レムナン以外の13人からバランス良くスキルを取得するんだな……と思います。各々のキャラクターに合ったスキル習得イベントが用意されていてとても良い。
グノーシア時の身内切り率
グノーシアがグノーシアを初めからガンガン疑うといったことはあまりありませんが、仲間があまりに疑われ過ぎていると人間側に悟られないようグノーシア仲間を疑い投票する、いわゆる「身内切り」を行うこともあります。この項目では体感で各キャラクターの身内切りをする頻度をまとめています(体感なので他の方と感覚が異なっている可能性が大いにあります)。
▼身内切り率低:セツ・ジナ・しげみち・オトメ・レムナン
グノーシア仲間を積極的に疑うことはあまり無く、投票先にグノーシア仲間を選ぶことがほとんど無い人たち。これはもう身内切りしないと逆に怪しまれるだろ……と思われるような状況でも味方をかばうことが多いです。投票先を見ているとラインが透け透けになりがち。
▼身内切り率低~中:シピ・コメット・ククルシカ
基本的に積極的に身内切りを行うことは無いけど、好ましく思っている仲間ならどれだけ怪しまれていてもかばうし、そこまで好きじゃない仲間ならアクロバティックに身内切りすることがある人たち。たまに全然疑われていない仲間を急に疑い始めてな、なんで……???と驚かされることがあります。今日も楽しくパッション人狼やっててヨシ!
▼身内切り率中:ステラ・ジョナス
グノーシア仲間が「こりゃアカンわ」となるくらい疑われていたら時々投票することがある人たち。二人の中でもジョナスは仲間に投票するし議論で積極的に疑いにかかる時があって、ステラは議論で積極的に疑うことはないけどしれっと仲間に投票している時があるという感覚です。ステラは体感低~中の間くらいかも。
▼身内切り率高:SQ・ラキオ・沙明・夕里子
皆がちゃんと怪しい人に投票していて、投票先からラインが読めなかった場合のグノーシアは大体この人たち。中でもSQと沙明は身内切りの判断が恐ろしいほど早く、そこで身内に投票しなければギリギリ勝てただろ!くらいの状況でも容赦なくそこそこ疑われている仲間に投票している時があって末恐ろしいです。
グノーシア汚染時の言動
グノーシア汚染の影響は単に人格を歪めるのではなく、人間を消したいと思うようになる+理性のタガが外れるというものだと記事の中で何度か書きました。このことは、作中でグノーシア汚染された夕里子から聞くことができます。
「グノーシアとは何か、想像したことはありますか?
それならば喜ぶがいい。お前は今、グノーシアを目にしているのだから。
ふ、拍子抜けですか? 確かにこの身はただの女でしかない。
グノーシアなどと大仰に呼ぶものの、人間とさして変わりません。中には抑制を失い、タガの外れる者もいるようですが。
ただ――人間を消したいと、常に希うようになる。それだけです」
夕里子のこの言葉を踏まえると、汚染の影響を特に強く受けているように見える乗員たちの、普段理性で抑えている感情によって彼らの人柄が見えるような気がします。この項目では、グノーシア汚染時に色濃く出る各キャラクターの感情をまとめます。
▼ラキオ:星系や船団を壊したい思い・自由の渇望
グノーシア汚染されたラキオの台詞を見ると、他のキャラクターよりも「星系や船団を壊滅させること」・「自分が自由であること」を望み、そのように行動する旨の発言が多く見られます。
「ちなみに船の権限なら、いつでも奪えるよ。
これからどこに行くも何をするも、思いのままってワケさ。
ハハッ、あはははははッ! グノーシア万歳!
僕は! 自由なンだ!」
「さて、残った連中を始末したら、船の権限を奪って――遊びに行こうじゃないか。
どこかの星系を陥れてもいいし、船団を壊滅させるのも悪くない。ははっ、楽しくなってきたじゃない?」
これらの言葉とノーマルエンドのエンディングを見ると、故郷であるグリーゼ移動船団に相当な不満が溜まっているな……というのが察せられます。知性至上主義の国において、物凄く頭が良いラキオはそれなりの地位にあるのではないかと思うのですが、それでもなお国家の在り方に不自由を感じていて最終的には革命まで起こすのがすごくいいなと思います。
▼ステラ:恋愛感情の渇望
日頃落ち着いた大人の女性といった雰囲気のステラが、恋愛感情によって大胆な行動をとる様子は彼女が人間の時も時々見られますが、グノーシア汚染されると(特に男性の主人公に対して)恋心への憧れ・渇望が大暴走します。
この他にもグノーシア汚染時の彼女の発言は全体的に妖しい空気のものが多く、恋愛・性愛に対する強い憧れが反映されていると感じます。
▼シピ:自分が「人間ではない」という認識
グノーシア汚染された時基本的にしょぼしょぼしているシピですが、特殊敗北イベントでは珍しく暴走した姿を見ることができます。この時シピは「グノーシアだろうが何だろうが、自分はとっくに人間なんて止めてしまっている」と言い、この言葉を首に繋がっている猫の体から発するのも踏まえて、シピの「自分は猫である」という自認が増幅しているのが見てとれます。
シピがグノーシア汚染されている時のアイコンでは人間の体が目をつぶり、猫の体が暴走しているのも合わせて、グノーシア汚染はシピの自分が人間ではないという認識を後押しするもののようです。
▼オトメ:自分が「人間である」という認識
オトメは自分がグノーシア汚染されるととても嬉しそうにしていますが、その理由は「グノーシアになれるのは人間だけだ」というのが宇宙の共通認識であるからです。オトメにはもともと人間になりたいという願いがあることは特記事項イベントで語られており、その願いがグノーシア汚染された事実によって叶ったものと認識し、前面に強く押し出されます。
上記のシピと見比べた時、シピはグノーシア汚染を「人間ではない」自認を強めるきっかけにしているのに対して、オトメはグノーシア汚染を「人間である」自認を強めるきっかけにしていて、正反対の結論を出しているところが面白いなと思います。
▼沙明:普段隠している感傷
他の人は普段隠している欲望がグノーシア汚染されると引き出されますが、沙明は普段から欲望についてはあんまり隠していないため、その他に隠している悲しい過去に関する感傷が出てきていると考えられます。
こうしてみると他の人と毛色が違うように見えて、普段理性で抑えている感情が表に出やすくなるという点では、沙明もまた正しくグノーシア汚染の影響を受けているのかもしれないな……と思います。
▼レムナン:自分を傷つける他人への攻撃性
普段気弱に振る舞っているレムナンですが、自分を害する他人にはわりと攻撃的に接する時もあるのは、汎用台詞の端々を見ていると感じられるところです。グノーシア汚染されると、そういった自分を見下す他人への攻撃性がより強く出てきます。
「ふふっ、ふふふふっ……。僕の、勝ち……ですね。
さあ、謝ってください! グノーシアの僕に!
今まで僕を侮ってきたこと! その目ッ! 謝れ……全部、全部ッ!」
また、レムナンは特殊敗北イベントで主人公に攻撃的な態度をとると同時に「うっとうしい人間がいない深宇宙にいく」と言っているのですが、先述したとおりグノーシア汚染は異星体グノースにより多くの人格を送り届ける目的のため、人間を消したいと強く願うようになるものであるはずなので、消す対象がいない深宇宙に行くと言い出すのは汚染の影響すらはねのけて相当ハジけて思うままに行動しているのが察せられます。異星体グノースさんもびっくりしてると思うよ。
エンジニア権限で留守番を調査するか
一晩に一人誰がグノーシアかを調べられる役職・エンジニアですが、中には確実に人間だとわかっている留守番をエンジニア権限で調査する名誉低ロジック賞物の挙動をするキャラクターがいます。最も早く発売されたvita版からこの挙動をするのがしげみち・コメット・ククルシカです。
また、この挙動にはsteam版から調整が加えられており、steam版からは三人に加えてSQ・シピが留守番をエンジニア権限で調査するようになりました。
これによって「絶対に人間だ」「絶対に敵だ」のスキルを使えないロジック値のキャラクターが留守番を調査するようになったのですが、その中で沙明だけは留守番を調査せず調査を打ち切ります。
恐らく沙明のAIは、ロジックのステータスとは別にロジックをある程度理解しているようなAIになっているのではないかと思います。一体どういう作り込みがされているんだ……???と唸りを上げたくなる細かさです。
また、この「留守番をエンジニア権限で調査する」という挙動は該当キャラクターが真エンジニアの時のみ発生するため、留守番を調査する=真エンジニアというメタ読みができます。
嘘つきの告発
▼夜時間に嘘つきを告発する:ジナ・SQ・シピ・コメット・ジョナス・ククルシカ・オトメ・沙明・レムナン
夜時間に「あの人嘘ついてたよ」と告発してくる人たち。全体的に直感値が高い人たちが告発してきますが、SQや沙明といったそれほど直感が高くないが策略の一つとして告発をしてくる人もいます。特に沙明はステータスを見る度にこのカスの直感値でよく堂々と告発してくるな……と感心する。
また、この告発は「告発自体が嘘(告発してきた相手が人外陣営)」の場合があるので厄介です。そしてこの嘘の告発にもいくらか細かい傾向があります。
▼嘘の告発で疑いをなすりつける相手
各乗員につき約50回ほど嘘の嘘つき告発を調べた結果及び体感の話になりますが、嘘の告発で疑いをなすりつける相手はその人の直感値で嘘に気付けそうな人が選ばれる傾向にあります。ジナ・しげみち・コメット・オトメ等の嘘をつくのが得意ではない面々はなすりつけ先の筆頭です。たとえばSQ(低直感)が「夕里子(高演技力)が嘘をついていた」と嘘をつくことはほとんどありません。ただし、コメット(高直感)が「夕里子(高演技力)が嘘をついていた」と嘘をつくことはあります。
また、沙明が嘘の告発で疑いをなすりつけるのはしげみちのみです(少なくとも自分は沙明がしげみち以外に嘘の疑いをなすりつけているのを見たことがない)。沙明の低い直感値でも嘘に気付けるほど演技力が低いかつ、女性には疑いをなすりつけないキャラクター性を汲んでの動きだと思われます。
逆説的に、沙明が「しげみち以外の乗員の嘘に気付いた」と告発してきた時は本当に嘘に気付いている時です。
また、ジナは唯一嘘の嘘つき告発をしないキャラクターです。彼女の誠実さが感じられます。
▼バグが嘘に気付いた時
また、厄介なのがバグがグノーシアやAC主義者の嘘に気付いて嘘つきの告発をしてきた時です。グノーシアやAC主義者の嘘つき告発はそもそも嘘をついていない相手に疑いをなすりつける物ですが、バグの嘘つき告発は本当に嘘に気付いた上で告発を行ってきます。嘘をついている人をちゃんと疑っているからといって、人間陣営だとは限らないところに注意する必要があります。
各キャラクターについて雑感まとめ
セツ
▼論理的な口調
「〇〇だから××、つまり△△」といった論理立てた言い方が、議論中や物事の推察をしている時はよく見られます。全員に状況を説明しグノーシア対策の議論を先導しているのもあって、他人へ簡潔に説明するのが上手いな……という印象。
また、エンジニアやドクター等の役職で調査結果を報告する時の「コールドスリープした者」という固めの言い方や、「報告します」といった普段あまり使わない敬語の口調からは軍人らしさも感じられます。
普段は論理的なので、反対に感情を根拠にした発言をする時は後ろめたそうにしがち。
▼主人公に対する口調の柔らかさ
議論中の口調や、他の人に対する口調を見た後だと、セツから主人公への口調の柔らかさが際立ちます。元々議論中も驚いた時などは隙を見せるセツですが、主人公の前でよく出てくる「ふふっ」という笑い方や「~だからね」「~なの?」というまるい言葉尻から、主人公に対しては常時心を開いているのが感じられます。絶対に敵同士だと分かっている役職対立時でもとても優しいセツですが、これは恐らく対主人公特別仕様。
セツがまだ銀の鍵を持っていないループでの主人公への口調を見ると、ループ中のセツがいかに主人公へ柔らかい態度をとっているかが分かります。
ジナ
▼自分の意見を端的にはっきり伝える
大人しい印象を受けるジナですが、各台詞を見ていると自分の伝えたいことをはっきりと伝えていると感じます。正の感情・負の感情に限らず迂遠な言い回しはあまりありません。誰かの意見に反対する時はしっかり「反対」と言う傾向にあります。はっきりと意見を伝えるものの、口数が少ないのも確かなので、汎用台詞はほとんどが二行以下。
遠回しな物言いをしないところから、かわいげのステータスが高く設定されがちな女性陣の中でかわいげは低めです。嘘に気付いたり確率的に怪しいと思ったりした人を臆せず疑いにかかる、真っ直ぐな性格が反映された口調だと思います。
▼好意を伝える言葉の柔らかさ
伝えるべきことをはっきり伝える言葉遣いな分、ジナと深く信じ合っている状況での台詞は心に響くものが多いです。
「生き残ったんだね。〇〇と、一緒に。
私……〇〇に、助けて貰ってばかりだった。ううん、分かるの。
だけど、もし私が、少しだけでも。〇〇の助けになってたなら、嬉しいな」
「私たちは、ヒトを消す。……残るべき、だったのかな。
だけど……変だね。〇〇が、残ってくれて、嬉しいんだ」
また、ジナの台詞からは基本的に誰かが消失するのを良しとしない心優しさが感じられます。同時に自分から他人へ協力関係を求めることがないところからは誠実さや責任感の強さも感じます。そういったジナの性格が詰まっているのが、相互グノーシアで前日の夜にジナから提案された人間を消失させた時の台詞です。
多くの乗員が「グノーシア側が上手く立ち回るため」「グノースのもとに人間を送り救済するため」に消失対象を提案する中で、ジナは自分が消失対象を決めることで、主人公が一人で背負っている人間を一人選び消失させる苦しみを自分も背負うために消失対象を提案するというのが、ジナの誠実さにぐちゃぐちゃになると同時に各キャラクターへの状況の自然な落とし込みが上手い……!!!!!!と唸ってしまいます。
SQ
▼重みを感じさせない冗談めいた口調
「ZE」「NE」「DEATH」等の特徴的な口調に始まり、ちょっとふざけているような軽やかな口調が多いです。優しい性格の面々とはまた少し違った、ギスギスしがちな議論の中で重みを感じさせない口調になっています。疑いを向ける時・疑いを向けられた時・嫌いな相手に対する反応・役職対立している時の反応等も独特な口調のおかげで柔らかめ。険悪な雰囲気は感じられません。
多種多様な言い回しをするSQですが、特に散見されるのが軍に関係があるような言い回しです。
テステス、こちらSQ小隊!
オトメのステルス効果消失を確認!
ただちに攻撃に参加するっス!
SQ軍曹より報告いたしマス!
〇〇をチェックしました!
グノーシア発見ならず! 〇〇はシロでありマス!
SQの体を自身の人格の受け皿として作成したのはマナンという女性であり、彼女の記憶と”SQ”の人格が混ざり合った状態が今現在のSQなのだとは作中で語られているところです。そしてマナンについては、レムナンから「もし基地に行ったら、僕は、また、あの人に……」と言及されていること・ゲーム版では主人公は真エンドで軍属のセツから聞くまで彼女の名前を知らないことから、軍に何かしら関係がある人物なのではないかと推測できます。SQが軍隊に関係があるような言い回しをよくするのは、マナンの記憶が影響しているのかもしれません。
▼一人称の差異
SQが普段使用する一人称は「SQちゃん」ですが、彼女がグノーシアの時に使用される汎用台詞でのみ「アタシ」という一人称を使います。真エンドの内容を鑑みるに、こちらの一人称は正確にはSQではなくマナンの一人称だと考えられます。
また、これに連なって汎用台詞のみならず本編のテキストでもSQが人間の時・SQがグノーシアの時で一人称の差分がある箇所がいくつかあります。イベントによっては主人公の視点で何も情報が無くても、SQの一人称を見ればメタ読みで彼女がグノーシアかどうかを特定できます。
ラキオ
▼全方位攻撃特化
他人を疑う時や意見に反対する時はともかく、他人をかばう時や意見に賛成する時も全方位への攻撃を欠かさない口調が特徴的です。オタクは強めの語気を見ると笑っちゃう悪い生き物だから、ラキオの物言いは毎回いちいち笑っちゃうんだよな……。恐ろしいほどのかわいげの低さにも頷ける言葉遣いです。
「叩く」「処分する」など、言い方!!!!とツッコミたくなる言葉選びをするラキオですが、その場にいる面々を「戦力」と考えたり、議論での立ち回りを「作戦」と捉えている面は、本来の人狼ゲームを遊んでいる人間に一番近しい考え方だと感じます。多分本来の人狼ゲームで一番強いのはラキオだけど、グノーシアの状況は初対面同士の人間が命を賭けた話し合いであるが故に最弱に近くなるというのが面白いところです。
また、別の項目でも少し触れましたがラキオは「同票の投票対象者を全員コールドスリープさせる」「同役職にCOしている人を全員排除する」等の攻撃的かつ場を動かす提案には積極的に賛成し、反対に「誰も凍らせない」といった消極的な提案には難色を示しがちです。攻撃的であると同時に、停滞を良しとしない性格が見えるような気がします。
▼ラキオの好き嫌い
ラキオはあまり感情で動かない性格ですが、汎用台詞を見ていると何を好ましく思っていて何を嫌っているのかが何となく見てとれる気がします。別の項目でも触れましたが、「少し不出来なところはあるけれど自分なりに頑張っている人」への好感度は基本的に高めです。
また、ラキオと相互グノーシアかつ仲間を全員生存させた時・LOOP8(主人公が初めてグノーシア役職になるループ)で主人公とラキオが一緒に生き残った時等に「君も一緒に連れていく」「遊びにいこう」と誘ってくるあたり、不利な状況において有能な味方も好ましく思う傾向にあるようです。
また、汎用台詞で時々触れている、おそらくラキオが好ましく思っていないだろうものが「選挙運動」「宗教」「イデオロギー」「衆愚制」「民主主義」です。こうしてみると、大勢の意見に流されて諾々と従い自分の意見を持たないことをラキオは嫌っているように感じます。人間が画一的に管理されているグリーゼにおいて珍しい目立つ格好をしており、最終的に革命まで引き起こすラキオらしい考えだと感じます。
しげみち
▼素直でやさしい口調
乗員の中には、他人を疑うという性質上どうしてもギスギスしがちな議論の中で、比較的柔らかい言葉遣いの人が何人かいます。しげみちもそのうちの一人です。
元々の性格が素直かつ明るいところや、言葉の中にユーモアが混ざりがちなところから、しげみちの言葉は他人を攻撃する時もあまり棘を感じません。グノーシアを遊び始めたばかりの時は、誰を排除するかを決めなければならない張りつめた空気感に物凄く緊張していたのですが、しげみちがその場にいるだけで安心した覚えがあります。
また、しげみちはゲーム好きな性格から雑談の会話や台詞の中で時々ゲームに関係する単語を使います。こういったところも、グノーシアという正に”ゲーム”を遊んでいるプレイヤーに親しみやすさを感じさせる点だと思います。
▼今までの対人関係
しげみちの台詞から時々感じられるのが、今まで対人関係において経験したのであろう嫌な思いです。ゲームを遊んでいると、「イヤがられるのは慣れてる」「自分と仲良くしたいと言う人はいつも自分を騙そうとしてくる」など、普段明るい性格の彼から出てくるのが少し意外な言葉を聞くことができます。
こういった過去についてしげみちが詳しく話すことはありませんが、特異な見た目や素直な性格から、「何を言っても許されるいじられ枠」的な扱いを今まで受けてきたんだろうな……と察せられます。このような、具体的な話がキャラクターから聞けるわけじゃないけど言葉の端々から察せられる背景に触れると、キャラクターの人生のうちわずかな時間で交わった縁を感じてうれしくなります。キャラクターの情報が開示され過ぎないところも、グノーシアという作品の好きなところの一つです。
ステラ
▼事務的かつ、優しく丁寧な口調
ステラは船の乗務員という立場でもあることから、誰に対しても基本的に敬語を崩さず、物腰柔らかに対応します。雑談や夜時間の会話などでは個人的な感情が表に出た話しぶりになることもありますが、議論中はほとんど丁寧な態度を崩さない印象です。
その分議論で感情を中心とした意見を自分が主体となって伝える時は、他の人よりも感情の昂ぶりが感じられるテキストになっています。ステラの背景を考えると、感情を獲得したばかりの拙さが表れているようでいいなと思います。
この他、比較的中立の立場で発言をする時は論理的・事務的な口調が見られます。理屈に寄っている時と感情に寄っている時の口調の振れ幅が、個人的に最も大きいと感じるキャラクターです。
▼役割による影響の受けやすさ
誰に対しても優しいステラですが、驚かされるのは彼女が人外陣営になった時の発言です。ステラはグノーシアやバグといった役割になると、その役職に染まりきった言動をとるようになります。グノーシア汚染された時、「グノースの信徒」という役割に対して一番忠実に動いているのが彼女だと感じます。グノーシアとして彼女と一緒に勝利した後の会話で、人間を閉じ込めているエリアをロックして酸素濃度を低下させるというとんでもないことをした上で、主人公に向けて「なんだか一緒にいけないことをしているみたいですね」と微笑んでくる様からは、彼女の変質っぷりがうかがえます。
こういったステラの状態は、コンピュータがウイルスに感染したみたいだと思うときがあります。人間らしい感情に憧れている擬知体という素性を鑑みても、グノーシアやバグになって獲得したその役割由来の感情にことさら素直で染まりやすいステラの性質が表れています。
シピ
▼角をならした社会性の高い口調
シピの台詞群を見て感じられるのは、他人を攻撃する言い回しを周りに不快に感じさせないようにする角のならし方の上手さです。大柄な成人男性にしては高いかわいげのステータスにも納得のある、他人からの嫌われにくさだと思います。
乗員たちの中ではしげみちやオトメの口調も比較的優しいですが、シピと彼らの違いは、しげみちとオトメが素の性格からくる口調を使っているのに対してシピには議論で使っている口調とは別に素の口調があるらしいと察せられるところです。その素っぽい口調も、各セーブデータで一度しか発生しないかつかなり特殊な条件下で発生するイベントでしか見られないところに、シピの社会人として円滑に物事が進むような態度を心がけているそつのなさを感じます。
このように人間社会に溶け込むのが上手なシピですが、本人の口からは多数が少数を排除する人間社会に生きづらさを感じている言葉が時折出てきます。
人間として周囲に合わせた言動をとれる、言い換えれば人間である以上周囲に合わせた言動をとらなければならないと感じる気質であるからこそ、シピは本人の自認も相まって自分が人間であることに窮屈さを感じているのではないかと思います。
▼多数から排除される少数への思い
シピは事あるごとに「多数決が嫌い」「グノーシアを見つけ出す議論は好きじゃない/しんどい」といった発言をします。また、自身が追い詰められる少数側、すなわちグノーシア側になった時は、「自分たちが人間を狩るのではなく、人間が自分たちを狩るのだ」という認識でいます。そして、自分が人間側である時もグノーシア側を気遣うそぶりを見せます。「各役職チュートリアル」の項目で取り上げたとおり、生来の気質がAC主義者(グノーシアという少数側に味方するもの)にかなり近しいとも捉えられます。
こういった話からは、シピの「自分は猫である」という自認を筆頭とした自分がマイノリティ側である自覚・自分と同じように少数側に立っている人への同情心が見てとれます。彼が主人公と陣営が対立している時の言動がことさら心に残るキャラクターであるのは、このような性格も由来しているのではないかと感じます。
余談ですが、シピの素っぽい口調が見られる特殊イベントは、グノーシアを遊んでから数年経った今でもずっと色あせることなく心に残り続けている、大好きなイベントの一つです。 シピの性格に関して「一見優しい好青年に見える人に腹黒い裏がある」といった内面に見せかけて、それでもシピの優しさを信じ切った時、笑顔で人を騙せる性格の根っこにあるどうしても切り捨てられない他人への情が見えるという造形になっているのが本当にいいな……とこの特殊イベントを見る度に感じます。攻略情報を何も見ず自分のプレイスタイルによっていきなり被弾したイベントなのもあって、私の中で不動のゲーム体験の王。
コメット
▼ウソを基準とした議論への取り組み
コメットは直感が全キャラクターの中で最も高く、ロジックが全キャラクターの中で一、二を争う低さであるところから、他人を疑う時は理屈ではなく「ウソをついているかどうか」で判断します。こういった行動は議論中に使用する台詞にも表われており、彼女の他人を疑う台詞・かばう台詞からは嘘を基準とした判断が見られます。
その分直感以上に感情に寄った意見を言う時は、好きな相手に対しても嫌いな相手に対しても「ウソ」ではない基準で疑いを向けたりかばったりします。
また、彼女と最も仲が良い状態での夜会話では、「これで嘘をついているなら僕の負けでいい」という、嘘をついているかどうかを重んじるコメットの性質を鑑みると、ある意味で最上級の好意の言葉が聞けます。かわいい。
▼生まれに由来した客観的かつドライな価値観
コメットの言動における大きな特徴は、先述した「他人を疑う時は理屈ではなく『ウソをついているかどうか』で判断する」という自身の性質を彼女が客観的に把握し、自身の弱点として正確に捉えているところです。また、コメットは他のイベントでの会話内容を見ても、自身がグノーシアを見つける議論においてどの陣営でも負けやすいことを把握し、その上で特攻役を買って出ていると察せられます。
「お、勝った? へー、こりゃビックリ。正直、生き残った時のコト考えてなかったなー。
絶対すぐやられるだろうと思ってたからさ。ま、それもしょーがないよなって
……ありがとね。〇〇が守ってくれてたんだろ?」
「あー、すぐバレそうだよね。僕がグノーシアってこと。
ゴメンな。……だって僕、〇〇の足、引っ張っちゃいそうだからさ。今のうちに謝っとく。
僕がダメそうだったら、すぐに見捨てろよな。わかった? 約束だぞ?」
また、コメットは明るい元気っ子という第一印象に反して、自分にも他人にもわりとドライな価値観を持っています。命がかかった状況でも、命の消失に対して切り替えが人一倍早い様子が見られます。
こういった価値観は、おそらく彼女が生まれ育った環境に由来していると考えられます。コメットの星は「フツーの人間だと秒単位で死ぬ」と本人から語られており、おそらく人の死が非常に身近な環境で育ったのでしょう。このため自分の死にも、他人の死にも、他の人と比べて感傷があまり無いのだと思います。
この他に、思ったことをそのまま口にする性格から何かを断る時の物言いもとてもドライです。こういった、第一印象から少しずれた賢さとはまた違う地頭の良さ・ドライさはコメットの言動で非常に好きなところの一つです。
アニメだとこういった面がかなり変更されており、諸々を分かりやすくするため変更するのはわかる……!という気持ちと、それでもこの性格が好きだったんだよなあ……!の気持ちで板挟みになることがしばしばあります。アニメがグノーシア初見の知り合いに各キャラの印象を聞いた時、コメットを指して「オドオドしてる子」と言われた体験を含めて、アニメで一番ゲームと性格が違うな~と思ったキャラクターかも。
ジョナス
▼故事成語を混ぜた詩的な口調
ジョナスの言葉は簡潔な物言いのものはあまり無く、どこか芝居がかった詩的な言い回しが非常に多いです。時には初めて聞くような故事成語が飛び出してくることもあり、(どういう意味なんだ……?)と気になってゲームを中断してスマートフォンで意味を調べ始めることも多々あります。
グノーシアのキャラクターは、ここまで書き連ねてきたとおり皆特徴的な口調をしていますが、その中でもトップクラスにエミュレートが難しいキャラクターだと思います。今までの項目でいくつか汎用台詞の意図を要約して分類分けした項目があったかと思いますが、その時も「これって本当にこういう意味で合ってるんだよな……!?」と睨めっこする時間が一番長かったキャラクターです。
謎めいた大物らしい口調を常に使うジョナスですが、ニンボクで勝った後グノーシアだとうっかり自白するイベントや、セツと一緒にジョナスの長話を聞くイベントなど、ゲームを進め特記事項を回収するにつれてまあまあ抜けているところやちょっとどうしようもないところが明らかになるのも、第一印象からのズラしがあって面白いなと感じます。
▼英雄としての自覚
ジョナスは時折「この〇〇」という一人称を使うところからも、自分に対する一定の自信が感じられます(ちなみに彼の他に「この〇〇」という一人称を使うのは、自分の頭脳に絶対の自信を持っているラキオとふざけて誇張した物言いをすることが多い沙明です)。
この自信は、おそらく彼が宇宙開拓時代の英雄であるところに根ざしていると考えられます。実際にこの肩書きに違わず、ジョナスのステータスは改めて見てみると全体的に非常に優秀です。そして他の項目で挙げたように、「絶対に敵だ」を出されて自分が人類の敵だと指摘された後は、自分が何者なのか分からなくなっている様子が見られます。
また、興味深いのは主人公とジョナスがどちらも確実に人間だと分かっている時の会話です。この時ジョナスは、グノーシアに消失させられる人間側でありながら「人に仇なす獣を狩る」と言って、人間側がグノーシア側を追い詰める構図について語ります。この構図については、シピが反対に狩られるグノーシア側の立場からも話しているとおりです。
同じ話をしながら、狩られる側に立って話すシピと、狩る側に立って話すジョナスの図からは、ジョナスが自分は世間一般的に正しい側・もしくは多数側に立っていると認識している人物だと感じられます。こういった話しぶりからも、ジョナスの多くの人から偉業を称えられる英雄という背景が感じられるように思います。
ククルシカ
▼自由気ままな振るまい
ククルシカはロジックが低く直感が高いステータスであることから、理屈より感情を優先して自由気ままに振る舞います。コメットは自分が「勘」を自分の武器としていることに自覚的ですが、ククルシカは「勘」に言及することはあまりせず、より自分の素直な感覚に従っているといった言動です。
ククルシカは言葉を喋らず身振り手振りで意見を伝えることから、メッセージウィンドウに表示されるのは第三者から感じ取ったククルシカの気持ちになっています。その影響もあってか、はたまた生来の性質もあってか、ククルシカの他人を疑う時や嫌いな相手への対応はわりと攻撃性が高いです。
嫌いな相手には単なる憎悪を通り越して「哀れみ」「軽蔑」「呆れ」を露わにしたり、使えない味方には「無関心」を寄越すあたりに、ただの少女よりもぐっと大人びたククルシカの感性が見て取れます。
▼話し合いに対する姿勢
セツと主人公以外の乗員にとっては一回きりの命がかかった話し合いですが、ククルシカは命がかかった話し合いすら一つの遊びとして捉えている様子が時折見られます。美少女らしからぬ肝の据わりようです。
(だけど、これから何しようかな……と。
突然、目的が無くなったからだろうか。ククルシカは少し戸惑っているようだ)
(グノーシア遊びは、もう終わりだから。
別の、楽しいこと見つけないとね)
(楽しかったよ、〇〇。
また一緒に踊ろうね……と。ククルシカは微笑んだ)
また、グノーシアやバグといった人外陣営になった時、ノリノリでその役職として振る舞っているのもククルシカの特徴です。初めは少女らしい無邪気さが上記のような振る舞いに表われているのかな、と感じますが、真エンドでククルシカの正体を知るとまた違った、ともすれば一番プレイヤーに近しい感覚で議論に臨んでいるキャラクターかもしれない……という感じ方ができる挙動だと思います。
オトメ
▼やさしくてかわいい言葉遣い
オトメの言葉遣いの特徴は、何と言ってもそのかわいさです。彼女と同じくかわいげが高いククルシカも可愛らしい台詞が多いですが、オトメは知性化して言葉を覚えたてという背景があるからか、独特の語彙を使います。「ムキュムキュ」「シュキュワワッ」など擬音で表される感情表現が、聞いているだけで愛おしく感じられるキャラクターです。
他人を疑う時の口調も非常に優しいです。言葉の調子は優しいながら、オトメはロジックの値が非常に高いキャラクターでもあるので、疑われると疑った相手の信用度に大きくダメージが入るところもいいな……と思います。
また、こういった優しい言葉遣いに準じて、オトメはグノーシアと敵対している時もグノーシアに対して寛容な考えを見せます。こちらはオトメが優しいことと、オトメ自身がシロイルカであってもともと人でないものに馴染み深い存在であることが理由だと考えられます。
▼「人間であること」への憧れ
オトメはグノーシア汚染されると嬉しそうにして、グノーシア仲間を特別大切にする言動をとるキャラクターでもあります。主人公と一緒にグノーシアをしている時は、仲間の利益を考えて襲撃先を提案したり、グノーシア仲間を「ともだち」と呼んだりします。
心優しいオトメのイメージからは、少し意外に感じるグノーシア汚染時の言動はひとえにオトメの「人間になりたい」という思いの発露に由来していると考えられます。実際にオトメは、特殊敗北イベントの一つでグノーシア汚染されること=自分が人間であることだと捉えている旨の話をします。
「LeViさんが教えてくれたの。グノーシアさんになれるのは、人間さんだけだって。
だからあたし、人間だったんですよね? ね?」
オトメにとってグノーシア汚染とは自分が人間であることの証明です。一転、自身がバグになった時は、自分が人間であるどころか「人間になりたい」というおかしな願いを持ってしまったからバグなんていう謎の存在になってしまった、と彼女は考えます。グノーシア汚染された時にテンションが高い人はバグになってもテンションが高いケースが多い中で、オトメがグノーシア時とバグ時で大きく反応を変えるのは、こういった背景によるものではないかと思います。
沙明
▼場を賑やかす軽薄な口調
沙明は英語混じりで物事を誇張しつつふざけたような物言いをすることが多いキャラクターです。初見時は何やコイツ……と思うような口調ですが、ものすごくざっくり言えばコミュ力のあるウェイ系パリピが他人から好かれやすいのはそれはそう、と議論における生存力の高さに納得のいく言動でもあります。
また沙明は、自分を主体として意見を言う頻度は少なく、基本的に他人の意見にスキルを使って同調することが多いです。人外陣営の発言には直感のステータスによって嘘に気づくことがありますが、「大げさに言う」「同意を求める」などのスキルを使用した発言には嘘の判定がありません。彼が目立ちにくく、人外陣営でも嘘がバレにくい理由の一つです。
真剣に議論について考えているとうっかり見逃しがちですが、まあまあ何言っとんねんコイツはとつっこみたくなる下ネタもそれなりに言っています。一部の台詞は今でも見かける度にやかましいわと思います。
個人的にジョナスと並んで口調のエミュレートが難しいキャラクターだと思っているのですが、エミュレートのハードルのうち一つにこの下ネタ語録があり、自分のスマホのメモ帳には沙明の口調について考える時に使う下ネタメモが入っています。うーん不名誉なメモ……。
何やコイツとは時折思いつつ、他のキャラクターと違った方向性で議論を賑やかし、時として無視できない影響力を持っている言動が沙明の魅力でもあると強く感じます。
▼不真面目と真面目の同居
上記のような不真面目な言動もまた沙明の側面の一つですが、同時に人外陣営に属している時に見せる感傷や、ふとした時の言動を見ていると、性根のところでは真っ当な性格が垣間見えます。他の項目でも触れましたが、主人公が対立している立場にある沙明へわざわざ会いに行く等の常識外れの行動をとった時は、「俺とお前は敵同士だろ? 気軽に来んなって。ピリピリしてる俺がアホみてーじゃん」とまともな反応を返します。作中に出てくる中だとシピやコメットは目的のために非合法の手段をとれる人たちだけど、沙明は非合法の手段には手を出さないだろうな……という感触。
また、グノーシア汚染された際には悪夢に影響されてしんどそうな素振りを見せる他、他のグノーシアが人間を過度に痛めつけないよう牽制する姿も見られます。十五人の乗員のうち、過半数以上の人に多かれ少なかれ人間に対して攻撃的な行動をとる台詞やイベントが用意されているのを見ると、グノーシア汚染時の沙明の圧倒的な穏便さがうかがえます。人外陣営の時に株が無限に上がる男。
かと言って沙明がとにもかくにも良い奴なのかといえばそういうわけでもなく、土下座でなりふり構わずコールドスリープを免れるなど本当にろくでもない面もちゃんとあります。ゲーム版において、イベントのフラグ上沙明のイベントは土下座するイベントが特記事項のうち一番最後に発生しやすく組まれていそう(グノーシア時の意外と良い奴な側面を知った後に「やっぱりコイツろくでもないな……」と知らしめてくる順番が想定されていそう)なところに、キャラクター造形の妙を感じます。
初めの印象ほど悪いやつではなく、ループを重ねて大きく印象が変わるキャラクターの一人ではあるが、ろくでもないところはしっかりろくでもないところが、沙明の持ち味だと感じます。
レムナン
▼引っ込み思案な性格故のおどおどした口調
レムナンはいつも何かに怯えているような言動をしており、他のキャラクターの台詞と見比べても発言に読点と三点リーダーが圧倒的に多いです。むしろ三点リーダーが無い台詞の方が少ないかもしれない。
彼の怯えた言動には作中でも触れられる凄惨な過去が由来しており、その経験から生きることそのものを辛く感じているような発言も間々あります。また、人に裏切られること・利用されることを強く拒絶する態度から過去にそういった経験を何度もしてきた背景がうかがえ、本当に不幸な人生を送ってきたんだろうな……と察せられます。
夜の時間にレムナンから申し出られた協力を断ると「むしろホッとした」と言い、引き受けると「何が狙いですか」と睨んでくるあたりに、人の悪意に晒された結果卑屈と疑心が入り混じってまあまあ難儀なことになっている性格が見えます。他人から悪意を向けられた経験からくる警戒心がある、というのはしげみちも同じですが、レムナンの態度はしげみちと比べてより攻撃的に感じます。
傍目に見て「可哀想」なレムナンですが、彼を哀れむような態度をとると嫌そうにするのがとても好きです。「可哀想」って、相手を慮っているようでものすごく傲慢な言葉でもあるよね~って感じられて大変良い。
▼時々みえる強かさ
引っ込み思案な性格のレムナンですが、グノーシア汚染された際の攻撃性を抜きにしても根っこの性格はわりと強かです。議論における立ち回りも、カリスマの数値こそ絶望的に低いものの、それ以外のステータスで使用できる「哀しむ」「協力する」「反撃する」「助けを求める」「騙されるな」等の強力なスキルを使い分け、第一印象以上に粘り強く強かに立ち回ります。特に「反撃する」のスキルは他に使用できる面々がセツ・ラキオ・夕里子と堂々とした振る舞いをする面々であるため、彼らと並ぶレムナンの意外さが際立ちます。
また、他人から攻撃された時・自身のコールドスリープが決まった時等にもレムナンは攻撃性を見せます。他の項目でまとめた各乗員の反応を見てみても、ほとんどのキャラクターが表立って不満を露わにしない状況で、レムナンは分かりやすく不服そうにしているといった場合も多いです。
グノーシア汚染の影響の一つに「理性のたがが外れる」といったものがあり、グノーシア汚染されたレムナンが他者に対して非常に攻撃的になることから、レムナンにはもともと理性で抑えている攻撃性があるものと考えられます。ノーマルエンドで周りから恐れられる革命軍になっているのも納得があります。
ただ、こういったレムナンの気質はただ他人を害するものではありません。ゲームで発生するイベントの中では、オトメの境遇を心配してわざと嫌な言葉選びで実験動物であることを揶揄する沙明へ、「いい加減にして下さい!」と怒るレムナンの姿が見られます。他人に傷つけられることを恐れ、時に他者へ敵意を向けるレムナンですが、どれだけ酷い目に遭っても他人を思いやる気持ちを捨てきらない優しさが、彼にはあると思います。
夕里子
▼堂々とした古風な口調
夕里子の口調は堂々としており、圧倒的なカリスマの高さにも納得のいく物言いが多いです。「助けを求める」「協力しよう」等の他人を頼るニュアンスのスキルも使用する彼女ですが、助けを求める時は一言名前だけで相手を指名し、協力を申し出る時は「奴隷としてついてこい」と言うなど、独特の言い回しによって格が崩れません。キャラクター毎に合わせた言い換えの妙を一際感じるキャラクターです。ファンの間で「夕里子様」と呼ばれがちなのも納得がある。
今までに書いた項目でも時々「武士?」と触れていましたが、夕里子の口調は全体的に古風です。底知れない雰囲気を纏ってはいるものの、他のキャラクターと見比べても、識別年齢が19才の女性にしては珍しい口調だと感じます。
夕里子の古風な口調については、彼女が亜光速船星舟に乗っていた巫女であることと、こちらの制作陣のインタビューに出ている「亜光速で移動すると自分の時間がゆっくりになる『ウラシマ効果』と区別するため、識別年齢という形で肉体年齢をつけている」という話から、亜光速で移動する船にずっと乗っていた夕里子は常人よりゆっくりと年をとっており、本来は他の同年代の人たちと比べてずっと昔に生まれた人だから、口調が一昔前のものなのではないか……と一人で勝手に想像しています。
▼底知れない中に見える情
夕里子の言動を見ていて一番衝撃的だったのは、協力関係で生き残った時や好感度が高い時の台詞などを見ていると、彼女なりの好ましく思っている他人への情が垣間見えるところです。特に協力関係で生き残った時の台詞は、これからループして平行宇宙を去る主人公と、そのことをうっすら悟っている夕里子の関係性の良さが端から端まで詰まっていて、大好きな汎用台詞の一つです。締め括りの言葉が、プレイヤーがゲームを始めた時に作品側からかけられる言葉と同じ「良い旅を」なのも好き。
また、夕里子は好きな人をかばう台詞で「あなたがこの船を破滅に追いやるとしても(=人外陣営だとしても)自分の運命をあなたに委ねる」とまで言い切っており、第一印象からは想像できなかった一面が見られます。
夕里子は非常に強力なステータスを持っていて、ゲーム内のイベントでもラスボスのような立ち位置にある人ですが、それと同時に論理的に破綻することもあればグノーシアに消されることもあるし、情だけで人をかばって負けることだってある一人の人間なんだよな……とも、何度もループを繰り返していると感じます。
自分の役職グノーシアでループ始めたら一日目初手にいきなり夕里子から協力求められてラスト3人になるまでもつれ込んでからの「たとえあなたがこの船を破滅に導くとしてもあなたに命運を委ねます」からの夕里子と2人きりエンドになってテンションぶち上がった pic.twitter.com/EuXZ94aY05
— そら (@sorsolaaa) September 3, 2020
とても余談ですが、五年半前にこのループを体験してから夕里子を「夕里子様」と呼ぶのをごく個人的にやめたという経緯があります(他の人が呼んでる分には全く気にならなくて、自分の中の心情が変化したという話です)。どう考えたって怪しかった主人公を最初から最後まで信じ切って負けた夕里子がただの一人の人間で……騙したことがすごく申し訳ないけどずっと信じてくれたことがすごくうれしくて…….。ゲーム体験でおおいに感情を揺さぶられたキャラクターの一人です。大好き。
ぱっと思いつく限りのキャラクターの言動について思うところをまとめました。今後また何か思いついたら追記するかもしれません。こうしてまとめてみると、やっぱりグノーシアっておもしれ~!!と思いますし、どのキャラクターも大好きだな~!!と改めて感じます。
個人的な所感だらけの記事ですが、ここまで読んでくださりありがとうございました。

